ECB、金融政策の新たな運営枠組みを発表 膨張資産を圧縮 https://t.co/MD8fJFgnrm
— ロイター (@ReutersJapan) March 13, 2024
欧州中央銀行(ECB)は13日、金融政策運営の新たな枠組みを発表した。金融システムや融資を混乱させないようにしながら、これまでに膨張したECBの資産を緩やかなペースで圧縮することを目指す。
銀行間預金のインセンティブを高め、リスクを抑えるためセーフティネットも提供する。
低水準のインフレ率が10年近く続いた中でECBは銀行に融資拡大を促し、物価上昇をもたらすために大規模な債券購入を通じて銀行に大量の現金を供給していた。しかし、高インフレとそれに伴う政策金利の上昇を背景に、新たな局面に適応する必要が出ていることが新たな枠組みの背景にある。
ラガルドECB総裁は「今回の枠組みは私たちの政策の実施が今後も引き続き効果的で、堅固かつ柔軟、そして効率的であることを保証するものだ」との声明を出した。
ECBはまた、新たな枠組みはECBのバランスシートを財政的に健全なものにするとし、それが中銀の独立性を支え、金融政策の円滑な実施を可能にすると説明した。
ECBは銀行間金利を、銀行が中央銀行に預ける際の中銀預金金利(現在は4%)の「近辺」に維持することを目指す。これにより、ECBが単独で銀行システムに資金を供給するだけではなく、銀行間の貸し出しの割合を高めることを目指す。
ECBは2029年までは銀行部門全体が必要以上の準備金を保有することになると見込んでいるが、アナリストは、一部の銀行にとって流動性は26年にも制約されると予想している。
銀行は引き続き、ECBが毎週実施する主要リファイナンスオペ(MRO)や長期リファイナンシングオペ(LTRO)で満額供給を受けられる。MRO金利と預金ファシリティー金利のスプレッドは15ベーシスポイントに縮小される。変更は9月18日から実施。
最低預金準備率は1%に据え置かれた。
ECBはまた、銀行の借り入れによってバランスシートが再び拡大し始めたと判断した時点で、気候変動への配慮を盛り込んだ長期融資や債券買い入れオペを開始する予定。
ECBは今回の枠組みを2年後、または必要に応じてそれよりも早く見直す予定だ。
コメルツ銀行のチーフエコノミスト、ヨルグ・クレーマー氏は「基本的にECBは流動性が過剰なシステムを堅持しており、長期的に多くの債券を保有するだろう。金融危機の終結から15年を経て、もっと正常な状態をもたらすこともできたはずだ」と述べた。
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EUのAI法案 ヨーロッパ議会が承認 世界初 包括規制目指すhttps://t.co/LjU3d0TRkc #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) March 13, 2024
EU=ヨーロッパ連合の議会は世界で初めて、包括的にAIを規制することを目指すEUのAI法案について採決を行い、賛成多数で承認しました。今後、加盟国の合意を得たうえで施行される見通しです。
ヨーロッパ議会は13日、EUのAI法案について採決を行い、賛成多数で承認しました。
採決に先立って、議会で法案をめぐる議論を主導した議員2人が会見を行い、「安全で人間中心のAIの開発に明確な道筋をつける世界で初めての規制だ」と述べ、改めて意義を強調しました。
この法案ではリスクに応じてAIを分類し、このうち、
▽人々の社会的な信用度の評価、分類に使うAIや、
▽犯罪を犯す可能性を予測する目的で人々の特性を分析、評価するAIなどは利用が禁止されます。また、教育機関や企業が入試や採用で人々を評価したり、金融機関が融資の可否を評価する際に使ったりするAIなどはリスクが高いとされ、偏った判断をしないよう適切なデータで学習させたり、利用中は人間が監視したりすることなどが求められます。
実在する人物の姿や声に似せて生成AIで作成した画像や音声などは、AIによるものだと明示して透明性を確保することが義務とされます。
違反した場合は最大で3500万ユーロ、日本円で56億円余りか、年間の売上高の7%にあたる巨額の制裁金が科される厳しい内容となっています。
法案は今後、加盟国の合意を得たうえで施行される見通しです。
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