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ガザ地区で拘束されている人質の解放に向けた交渉の進展が伝えられるなか、アメリカのバイデン大統領は21日、ホワイトハウスで開かれた会議の冒頭で「われわれは数週間にわたって取り組みを続けてきたが、人質の何人かの解放はとても近い。詳細については完了するまで控えるが、うまくいっている」と述べました。

また、ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は記者団に対し、人質交渉の合意にはイスラエルの戦時内閣とハマスの双方の承認が必要になるとの認識を示し、「まだ、いくつかの承認が残っている」と述べました。

ハマス幹部「ボールは向こうにある」
イスラム組織ハマスの政治部門の幹部は21日夜、レバノンの首都ベイルートで記者会見し、「停戦については現在、イスラエル側の回答を待っている。ボールは向こうにある」と述べ、戦闘の停止に向けた交渉は大詰めを迎えているという認識を示しました。

そのうえで、イスラエル軍が殺りくを続ければ、合意に達するまでに数百の障害が生み出されるだろう」と述べ、イスラエル側をけん制しました。

また、交渉は1か月にわたってカタールとエジプトの仲介のもと行われ、ハマスガザ地区で人質にしている女性と子どもと、イスラエルが収容しているパレスチナ人の囚人をそれぞれ解放するものだと大枠を説明しましたが、戦闘を停止する期間などについては、「詳細は明らかにしたくない」として言及を避けました。

さらに、報道陣からの質問に答える形で、人質1人を解放する代わりにパレスチナ人の囚人3人を解放させる方向で交渉を進めていることを明らかにし、合意に至れば、すぐにでも詳細を発表するとしています。

このほか、ガザ地区の現状については「食料の供給は需要の1割に満たない」と窮状を訴えたうえで、「われわれは病院をいかなる軍事作戦にも利用したことはない」と主張し、医療施設への攻撃を繰り返すイスラエル側を重ねて非難しました。

ネタニヤフ首相「近いうちに良い知らせあることを願っている」
ガザ地区で拘束されている人質の解放に向けた交渉の進展が伝えられるなか、イスラエルのネタニヤフ首相は21日、北部の軍事基地を訪問した際、「私たちは前進している。近いうちに良い知らせがあることを願っている」と述べ、交渉の合意が近いとの見方を示しました。

一方で、ハマスを掃討するという第1の目標は完了するまで終了しない」と述べ、ガザ地区での軍事作戦自体は継続する姿勢を強調しました。

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#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・バイデン大統領「人質解放に向けた合意は近いと確信している」)
#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・ハマス指導者ハニヤ「停戦合意に近づいている」「仲介役のカタールに回答を伝えた」)

イスラエルのネタニヤフ首相は21日、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスに拘束されている人質の解放に進展が見られていると述べた。

ネタニヤフ首相は「われわれは前進している。あまり多くを語る価値はないが、近く良い知らせがあると願っている」と述べた。ただ、詳細については語らなかった。

首相府は、人質解放に向けた進展が見られる中、この日のうちに閣議が開かれると発表した。

イスラエルのネタニヤフ首相は21日、閣議を開き、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスに拘束されている人質の解放に向けた合意条件を支持するよう要請した。

ネタニヤフ首相は閣議の冒頭でイスラエル政府は今夜、厳しい決断に直面しているが、正しい決断だ」と語った。

人質は段階的に解放されるという認識を示したほか、バイデン米大統領が、より多くの人質の解放など、条件の改善を支援したと述べた。

同時にハマスとの「戦いは継続中だ。われわれが全ての目標を達成するまで続く」とも言明した。

米当局者によると、カタールの仲介によるイスラエルハマスの交渉では、ハマスが女性や子供を中心に外国人を含む人質約50人を解放する一方、イスラエルは戦闘を4─5日間休止し、パレスチナ人捕虜150人を解放すると述べた。

ハマスの指導者ハニヤ氏は21日、イスラエルと停戦合意に近づいているとロイターに明らかにした。

イスラエル軍は21日、ガザ地区北部の難民キャンプでハマスの戦闘員が潜んでいるトンネル3か所を攻撃したと主張するなど攻勢を強めていて、軍の参謀総長は「地上侵攻が人質解放に向けたよい環境を作り出した」として、ハマスへの圧力を強めています。

こうしたなか、ハマスの政治部門の幹部は21日夜、レバノンの首都ベイルートで記者会見し、「停戦については現在、イスラエル側の回答を待っている。ボールは向こうにある」と述べ、戦闘の停止に向けた交渉は大詰めを迎えているという認識を示しました。

また、交渉は1か月にわたってカタールとエジプトの仲介のもと行われ、ハマスガザ地区で人質にしている子どもや女性と、イスラエル側が収容しているパレスチナ人の囚人をそれぞれ解放するものだと大枠を説明しました。

イスラエルの複数のメディアは政府関係者の話として、ハマス側が人質およそ240人のうち50人ほどを段階的に解放することを条件に、4日間程度、戦闘をやめることで合意する見通しだなどと伝えています。

これについてイスラエル政府は21日夜、臨時の閣議を開き、この中でネタニヤフ首相は「われわれは難しい決断を迫られているが、これは正しい決断だ」と述べ、交渉内容への同意を閣僚たちに求めました。

ただ、「人質が解放されれば戦争をやめるという話があるが われわれはハマスを壊滅させてすべての人質を取り戻すという目的を達成するまで戦争を続ける」と述べ、人質の解放の条件として一時的に戦闘をやめることは停戦とは異なることを強調しました。

閣議での協議でイスラエル側がどのような判断を示すか注目されます。

テルアビブ市内の様子は
人質解放のための交渉が大詰めだと伝えられるなか、テルアビブ市内の国防省などが集まる市内の幹線道路では人質の家族や市民100人ほどが集まり、「いますぐ人質を解放せよ」などと声を上げていました。

一方で、幹線道路の反対側では、「ハマスと交渉せず、軍事作戦を続けるべき」と訴える別のデモ隊が集会を行い、お互いの参加者が拡声器を使ってそれぞれの主張を激しく言い合う場面もありました。

人質の解放を訴えるデモに参加している40代の女性は「私は人質の家族ではありませんが、人質には女性や子どもも多くいます。すぐに解放されるべきです」と話していました。

ハマスと交渉するべきではない」などと訴えるデモに参加している20代の男性は、「人質の代わりにハマスの囚人を解放すれば、新たなテロリストとなるかもしれません。軍事作戦を続け、イスラエル軍が救出するのを待つべきだ」と話していました。

また、テルアビブ市内の広場では、イスラム組織ハマスに家族を人質に捕られた人たちや解放を願う市民が多く集まっています。

参加した30代の女性は「人質解放についてのいい知らせがきっと来ると信じています」と話していました。

イスラエル軍は21日、ガザ地区北部の難民キャンプでハマスの戦闘員が潜んでいるトンネル3か所を攻撃したと主張するなど攻勢を強めています。

こうした中、ハマス側の人質となっている人たちの解放と戦闘の休止に向けたカタールなどの仲介による交渉が大詰めを迎えています。

これについてイスラエルなどのメディアは22日、ネタニヤフ政権が閣議で一部の人質の解放と引き換えに戦闘を4日間程度休止させることを承認したと伝えました。

一方、イスラム組織ハマスも22日、SNSに、カタールとエジプトの粘り強い努力により、4日間の人道的な停戦の合意に達した」と投稿しました。

そのうえで、イスラエルが拘束しているパレスチナ側の女性や子どもなど150人を解放する代わりに、ハマスは女性や子どもなどの人質50人を解放するとしています。

一方、仲介役となっているカタール政府からは正式な発表はなく、今後、人質の解放や戦闘の休止などが実現するか注目されます。

イスラム組織ハマスイスラエルは22日、パレスチナ自治区ガザの戦闘を4日間停止することで合意した。戦闘停止中に双方が拘束・拘留している人を解放する。燃料や医薬品、その他人道物資の輸送も実施する。

合意はカタールとエジプト、米国が仲介した。

ハマスの声明によると、ハマスが拘束する50人の女性と子どもを解放するのと引き換えに、イスラエルが捕らえているパレスチナ人女性・子ども150人を釈放する。

人道支援物資や医薬品、燃料を積んだ数百台のトラックがガザ全域への搬入を認められる。

戦闘停止期間中、ガザ全域でいかなる人物への攻撃、拘束も行わないことをイスラエル側が約束したという。また、航空機の飛行をガザ南部で完全に停止し、北部では現地時間午前10時から午後4時まで6時間停止する。

イスラエル首相官邸の声明によると、停止期間中に50人が解放された後、10人の解放につき戦闘停止が1日延長される。ハマスの交換条件としての拘束パレスチナ人の解放には言及していない。ハマス側はこうした取り決めに触れていない。

イスラエル首相官邸は「政府は人質全員を帰還させることにコミットしている」と述べた。

ハマスは声明で「われわれの指は引き金にかかったままだ」とも強調し、「(パレスチナの)人々を守り、占領者を打ち負かすために引き続き警戒を怠らない」と述べた。

カタール外務省はハマスイスラエルが4日間の人道的な戦闘停止で合意したと発表。延長される可能性もあるとした。戦闘停止の開始日時は今後24時間以内に発表されるという。

カタールの発表は、ガザで拘束されている民間人の女性と子ども50人の解放と引き換えに、イスラエルが捕らえている「多数の」パレスチナ人女性・子どもが釈放されるとした。また、合意実行が進むに伴い人数は引き上げられるという。

米政府高官は、今回の合意で米国人3人が解放されるとの見通しを示した。

バイデン米大統領は合意を歓迎する声明を発表し、「米国人の人質をさらに取り戻せる見通しだ。全員が解放されるまで(努力を)やめない」と述べた。

イスラエルメディアは人質解放が23日に始まる見通しと報じた。イスラエル市民が最高裁パレスチナ人釈放阻止を求める機会を与えるため、合意の履行を24時間待つ必要があるという。

ハマスが拘束している人質は200人以上とみられる。これまでに解放したのは4人。

パレスチナ自治政府の当局者によると、イスラエルが捕らえている7800人以上のパレスチナ人のうち約85人が女性、350人が未成年者という。

カタールの仲介交渉責任者は、赤十字国際委員会(ICRC)がガザで人質解放を支援するとロイターに明らかにした。また、今回の合意が恒久的な停戦につながることを期待すると述べた。

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#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・NSCカービー戦略広報調整官「これまで人道物資搬入のためガザ入りしたトラックが累計1260台以上に上る」「6台のトラックが約1万8000ガロンの燃料を搬入した」)

パレスチナガザ地区イスラム組織ハマスの人質となっている人たちの解放に向けた交渉をめぐりカタール政府は22日、イスラエルハマスが、4日間、戦闘をやめることと引き換えに、ガザ地区で拘束されている50人の人質を解放することで合意したと、発表しました。今後、合意が着実に履行されるか注目されます。

目次
カタール政府の声明内容

バイデン政権高官 “50人解放は第1段階”

イスラエル軍は21日、ガザ地区北部の難民キャンプでハマスの戦闘員が潜んでいるトンネル3か所を攻撃したと主張するなど攻勢を強めています。こうした中、カタールなどが仲介するハマス側にとらえられた人質の解放に向けた交渉をめぐり、イスラエルなどのメディアは22日、ネタニヤフ政権が閣議で交渉内容を承認したと伝えたほか、ハマスSNSに「人道的な停戦の合意に達した」と投稿していました。カタール政府は22日、イスラエルハマスが、4日間、戦闘をやめることと引き換えに、ガザ地区で拘束されている50人の人質を解放することで、合意したと、発表しました。戦闘を休止する時刻は24時間以内に発表されるとしていて、ハマスが人質を解放する代わりに、イスラエルの刑務所に収容されている一部のパレスチナ人も解放されるとしています。ガザ地区では戦闘が続いていて、今後、合意が着実に履行されるか注目されます。

カタール政府の声明内容
カタール政府は22日、外務省を通じて、イスラエルイスラム組織ハマスが、4日間、戦闘をやめることと引き換えに、ガザ地区で拘束されている50人の人質を解放することで合意したと発表しました。

今回の合意による戦闘休止の開始時刻は、今後24時間以内に発表されるほか、戦闘休止の期間について4日間から延長される可能性もあるとしています。

また、今回の合意には現在、ガザ地区で人質となっている50人の女性と子どもの解放と引き換えにイスラエルの刑務所に収容されているパレスチナの女性と子どもを解放することも含まれているということです。

さらに戦闘の一時的な休止によって、燃料を含む人道支援に必要な多くの物資をガザ地区へ運び込むことが可能になるとしています。

バイデン政権高官 “50人解放は第1段階”
アメリカのバイデン政権の高官は21日、日本時間の22日朝、人質の解放に関する交渉が最終段階にあるとして、これまでの経緯や今後の見通しを明らかにしました。

この高官はイスラエルハマスのあいだでは、人質のうち、女性と子どもあわせて少なくとも50人をハマスが解放する方向で最終的な調整が進んでおり、人質は4日から5日かけて解放される見通しだと説明しました。

この高官によりますと少なくとも50人は、あくまで「第1段階」での解放で、ハマスがさらに人質を解放すれば、戦闘を休止する日数が延長されるとしています。

そのうえで合意の内容は、合意から24時間がたって以降に実行に移されるとし、人質の解放は現地時間の23日に始まるという見通しを示しました。

また戦闘の休止についてはガザ地区全域のほか、イスラエル軍イスラムシーア派組織ヒズボラが戦闘を繰り広げるイスラエル北部のレバノンとの国境地帯でも行われることを期待しているとしています。

さらにこの高官は「戦闘の休止によって人道支援のための物資の搬入が大幅に増えることを望んでいる」と述べました。

一方、今回の合意では、イスラエル側もイスラエル国内で収容しているパレスチナの囚人を釈放すると説明しましたが、詳細はイスラエル政府が発表すべきだとして、具体的な言及は避けました。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・人質解放合意・11/23から・ハマス女性子供50人⇔イスラエル女性子供150人・4日間戦闘休止・10人につき1日延長・燃料含む数百台のトラック全域搬入)

イスラエル政府は22日、パレスチナ自治区ハマスとの合意の一環として釈放対象となる可能性のあるパレスチナ人捕虜300人の名簿を公表した。

名簿には対象者の名前に加え、年齢や収監理由などが掲載されている。

イスラエルハマスとの合意の中で、戦闘を休止する4日間にイスラエル人の人質が1日当たり10人以上解放されれば、収監しているパレスチナ人の女性と子どもを4回に分けて計150人、釈放するとの方針を示していた。

名簿に300人の名前が記載されているのは、イスラエル側が人質・捕虜交換の第2段階を想定しているためだ。

イスラエル内閣は声明で、捕虜釈放の第2段階も今回と同様、戦闘休止中に1日10人以上の人質が解放されることが条件になると述べた。

イスラエルでは名簿が公表された22日未明からの24時間、パレスチナ捕虜の釈放に対する異議を最高裁に申し立てることができる。異議の申し立てがあるかどうか、あった場合に最高裁が取り上げるのかどうかは明らかでない。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・人質解放合意・イスラエル・釈放対象のパレスチナ人300人の名前公表・人質捕虜交換第2段階想定)

イスラム組織ハマスイスラエルが22日、パレスチナ自治区ガザの戦闘を4日間停止することで合意した。ハマスは、イスラエルが捕らえているパレスチナ人の女性・子ども150人を釈放するのを条件に、拘束する50人の女性と子どもを解放することに同意した。

10月7日にハマスイスラエル南部を急襲しイスラエル人や外国人をガザに連れ去ってから1カ月半になる。この期間は、米国とカタールが人質解放へ奔走した時間でもある。その緊迫の舞台裏を米当局者が明らかにした。

<10月7日:ハマス急襲直後>

「人質解放に向け、小規模な専門家チームを結成してほしい」。ハマスが民間人を連れ去ったと伝わった直後、カタール政府は人質に関する機密情報をもって米ホワイトハウスにこう要請した。

カタールは、イスラエルとの折衝へ「セル(cell)」と称するチーム結成をホワイトハウスに求めた。

サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は中東担当顧問のマガーク氏らにチーム編成を指示した。この作業は他の政府機関などに知らせず秘密裡に進められた。

マガーク氏はカタールのシェイク・ムハンマド・ビン・アブドルラフマン・アール・サーニー首相と毎日電話会議し、サリバン氏に報告。バイデン大統領も毎日、報告を受けた。

<10月18日:バイデン氏がイスラエル訪問>

バイデン氏は10月13日、人質となったり行方不明となったりした米国人の家族と面会し、時間かけて話をした。

10月18日、バイデン氏はイスラエルを訪問。ネタニヤフ首相との会談の主目的は人質の解放、そして人道支援だったという。

<10月23日:米国の人質2人解放>

ハマスは米国籍の母・娘2人を解放した。人質2人の解放を受け、バイデン氏は、カタールが専門家チーム「セル」を活用して人質解放を実現すると確信したという。

本格的な人質解放に向けた取り組みが始まった。米中央情報局(CIA)のバーンズ長官はイスラエルの対外情報機関モサドのバルネア長官と定期的な話し合いを開始した。

<10月24日:イスラエルのガザ地上侵攻が秒読み>

イスラエルが今にもガザ地上侵攻を開始しそうな10月24日、米政府に、ハマスが女性と子どもを解放するにあたっての条件に同意したという情報が入った。

米政府高官はイスラエル側と地上侵攻を延期すべきかどうか議論した。イスラエル側は、人質が生きているという証拠がないため侵攻延期に見合わないとはねつけた。ハマスは、戦闘が休止するまで拘束者を特定できないと主張した。

<バイデン氏の集中協議>

バイデン氏はその後3週間にわたり、具体的な協議を行った。その間、人質解放に向けた提案が交錯、ハマスに人質のリストとその身元情報、解放の保証を要求し、ワシントン、ドーハ、カイロ、ガザと連絡を取り合うという時間も手間もかかる作業が続いた。

やがて人質の段階的解放という構想が浮上し、バイデン氏はカタール首相と電話会談した。

構想は、第一段階としてハマスが女性と子どもの人質を解放し、それに応じる形でイスラエルが拘束しているパレスチナ人を解放するという内容だった。

しかしイスラエルは第一段階で女性と子ども全員の解放を要求。米国も同調し、カタールを通じて、ハマスに拘束している女性・子どもの生存証明や身元確認情報を要求した。

ハマスは第一段階で50人の解放は保証したが、身元情報のリスト作成は拒否した。

<11月9日:合意案の検証>

11月9日、バーンズCIA長官は合意案に目を通すためドーハでカタール首脳やモサドのバルネア長官と会った。その時点での大きな障害は、ハマスが誰を拘束するのか明確にしていないことだった。

その3日後、バイデン氏はカタールのタミム首長に電話し、50人の人質の名前、年齢、性別、国籍などの明確な身元情報を要求した。その後まもなく、ハマスは第一段階で解放する50人の人質の詳細情報を明らかにした。

<11月14日:バイデン氏、ネタニヤフ氏に合意受け入れ促す>

11月14日、バイデン氏はネタニヤフ首相に電話で合意を受け入れるよう促し、ネタニヤフ氏は同意した。その日、イスラエルにいたマガーク氏はネタニヤフ氏に腕をつかまれ「われわれにほこの合意が必要だ」と言われた。

しかし、ガザで通信が遮断され、交渉が止まった。

<これが最後のチャンスだ>

通信が回復した時、バイデン氏はサンフランシスコでアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席していた。バイデン氏は、カタール首長に電話をし、これが最後のチャンスだと言った。カタール首長は合意達成に向け圧力を掛けると約束した。

<11月18日:最後の詰め>

マガーク氏はドーハでカタール首相に面会した。バーンズCIA長官もモサドと協議後にオンラインで参加した。会合で合意案の残っている対立点を特定した。

こうして合意案は、第一段階で女性と子どもを解放するとしたうえで、全員の解放をにらみ、さらなる解放の見通しも盛り込む形で出来上がった。

翌朝、マガーク氏はカイロでエジプト情報当局のカミル長官と面会。ガザからはハマス幹部が前日ドーハで策定された合意事項のほぼ全てを受け入れたとの報が入った。

その後、さらに交渉が重ねられ、22日の合意に至った。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・人質解放合意・急襲直後に始まった米カタール緊迫の交渉)

10月7日の情報機関と軍の崩壊を考慮すると、イスラエル政府は人質を優先する以外に選択肢はない。一時停止はハマスを軍事的・政治的に強化するが、恒久的な停戦の要求を弱めることにもなる。大きな問題は、イスラエルが一時停止と人質解放後に軍事戦術を再考するかどうかである

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・人質解放合意・リチャード・ハース「10月7日の情報機関と軍の崩壊を考慮すると、イスラエル政府は人質を優先する以外に選択肢はない。一時停止はハマスを軍事的・政治的に強化するが、恒久的な停戦の要求を弱めることにもなる。大きな問題は、イスラエルが一時停止と人質解放後に軍事戦術を再考するかどうかである」)

米国の戦争外交を決めているCfRの広報誌フォーリン・アフェアーズ誌が、🇮🇱🇵🇸戦争について

・国家はもはや、軍事力と物語コントロールの独占を失った

・民間人虐殺は間違っていて違法なだけでなく、世界にハマスの味方を増やす逆効果となっている

・🇮🇱がハマスに打ち勝つ最善の方法は、武力行使を控えめにし、🇵🇸市民の保護を強化することによって、道徳的優位を取り戻すことである。過激な🇮🇱有権者はそれを支持しないが、それしか🇮🇱が勝つ方法はない

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・人質解放合意・フォーリン・アフェアーズイスラエルハマスに打ち勝つ最善の方法は、武力行使を控えめにし、パレスチナ市民の保護を強化することによって、道徳的優位を取り戻すことである」)

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#RAND研究所「戦争の性質は進化し、米国の軍事戦略と態勢が破綻していることが増々明らかになっている。あらゆる領域で敵対国より優れている米軍を前提としてきた。この優位性は失われた。米とその同盟国はもはや技術や能力を独占できない」

欧州連合(EU)のドムブロフスキス欧州副委員長21日、EUのパレスチナに対する支援金がイスラム組織ハマスの手に渡っていることを示す証拠は確認されなかったとし、EUのパレスチナ支援プログラムは滞りなく継続されると述べた。

欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するハマスによる10月7日のイスラエルに対する奇襲攻撃を受け、EU支援の見直しが必要になったと述べていた。

ドムブロフスキス氏は「今回の見直しの結果、EUの資金がハマスに直接的、間接的に利益をもたらした形跡は確認されなかった」と述べた。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・EUドムブロフスキス欧州副委員長「今回の見直しの結果、EUの資金がハマスに直接的、間接的に利益をもたらした形跡は確認されなかった」)

ロシアのプーチン大統領は21日、オンライン形式で開かれた新興5カ国(BRICS)首脳会議で、イスラエルイスラム組織ハマスの衝突の政治的な解決を呼びかけ、BRICSはこうした解決の実現に貢献できるとの考えを示した。

プーチン大統領は、米国の外交政策の失敗により中東危機が引き起こされたと改めて非難。「事態の緩和、停戦、イスラエルハマス紛争の政治的解決に向け、国際社会が共同で取り組むことを求める。この地域の国々のほか、BRICS諸国もこの取り組みに重要な役割を果せる」と述べた。

ただ、こうした取り組みがどのように組織されるかについては語らなかった。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・BRICS緊急首脳会議(オンライン)・プーチン大統領「米国の外交政策の失敗により中東危機が引き起こされた」「事態の緩和、停戦、イスラエルハマス紛争の政治的解決に向け、国際社会が共同で取り組むことを求める。この地域の国々のほか、BRICS諸国もこの取り組みに重要な役割を果せる」)

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#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・ガザ混乱に乗じるプーチン大統領・目指すは多極的システムに移行する新世界秩序・ハンナ・ノッテ「ロシアはかつてのようなバランス重視の中東政策をすでに捨てており、露骨にパレスチナ寄りの立場を採用している」・アミール・バイトマン「ロシアはイスラエルの敵を支援している。私たちは彼らがやっていることを今後も忘れはしない。私たちはいずれ、ウクライナに勝利をもたらすことになる」)

中国、ロシア、インド、ブラジル、南アフリカの5か国で作るBRICSイスラエルパレスチナ情勢について協議するため、21日にオンライン形式で緊急の首脳会議を開きました。

会議には5か国の首脳に加え、来年から新たにBRICSに加わる国として、ガザ地区イスラム組織ハマスを支援するイランや、サウジアラビアなど6か国も参加しました。

このうち、中国の習近平国家主席「今の情勢でBRICSが声をあげるのは時宜を得ていて、必要だ。実効性のある国際会議をできるだけ早く開催し、パレスチナ問題の解決を促すことを求める」と発言しました。

また、ロシアのプーチン大統領も「事態の沈静化、停戦、そして政治的解決を目指す上で、BRICSと地域の国々は重要な役割を果たす可能性がある」と述べ、いずれもBRICSとしてこの問題に関与していく姿勢を強調しました。

中国やロシアは欧米への対抗軸のひとつとしてBRICSの枠組みを重視していて、イスラエルパレスチナ情勢にも関わっていくことで、BRICSの影響力を強めるねらいがあるとみられます。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・BRICS緊急首脳会議(オンライン)・習近平国家主席「今の情勢でBRICSが声をあげるのは時宜を得ていて、必要だ。実効性のある国際会議をできるだけ早く開催し、パレスチナ問題の解決を促すことを求める」)

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#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・トルコ外務省筋「イスラム諸国新グループ、ガザ停戦へ常任理事国訪問」「20日に北京を訪問して話し合いを開始」「『2国家解決』に資することが最終的な目標」)

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#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・中国・王毅政治局委員兼外相「パレスチナへの支持」「ガザの戦火を鎮め、人道危機を和らげるとともにパレスチナ問題の解決を推し進めるためたゆまず努力する」「解決策は『2国家共存』の実施と独立したパレスチナ国家の樹立にある」・パレスチナ暫定自治政府マリキ外相やサウジアラビアのファイサル外相などから「中国とさらに緊密に協調し、中東地域の長期的な社会の安定の実現を期待する」といった声があがり、中国の立場を高く評価した)

南アフリカ議会は21日、首都プレトリアにあるイスラエル大使館を閉鎖し、イスラエルイスラム組織ハマスとの休戦に合意するまで外交関係を停止するとした決議案を賛成多数で可決した。

これを実行するかどうかはラマポーザ大統領の判断に委ねられるため、決議自体は象徴的な意味合いが濃い。

ただ大統領府の報道官は、ラマポーザ氏が南アとイスラエルの外交関係、特に大使館の処遇に関する議会の方針に「留意し、積極的に評価している」と述べた。

ラマポーザ氏や南ア外務省高官らはかねてから、パレスチナ自治区におけるイスラエルハマスに対する軍事行動を批判し、国際刑事裁判所(ICC)に戦争犯罪が起きている可能性を調査するよう要請している。

イスラエルの駐南ア大使は決議案可決の前日に、本国での協議のためにテルアビブに呼び戻されていた。

今回の決議案は野党の経済的開放の闘士(EEF)が提出。与党のアフリカ民族会議(ANC)側が、外交関係停止についてイスラエルによる休戦受け入れと、イスラエルが拘束力を持つ国連あっせんの交渉に応じると約束するまで、という条件を加え、可決の運びとなった。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・南アフリカ議会「イスラエル大使館を閉鎖し、イスラエルハマスとの休戦に合意するまで外交関係を停止する」・決議案可決・ラマポーザ大統領の判断へ)

🇮🇱🇵🇸戦争の動機まとめ

<🇮🇱側>

軍事面:🇮🇷が核兵器(大量)開発目前で、🇮🇱の軍事面での優位性の崩壊間近

政治面:ネタニヤフ逮捕されそうで、危機を作りたかった

経済面:ガザ沖のガス田を手に入れたい

地政面:紅海とベングリオン運河という地政学の要衝を得たい。対一帯一路

<🇵🇸側>

軍事面:🇺🇦からの武器横流しで市街地戦を十分に勝てるとみた?🇮🇷の核兵器(大量)開発を待ってからの方がベターだが…?

政治面:ソーシャルメディアの普及で、国際世論では勝てるとみた?

経済面:??

地政面:??

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・J_Sato「🇮🇱🇵🇸戦争の動機まとめ」)

フーシ派はアラビア半島の南端、イエメン近くの紅海を航行中だった日本企業が運航する貨物船を19日、乗っ取り、この貨物船がイスラエルの船だとした上で、今後もイスラエルの船舶などを標的にするとしています。

これについてアメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は、21日、記者会見で「明らかな国際法違反だ。フーシ派は船と乗組員をただちに無条件で解放すべきだ」と非難しました。

そして「フーシ派による最近の民間人への襲撃や今回の国際水域での海賊行為を踏まえ、われわれはテロ組織への指定の可能性について再検討を始めた」と明らかにしました。

フーシ派をめぐってはトランプ前政権が2021年の1月にテロ組織に指定しましたが、政権交代したバイデン政権は指定がイエメンの人道危機を深刻化させかねないとして翌月の2月に解除していました。

また、カービー調整官はフーシ派を支援するイランについても言及し「イランは貨物船を乗っ取った勢力を物資面で支援しながら後押しをして加担している。絶対に容認できない」と批判しました。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・日本郵船拿捕・カービー戦略広報調整官「明らかな国際法違反だ。フーシ派は船と乗組員をただちに無条件で解放すべきだ」「フーシ派による最近の民間人への襲撃や今回の国際水域での海賊行為を踏まえ、われわれはテロ組織への指定の可能性について再検討を始めた」「イランは貨物船を乗っ取った勢力を物資面で支援しながら後押しをして加担している。絶対に容認できない」)

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#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・イエメン反政府勢力フーシ派報道官「紅海で作戦を実施し、イスラエルの船舶を拿捕し、イエメン沿岸まで連行した。乗組員に対してはイスラムの教えに沿って対応している」「われわれはイスラエルの船舶や関係のある船を標的とする。紅海で働く乗組員がいる各国には、こうした船舶やイスラエル人が所有する船で国民を働かせないよう警告する」・日本郵船

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・イエメン反政府勢力フーシ派報道官「紅海で作戦を実施し、イスラエルの船舶を拿捕し、イエメン沿岸まで連行した。乗組員に対してはイスラムの教えに沿って対応している」「われわれはイスラエルの船舶や関係のある船を標的とする。紅海で働く乗組員がいる各国には、こうした船舶やイスラエル人が所有する船で国民を働かせないよう警告する」・日本郵船イスラエル首相府は19日、「イランのテロ行為であり、自由世界の市民に対するイランの好戦的な態度がエスカレートしていることを意味する」・イラン外務省報道官「地域の抵抗勢力は自発的に行動していると何度も繰り返している」「ガザでのイスラム組織ハマスとの戦いにおけるイスラエルの回復不能な敗北から注意をそらすことが目的だ」)

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・イスラエル有力国家安全保障指導者「世界世論に怯むな」「ガザにいるすべてのパレスチナ人が正当な標的」・イスラエル財務大臣「すべての言葉に同意する」)

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・46日目②)

🇮🇱イスラエルと西側の情報当局の見解では🇪🇬エジプトはガザにつながるすべてのトンネルを封鎖している訳ではなくハマスとエジプト諜報部との協力によって運営されている特定のトンネルの活動を未だに許可しており、結果、海外からガザへの武器取引が続けられている。

🇪🇬エジプトは🇮🇱イスラエルに対し地上侵攻を認めないと厳しく通告している。🐸

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・イスラエル/西側情報当局「エジプトはガザにつながるすべてのトンネルを封鎖している訳ではなくハマスとエジプト諜報部との協力によって運営されている特定のトンネルの活動を未だに許可しており、結果、海外からガザへの武器取引が続けられている」・エジプトはイスラエルに対し地上侵攻を認めないと厳しく通告している)

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#田中宇「イランは現実策に転じた」「オルメルト案」「ハマスは『ムスリム同胞団パレスチナ支部』」「エジプト軍政は兵舎に戻る」

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#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・地上作戦拡大・トゥルシー・ギャバード「エルドアン大統領はハマスと同様、ムスリム同胞団の一員である」)

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・47日目①)