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日中逆転
日本と中国。アジアの2大株式市場が投資家の呼び込みを競い合う中で、日本株がリードしている。成長への不安が長期化し、欧米との地政学的緊張を抱える中国に差をつけた。今年1-6月(上期)のデータに基づくゴールドマン・サックス・グループのリポートによると、外国人投資家の買い越しは2017年後初めて日本株が中国株を上回った。ソシエテ・ジェネラルのアジア株式戦略責任者フランク・ベンジムラ氏は「日本の金融政策正常化が極めて緩やかなものになるという兆候が強まっている」と説明した。

警告とは裏腹
米資産家ウォーレン・バフェット氏率いる投資・保険会社バークシャー・ハサウェイの4-6月(第2四半期)決算は、保険事業の好調が寄与し営業利益が増加した。営業利益は100億4000万ドル(約1兆4200億円)と、前年同期の92億8000万ドルを上回った。傘下の自動車保険会社ガイコの経費削減に加え、保険会社アリゲニー買収の効果もあり、保険引き受け利益が74%増え12億5000万ドルとなった。バフェット氏は5月、米経済にとって「素晴らしい時期」が終わりに近づいているため、大半の事業部門で利益が今年減少する可能性があると警告していた。

損失156億ドル
サウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)は2022年の包括損失が156億ドル(約2兆2100億円)に達した。ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)への投資価値が急落し、他のハイテクベンチャーが市場低迷の打撃を受けたことが影響した。その前年には254億ドルの利益を上げていた。ソブリン・ウェルス・ファンド・インスティテュートによると、PIFの資産規模は現在約7770億ドルと推定されている。

追加利上げ
米連邦準備制度理事会FRB)のボウマン理事は「インフレ率をFOMCの目標である2%に押し下げるには、追加利上げが必要になる可能性が高い」と述べるとともに、FOMCが先月決めた利上げへの支持を表明した。コロラド州でのイベントで「個人消費鈍化と労働市場環境緩和の兆しも注視する」と述べ、物価状況の改善が進まないようであれば、将来的に利上げに踏み切るべきだとも語った。

功罪
バイデノミクスと米財政赤字の膨張は、経済を押し上げリセッション(景気後退)回避への期待を高めると同時に、過剰債務と高過ぎるインフレから抜け出せなくなるという懸念をあおっている。ムーディーズ・アナリティクスのチマーク・ザンディ氏は連邦準備制度理事会FRB)の積極的な信用引き締めが遅れて経済に及ぼす影響を、バイデノミクスは相殺し、リセッション回避を可能にすると主張。一方でルネサンス・マクロ・リサーチのニール・ダッタ氏は「強い経済成長が後にインフレを上昇させるリスクは高まっている」と指摘。一連の利上げも、強じんな経済と耐久性のある労働市場の前ではすでに形無しだったと言う。

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