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イスラエルイスラム組織ハマスの間の戦闘の休止などをめぐる交渉について、イスラエル側は数日以内に再び交渉団を派遣すると明らかにし、交渉が再開される見通しです。

イスラエルハマスの間では、カタールなどを仲介役として戦闘の休止と人質の解放などに向けた交渉が続いてきました。

しかし、ハマスは3月25日、イスラエルと仲介国側から提示された案について、完全な停戦を求める立場を改めて示して事実上、拒否し、これに対してイスラエル側はハマスの要求には応じないとして交渉が中断していました。

イスラエル首相府は29日の声明で「ネタニヤフ首相が次回の協議を行うことを承認した」として数日以内に再び交渉団を派遣することを明らかにしました。

ハマスも交渉そのものは拒否していないため交渉は再開される見通しです。

ガザ地区では連日、イスラエル軍による空爆が行われパレスチナの地元メディアは29日、北部のガザ市や南部への激しい空爆で子どもや女性を含む少なくとも20人が死亡したと伝えています。

ガザ地区の保健当局は29日、過去24時間で71人が死亡し、これまでの死者が3万2623人にのぼったとしていて、交渉が進まない中で住民の犠牲が増え続けています。

イスラエル国防軍(IDF)は30日までに、パレスチナ人男性2人を殺害して遺体をブルドーザーで埋めたことを認めた。中東のテレビ局アルジャジーラは27日、この出来事の模様を映したとされる動画を公開していた。

IDFがCNNに寄せた声明によると、男性2人はパレスチナ自治区ガザ地区中部の「作戦区域」に「不審な様子」で接近。警告射撃に対して反応しなかった。イスラエル軍は2人を殺害し、爆発物を所持していることへの懸念からブルドーザーで遺体を埋めたという。

遠方から撮影された編集済みの動画には、互いに離れてガザの砂浜を歩く男性2人の姿が映っている。2人は慎重な足取りでイスラエル兵に近づいており、2人とも投降を意味する白旗を振っているように見える。

1人は両手を上げながら兵士たちの方に歩を進め、砂やコンクリートの陰に隠れて見えなくなった。この後に何が起きたかは分かっていない。

2人目の男性は兵士の集団に背を向け、早足でカメラから離れている。イスラエルの装甲車に追跡される様子が見えた後、突然、砂の上に崩れ落ちた。

動画は続けて別のアングルに切り替わる。CNNは撮影地点を特定できていない。イスラエル軍のブルドーザーが砂や瓦礫(がれき)の中に2人の遺体を無造作に埋める様子が見える。

動画の後半に映っている遺体が冒頭の男性2人のものなのかは不明。アルジャジーラは、遺体は男性2人のものだと主張している。

一方、IDFは編集された動画について、「二つの異なる出来事を捉えたものだ」と指摘。一つ目の事案はガザ南部、二つ目は北部で発生したものだと説明した。二つ目の動画に映る容疑者2人が「不審な様子で」イスラエル軍に近づき、撃たれたとしている。

シリアのアサド政権は北部アレッポイスラエル軍空爆があり多数の死傷者が出たとする声明を発表しました。イスラエル軍は関与について明らかにしていませんが、死者の数は30人以上という情報もあり、戦闘の拡大が懸念されます。

シリア国防省は29日、「イスラエルアレッポ郊外の複数の場所を空爆し、民間人と兵士が多数死傷した」とする声明を発表しました。

シリアの情報を集めているシリア人権監視団によりますと少なくとも36人のシリア軍の兵士が死亡し、「シリア領内でイスラエルが行った一度の攻撃による政権軍の死者数としては過去最多だ」としています。

また空爆されたのはハマスと連帯する隣国レバノンイスラムシーア派組織ヒズボラの武器庫だとしていて、ロイター通信は、治安関係者の話として、死者にはヒズボラの戦闘員5人が含まれていると伝えています。

一方、イスラエル軍NHKの取材に対して「ノーコメント」として、関与の有無について言及を避けました。

イスラエルの北部では、イスラエル軍ヒズボラの衝突が続いていて、戦闘の拡大が懸念されます。

#1レスチナ(ガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・174日目②)

#1レスチナ(ガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・175日目①)