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欧州連合(EU)欧州委員会の競争政策担当チーフエコノミストに任命された米有力エコノミストのフィオナ・スコット・モートン氏(56)が19日、就任を辞退した。同氏の起用には、フランスのマクロン大統領や一部の欧州議会議員が反対していた。

オバマ米政権下の司法省でチーフエコノミストを務めたスコット・モートン氏は、9月1日付で欧州委の競争政策担当チーフエコノミストに就任する予定だった。巨大IT企業への調査や大手ハイテク企業の規制について欧州委に助言すると考えられていた。

1週間前に同氏を任命した欧州委のベステアー上級副委員長(欧州デジタル化総括、競争政策担当)はツイッターに「フィオナ・スコット・モートン教授は私に、競争政策担当チーフエコノミストのポストに就任しないことを決めたと伝えてきた」と投稿した。

ベステアー氏は、スコット・モートン氏の決断を残念ながらも受け入れたという。

スコット・モートン氏は、ベステアー氏が公表した手紙で「このポストに欧州出身ではない人物を起用したために起きた論争と、欧州委の総局が執行機関としてEUから全面的な支持を受けていることの重要性を踏まえると、私がチーフエコノミストのポストに就任しないことが最善の策であると判断した」と説明した。

スコット・モートン氏の起用には、マクロン大統領やフランスの議員らが最も強く反対していた。

#EU欧州委員会・競争政策担当チーフエコノミスト・フィオナ・スコット・モートン・辞退・マクロン大統領反対)

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