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利上げか介入で
神田真人財務官は、為替相場が激しく下落した場合には、国は「金利を上げることによって資本流出を止めるか、為替介入で過度の変動に対抗する」と述べた。財務省内で記者団に語った。神田財務官は、足元の例として政策金利を引き上げたロシアや、為替介入を実施したイスラエルを挙げた。その上で、「非常に複雑な状況の中で総合的にファンダメンタルズを判断する」と説明。主要7カ国(G7)などの合意に沿って、必要な時に適切な対応をしっかり取ることに尽きると語った。

金利が長期化も
イエレン米財務長官は、米国では高めの金利が長期化する可能性があるとの見解を示すとともに、米経済は「良い状態にある」と述べた。スカイニューズとのインタビューで同長官は、国内総生産(GDP)の98%に上る政府債務の金利負担は「なお管理可能だ」と説明。「高めの金利は長引くかもしれないが、それは明白ではない。米国の財政状況は決して解決不可能ではない。われわれは財政状況に気を配らなければならない」と語った。

住宅購入環境厳しく
フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、金利上昇により借り入れコストが増え、住宅在庫は限定的になっていると指摘。在庫不足は住宅価格の押し上げにもつながっており、初回購入者が置かれている環境は厳しさを増しているとの見解を示した。総裁は講演で、「金利上昇は、住宅購入を考えている人の借り入れコストを押し上げただけでなく、在庫の減少ももたらした」と指摘。「在庫が不足すれば価格が総じて上昇し、潜在的な買い手の層がさらに薄くなるというのは、単純な市場の力学だ」と述べた。

拡大は不可避か
イランのアブドラヒアン外相は、イスラム組織ハマスイスラエルの戦争について「政治的な解決の時間はなくなりつつあり、戦争が他の戦線に拡大する可能性が避けられない段階に近づいている」と、X(旧ツイッター)に投稿。ハマスの主要な後ろ盾であるイランが、広範な衝突に備えていることを示唆した。イスラエルで1300人が死亡したハマスの前例のない攻撃について、イランは関与を否定している。 

中国で低調
米アップルの最新スマートフォンiPhone 15」の中国での売れ行きは、前の機種をはるかに下回っている。複数の異なる分析が明らかにした。冷え込みが続く消費や、華為技術(ファーウェイ)など競合他社の攻勢を反映している。市場調査会社カウンターポイント・リサーチの見積もりによると、発売後17日間の中国販売でiPhone 15はiPhone 14を4.5%下回っている。この数字はこれまでに報じられておらず、ブルームバーグ・ニュースに提供された。

過去最大に積み上がった債務、高金利、気候変動によるコスト、高齢化に伴う医療・年金支出の増大、そして不安定な政治情勢といった状況が重なり、経済規模の大きな先進各国でいずれ金融危機が再燃しかねないとの警戒感が高まっている。

国際金融協会(IIF)によると、世界の債務は今年上半期に10兆ドル増えて過去最大の307兆ドルに達しており、増加分の80%以上を先進国が占めた。

最も懸念される国は、債務上限を巡って議会で瀬戸際の駆け引きが続く米国、そしてイタリアと英国だと、ロイターが取材した20人余りのエコノミスト、元政策担当者、大手投資家は述べている。

その有識者らは、先進国が債務返済に窮する事態までは予想していない。しかし、先進各国の政府は財政規律を守るため、信頼できる財政計画を立て、増税し、成長を促進する必要があると指摘している。

昨年の英国債暴落騒ぎに見られるように、金利が上昇し中央銀行流動性供給を縮小するという薄氷の環境下では、政策対応を誤ると市場の混乱を招くリスクが高まる。

欧州中央銀行(ECB)の元チーフエコノミスト、ピーター・プラート氏は、債務水準はまだ管理可能に見えるが、長期的な支出の必要性を考えれば、今後の見通しには懸念があるとし「われわれは公的財政の危機からそう遠くない」と言う。「何らかの事故が起こったり、複数の事象が重なったりすれば、有害で非線形的な流れを引き起こすだろう。これはごく現実的なことだ」とプラート氏は警鐘を鳴らした。

国際決済銀行(BIS)のクラウディオ・ボリオ金融経済局長は、長期的には「政府債務の行方が、マクロ経済と金融安定に対する最大の脅威になっている」と言明した。

<転換点>

国際通貨基金IMF)の元チーフエコノミストで、現在はピーターソン国際経済研究所のシニアフェロー、オリビエ・ブランシャール氏は、米国の状況を最も懸念している。「予算を承認する政治プロセスが破綻している」うえ、多額のプライマリー赤字(基礎的財政収支の赤字)を抱えているからだ。

ブランシャール氏は「この状況は、どのような結末を迎えるだろうか。デフォルトに陥るとは思わない。だが、政治危機と、場合によっては醜悪な調整が起こることにより、市場が米国債価格に懸念を織り込み始めるだろう」と予想した。

ヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエーツのレイ・ダリオ氏は、米国債市場で危機が起こるとの見通しを示した。

欧州では、2兆4000億ユーロの債務を抱えるイタリアに注目が集まっている。政府が成長見通しを引き下げ、財政赤字見通しを上方修正したのをきっかけに、イタリア国債のリスクプレミアムは今月急上昇した。

イタリアが投資適格級の格付けを失えば、状況は転換点を迎える。ムーディーズによる格付けはジャンク級のわずか1ノッチ上で、見通しは「ネガティブ」となっている。

イタリアの債務比率が再び上昇すれば、格下げの可能性は高まるだろう。M&Gインベストメンツのジム・リービス氏は、そうなれば南欧諸国に「重大な余波」が及びかねないと危惧している。

一方、英財務省は、大規模な改革によって債務は減少し、経済は成長する見通しだとしている。

英国、米国、イタリアは、債務の対国内総生産(GDP)比率が100%に近いか、それを超えている。高齢化、気候変動、ウクライナや中東情勢などの地政学リスクを踏まえれば、将来的にも支出が増大するリスクは大きい。

金利上昇に伴う利払いの増大も、こうしたプレッシャーを大きくしている。

米議会予算局(CBO)の推計では、米国のGDPに対する正味の利払い費の比率は現在の2.5%から、2033年には3.6%、53年には6.7%に高まる見通しだ。

英国の予算責任局(OBR)は、歳入に対する利払い費の比率が2020─21年の3.1%から、27─28年には7.8%に拡大すると予想している。物価連動債が利払いの増大に拍車を掛けそうだという。

ドイツでさえ、利払い費は2021年から10倍に膨らんで400億ユーロ近くに達している。

<今すぐ行動を>

鍵を握るのは、効率的な支出、改革、そして成長のための計画だ。

キングズ・カレッジ(ロンドン)のジョナサン・ポーテス教授は「投資を減らすのではなく、増やすべきだ」と言う。

金利上昇局面で借り入れ増加を納得させるのは難しいだけに、政府は信頼に足る計画を作る必要がある。このため欧州連合(EU)は財政ルールを是正しており、英国では野党労働党が、税・支出計画に対してOBRによる検証を法的に義務付けると約束している。

特に米英は、不人気ではあっても増税と、ある程度の支出削減が避けられないとエコノミストらは強調する。

経済協力開発機構OECD)のチーフエコノミスト、クレア・ロンバルデッリ氏は、各国の改革は不十分だと警告している。

LBBWのチーフエコノミスト、モーリッツ・クレーマー氏は「われわれが今のようなペースで進み続けるなら、2030年代には危機が起こるだろう」と語った。

#経済予測(焦点:債務膨張の先進国に金融危機の芽、最も懸念される米・伊・英)

#レイ・ダリオ「歴史を通じて、支配権をめぐって、争いが起きてきた」「世界法廷が存在しないからだ」「債務の額と貨幣創造の額」「貨幣価値に影響を与える」「ハードマネーで返すのは難しい」「債務危機が発生するのはそのような場合」「最終的にはお金を印刷し、インフレを生み出す」「左派のポピュリズムと右派のポピュリズム」「大国の台頭」「貿易戦争、技術戦争、地政学影響力戦争、資本・経済戦争」「軍事戦争」「それでテンプレ^とを作った」

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#ロン・ポールイスラエルの9.11」

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