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内戦が続くシリア中部の都市ホムスにある陸軍士官学校で5日、無人機による攻撃がありました。

シリアの情報を集めているシリア人権監視団によりますと、士官学校ではこの日、卒業式が行われていて、この攻撃で、これまでに式典に出席していた子どもを含む116人が死亡、120人がけがをしました。

NHKが入手した映像には、広場に倒れ込んだり、助けを求めたりする人々の姿がうつっています。

ホムスはアサド政権の支配地域で、今回の攻撃を受けてシリアの外務省は「テロリストによる凶悪な犯罪行為を非難する。断固とした対応をとる」と述べましたが、誰が攻撃したかについては言及していません。

一方、シリア人権監視団によりますと、反政府勢力が支配する北西部のイドリブ県では、アサド政権の軍によるとみられる攻撃が行われたということです。

さらに、トルコ国防省は5日夜、シリア北東部を中心にクルド人武装組織の拠点30か所を空爆したと発表し、シリア各地で緊張が高まっています。

#シリア(ホムス陸軍士官学校無人機攻撃)
#トルコ(シリア北東部・クルド人武装勢力拠点・空爆

国防総省は5日、シリア駐留米軍の拠点付近で活動していたトルコの武装ドローン(無人機)を撃墜したと発表した。米国が北大西洋条約機構NATO)同盟国トルコの航空機を撃墜するのは初めて。

国防総省のライダー報道官によると、シリア北東部ハサカで5日午前、米軍拠点から約1キロの場所でトルコの無人機が空爆を行っているのを確認。その後、無人機が米軍から500メートル以内に近づいたため、脅威と見なしF16戦闘機が撃墜したという。トルコが意図的に米軍を標的にしていた兆候はないとも述べた。

トルコ国防省当局者は無人機について、トルコ軍のものではないとしている。

トルコ治安当局筋は5日、アンカラで先週末に起きた自爆攻撃を受けて国家情報機関がシリアでクルド人武装勢力を標的にした攻撃を行ったと述べた。

米主導の連合軍は「イスラム国」(IS)に対する作戦でクルド人主体の武装組織と連携している。

オースティン米国防長官はトルコのギュレル国防相と電話協議した。トルコ国防省によると、ギュレル氏はISに対し米国と共に戦う用意があるとオースティン氏に伝えた。また、両国がこの地域の活動で緊密に意思疎通を図る重要性を双方が強調したという。

#トルコ(シリア北東部・クルド人武装勢力拠点・空爆・ハサカ・シリア駐留米軍拠点付近・トルコ無人機撃墜・土国防省当局者土軍のものではない)

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#トルコ(シリア北部・クルド人武装勢力拠点・空爆

ノルウェーの首都オスロにある選考委員会は、ことしのノーベル平和賞にイランの人権活動家、ナルゲス・モハンマディ氏を選んだと発表しました。

モハンマディ氏はジャーナリストとして活動するとともに、2003年に同じくイランでノーベル平和賞を受賞した弁護士のシリン・エバディさんが代表を務める人権団体「人権擁護センター」で副代表などを務め、女性の権利擁護や死刑制度の廃止などを訴えて活動してきました。

しかし、こうした活動が国の安全保障を脅かしたなどとして何度も逮捕され、現在も首都テヘランの刑務所で服役しています。

イランでは去年9月、女性が公共の場で着用を義務づけられているヘジャブと呼ばれる「スカーフ」のかぶり方が不適切だとして逮捕された女性が死亡し、警察による暴行を疑う抗議デモが各地に広がりました。

これについてモハンマディ氏は獄中からSNSに投稿したり、メディアに寄稿したりして、デモへの連帯を示すとともに、デモの参加者に対して政権側が暴力をふるっていると繰り返し非難してきました。

選考委員会「人権と自由を守る闘いを評価」

選考委員会のライスアンネシェン委員長は、授賞理由について「イランでの女性に対する弾圧との闘い、そして、すべての人の人権と自由を守る闘いを評価した」と述べました。

ライスアンネシェン委員長は記者会見で「この平和賞はナルゲス・モハンマディ氏をリーダーとするイランでの運動の重要性を認めるものだ。どんな形であっても運動を続ける上で平和賞が励みになることを願っている」と強調しました。

そのうえで「イラン当局が正しい判断を下せば、彼女は釈放されこの賞を受け取ることができるだろう。われわれはそれを1番に望んでいる」と話し、ことし12月にノルウェーで行われる授賞式にモハンマディ氏が出席できることに期待を示しました。

また、ライスアンネシェン委員長は、ナルゲス・モハンマディ氏について、2011年に初めて拘束されて以降、これまでに13回拘束され、有罪判決を5回受け、言い渡された刑期は合わせて31年に上るとして「彼女の勇敢な闘いは、自身の途方もない代償を伴っている」と述べました。

ライスアンネシェン委員長はイランで広がった政権に抗議するデモのスローガン「女性・命・自由」をペルシャ語で読み上げ「このスローガンはモハンマディ氏の取り組みを表すのにふさわしい」とたたえました。

「ヘジャブ」をめぐるデモとは

イランでは去年9月16日、公共の場で女性に着用が義務づけられている「ヘジャブ」と呼ばれるスカーフのかぶり方が不適切だとして警察に逮捕された22歳のマフサ・アミニさんが急死しました。

政権側は病死だと主張していますが、警察による暴行が原因だと疑う市民の抗議デモがイラン各地に広がりました。

デモ隊と治安当局の衝突も起き、ノルウェーに拠点を置く人権団体「イラン・ヒューマン・ライツ」は、デモの参加者550人以上が死亡したと指摘しています。

現在はデモはおさまっていますが、イランではこのところカフェや事業所などが客や従業員にヘジャブの着用を徹底しなかったとして当局から営業停止を命じられるケースが相次いでいます。

さらに、イラン政府は、保守層の意向を受けて、ヘジャブをかぶらなかった場合には高額の罰金を科すなど、罰則を強化する法案を議会に提出し、先月20日に可決されました。

これに対し、罰則の強化に反対する市民からは「法律が施行されれば、人々の間に対立が生じる」とか「もっと自由になって市民の意見が尊重されるようになってほしい」といった反発の声があがっています。

モハンマディ氏の家族が投稿「女性にとって重要な成果」

ナルゲス・モハンマディ氏のSNSにはノーベル平和賞の発表直後に家族のメッセージが投稿されました。

メッセージでは受賞への謝意を示したうえで「すべてのイランの人々、とりわけ正義、平和、平等を強く訴えてきた女性たちにとって重要な成果だ」としています。

そのうえで「一人ひとりがより明るいあすを追求して団結すれば、前向きな変化が達成できることを気付かせるきっかけとなる。この重大な勝利を祝うため団結するすべてのイランの人々に心からお祝い申し上げる」として、イランの人々に団結を呼びかけています。

そして、メッセージは「女性・命・自由」というイランでの抗議デモのスローガンで締めくくられています。

モハンマディ氏の夫「彼女の受賞は人権守る活動を後押し」

モハンマディ氏の夫のタギ・ラフマニさんは滞在しているフランスで、ロイター通信のインタビューに応じ「彼女が平和賞に選ばれ、イラン社会の人権問題に光が当てられたことは、人権を守る活動を後押しするものだ。この活動は差別に反対し続けるものだ」と話していました。

テヘランの女性「イランの女性が賞に選ばれて幸せ」

イランの首都テヘランの女性たちからは、女性の権利をめぐる状況が改善するきっかけになればと期待する声が聞かれました。

このうち60代の女性は「イランの女性がこうした賞に選ばれて幸せです。イランの女性すべてが前に進むための道が開かれることを願います」と話していました。

また、別の60代の女性は「イランの女性の受賞が決まったことを誇りに思います。ほかの女性たちもモハンマディ氏の経験をどうやって生かすか、考えなければならないと思います」と話していました。

EU委員長「勇敢で崇高な戦いを認めるものだ」

EUヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長は自身のSNSでモハンマディ氏に祝意を表し「この賞は危険の中でも抑圧にあらがったイランの女性たちの勇敢で崇高な戦いを認めるものだ。彼女たちは世界中の女性が自分たちの自由と権利のために立ち上がることを鼓舞している」として功績をたたえました。

国際人権団体「イランでの国民的な抵抗運動 応援の意味大きい」

国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」の日本代表で弁護士の土井香苗さんは「去年の秋にクルド系女性がヘジャブのかぶり方がおかしいと逮捕され、その後、獄中死したことで、イランの中で非常に大きな国民的な抵抗運動が起こり、特に若い女性たちを中心に多くの人たちが逮捕されたり死刑になったりしながらも戦っている。こういう状況に対する応援という意味が大きいのではないか」と評価しました。

そのうえで「人権は日々勝ち取らなければいつでも無くなってしまう可能性があるもので、命懸けで戦ってくれる人がいるからこそ、今の状況があるというメッセージが込められていると思う。今回の受賞で国際社会の支援や連帯の目がイランに対して向くことによって、モハンマディさんの釈放はもちろんのこと、政治犯として捕らえられている多くの人たちの解放、そしてイランが人権を尊重する国家になることを期待したい」と話していました。

さらに「イランの人権状況が日本で報道されることは多くはありませんが、影響力があるので、日本政府にもイラン政府に対して人権問題をしっかりと提起していただきたい」と話していました。

拘束下にある人が平和賞に選ばれるのは5人目

当局の拘束下にある人が平和賞に選ばれるのは、去年、刑務所に収監される中で受賞したベラルーシの人権活動家、アレシ・ビャリャツキ氏に続き、5人目です。

▽1935年の受賞者のドイツのジャーナリスト、カール・フォンオシエツキー氏は、当時のナチス政権を批判して強制収容所に送られていました。オシエツキー氏は授賞式に出席できないまま、1938年に亡くなりました。

▽1991年に選ばれたミャンマー民主化運動のリーダー、アウン・サン・スー・チー氏は、軍事政権による自宅軟禁下で受賞の報を受け、家族が代わって授賞式に出席しました。

▽2010年に受賞した中国の民主活動家の劉暁波氏は、国家と政権の転覆をあおったとされる罪で、刑務所に収監されていました。妻も事実上の軟禁状態にあったため授賞式には誰も参加できず、賞状は空席のいすに置かれました。

▽去年受賞したビャリャツキ氏の授賞式には妻が代理で出席しました。ビャリャツキ氏は公共の秩序を乱す活動に市民を巻き込むなどしたとして起訴されていて、ことし3月、ベラルーシの国営通信社は、裁判所が禁錮10年の判決を言い渡したと伝えています。

ノーベル平和賞とは

ノーベル平和賞は、軍縮や民主主義、人権の尊重、平和な世界の実現などに貢献した個人や団体に贈られるほか、近年は環境問題などへの取り組みにも贈られています。

賞が始まった1901年から2022年までの間に、110人の個人と27の団体が受賞し、このうち▽ICRC=赤十字国際委員会は3回、▽UNHCR=国連難民高等弁務官事務所は2回、受賞しています。

ノーベル賞の6つの部門のうち物理学賞や経済学賞など5つの賞は、賞を創設したアルフレッド・ノーベルの母国のスウェーデンで選考されますが、平和賞だけはノーベル自身の意向で隣国のノルウェーで選考され、受賞者の発表や授賞式もノルウェーの首都オスロで行われます。

選考にあたるのはノルウェー議会に任命された5人の選考委員で、毎年1月末までに世界各国の有識者や議員などから推薦を募り、推薦された候補者の中から受賞者を絞り込みます。

受賞者は選考委員会の全会一致での決定を目指しますが、委員の意見が分かれ期限内に決まらない場合は、多数決で決定します。

誰がどの人物を推薦したかなど選考の過程は秘密とされ、50年後にならないと公開されない仕組みになっています。

ノーベル委員会によりますと、ことしはこれまでで2番目に多い351の個人と団体が、候補に挙がっていたということです。

#ノーベル平和賞(イラン・人権活動家・ナルゲス・モハンマディ)

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