イスラエル、ガザは「悲劇的戦争」 国際司法裁で南アに反論 https://t.co/MvHF4I5hfo
— ロイター (@ReutersJapan) May 17, 2024
イスラエルがパレスチナ自治区ガザで大量虐殺(ジェノサイド)を行っているとして南アフリカが国際司法裁判所(ICJ)に起こした裁判で、イスラエル側が17日、ガザ攻撃の軍事的必要性を擁護し、ラファでの作戦停止とパレスチナからの撤退を求める南アフリカの主張を退けるよう求めた。
イスラエル法務省の当局者は、イスラエルがジェノサイド条約(集団殺害罪の防止及び処罰に関する条約)に違反しているとの南アフリカの主張を「事実や状況から完全に乖離している」とし「(この裁判は)ジェノサイドという凶悪な罪を嘲笑うものだ」と述べた。
「悲劇的な戦争は起こっているが、ガザでの大量虐殺はない」と述べた。
当局者の発言中に、女性が「嘘つき」と叫び、警備員によって退廷させられる一幕もあった。
16日には、南アフリカ側が法廷に立ち、「イスラエルの目的は最初から、パレスチナ人を地球上から消し去ることだった。ラファが最後のとりでだ」とし、イスラエルを阻止する必要があると訴えた。
今週の審理は、緊急措置の発令の是非に関するもので、それに関する判断は来週言い渡される見込み。
ガザ浮桟橋が稼働、人道物資の搬入開始 米は一段の支援へ https://t.co/jazTmnkjTI
— ロイター (@ReutersJapan) May 17, 2024
パレスチナ自治区ガザで17日、米国が設置した浮桟橋から人道支援物資の搬入が始まった。米ホワイトハウスによると、米国からの追加支援物資がすでにキプロスに到着しており、この浮桟橋を通してガザ地区に順次運び込まれる。
浮桟橋はイスラエルのアシュドッド港で事前に組み立てられ、16日にガザ地区の海岸に設置された。米中央軍によると、米軍はガザ地区に上陸していない。
関係筋によると、浮桟橋の運営には米軍兵士1000人が関与する見通し。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は記者団に対し、浮桟橋の運営に携わる人員を保護するための「強力な安全保障計画」が策定されていると述べた。
英国もこの日、浮桟橋を通したガザ地区への支援物資の搬入を開始した。
ガザ地区 浮き桟橋から物資搬入始まるも 検問所からの搬入滞るhttps://t.co/TpE4YNOh3X #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) May 17, 2024
イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナのガザ地区で、アメリカが設置した浮き桟橋から人道支援物資の搬入が始まりました。ただ、これまで多くの物資が搬入されてきた南部の検問所からの搬入は滞っていて、国連は陸路での搬入が不可欠だとしています。
イスラエル軍は、17日にかけてもガザ地区でイスラム組織ハマスへの攻撃を続けていて、パレスチナの地元メディアは、南部ラファなどへの空爆で少なくとも3人が死亡したと伝えています。
UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は、これまでに推計で63万人以上がラファからの避難を強いられたとしています。
国連によりますと、イスラエル軍がラファでの軍事作戦を開始してから、ラファ検問所は閉鎖され、同じ南部にあるケレム・シャローム検問所からの人道支援物資の搬入も滞っているということです。
こうしたなか、アメリカ中央軍は17日、ガザ地区の海岸に設置した浮き桟橋から、複数の国や団体が寄付した人道支援物資の搬入が始まったと発表しました。
アメリカ国防総省などによりますと、支援物資は地中海のキプロスに集められ、イスラエル側の検査を受けたあと、大型船でおよそ15時間かけてガザ地区沖合の浮き桟橋に運ばれ、小型船に積み替えられます。
そして、海岸とつながる長さ数百メートルの別の浮き桟橋に運ばれ、荷降ろしされたあと、トラックでガザ地区北部に運び込まれるということで、当面は一日にトラックおよそ90台分、将来は150台分の物資を搬入できるとしています。
ただ国連などは、一日に500台以上のトラックが入る必要があるとした上で、海上の天候などの制約を受ける浮き桟橋は人道状況を改善させる決定打にはならず、ラファ検問所をはじめとする陸路での搬入が不可欠だとしています。
イスラエル側は、5月に新たに設けたガザ地区北部の西エレズ検問所などから物資は入っていると主張しているほか、ラファ検問所の開放をエジプト側に求めているとしていますが、エジプト政府は現地の安全が確保できないとして、ラファへの攻撃停止を要求していると伝えられています。
バイデン氏のガザ危機対応、民主党有権者の約半数が「不満」=調査 https://t.co/HN7lNNAKBa
— ロイター (@ReutersJapan) May 17, 2024
ロイター/イプソスが実施した世論調査から、パレスチナ地区ガザでの戦闘や全米各地の大学で広がる反戦デモに関するバイデン大統領の対応を巡り、民主党有権者の間で見解が大きく分かれていることが分かった。
調査は7━14日に登録有権者3208人を含む全米の成人3934人を対象にオンラインで実施された。
バイデン大統領のガザ戦闘への対応を巡り、民主党有権者の44%が不満と回答。うち、11月の大統領選でバイデン氏に投票するとの回答は約77%となり、バイデン氏にとり懸念される結果となった。
有権者全体では、バイデン氏のガザ危機への対応を支持するという回答は34%にとどまった。
また、米大学での反戦デモに対するバイデン大統領の対応については、民主党有権者の約41%が支持する、51%が支持しないと回答。残りは無回答だった。
政治コンサルタントのダグラス・ショーン氏は、バイデン氏がガザ情勢に絡む問題で苦戦を強いられているとし、「左派、右派、中道派の票を失っている」という認識を示した。
米高官 ラファでの大規模地上作戦行わないよう直接働きかけへhttps://t.co/HLlDFCyB1J #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) May 18, 2024
アメリカ・ホワイトハウスは安全保障政策を担当する高官が近くイスラエルを訪れ、ネタニヤフ首相らと会談すると発表しました。ガザ地区南部ラファでの軍事作戦をめぐり、イスラエル側に大規模な地上作戦を行わないよう直接、働きかける見通しです。
アメリカ・ホワイトハウスのカービー大統領補佐官は17日、記者会見で、安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官が19日にイスラエルを訪れ、ネタニヤフ首相や政府高官と会談すると発表しました。
カービー氏は、イスラエル軍によるガザ地区南部ラファでのイスラム組織ハマスに対する軍事作戦が議題になるとした上で「標的を絞り、正確で、効果的にテロ組織を追い詰める方法を話し合うつもりだ。われわれは大規模な部隊で、無差別かつ無謀に突入することがその方法だとは考えていない」と述べて、サリバン大統領補佐官がイスラエル側に大規模な地上作戦は行わないよう直接、働きかけるとの見通しを示しました。
またカービー氏は「イスラエルは何か大きな決断をする前に、われわれと話し合いを続けると確約している」と述べて、アメリカとの協議が続いている間は、大規模な地上作戦は行われないとの見方を示しました。
多くの住民が身を寄せるラファでの軍事作戦をめぐり、イスラエルのガラント国防相は16日、追加の部隊を派遣すると明らかにしていて、アメリカ側の働きかけで大規模な作戦に拡大するのを防げるかが焦点です。
イスラエル軍、ガザ北部で攻勢強化 米大統領補佐官が訪問へ https://t.co/oeDoW6cTAo
— ロイター (@ReutersJapan) May 18, 2024
イスラエル軍は17日、パレスチナ地区ガザ北部のジャバリアで攻勢を強めた。住民によると、イスラエルの部隊は難民キャンプ中心部にある市場まで前進し、途中にある家や商店をブルドーザーで破壊した。
ジャバリア西部の住民アイマン・ラジャブさんは、「戦車や航空機が住宅街や市場、商店、飲食店を消していった。世界はこの状態に片目をつぶっている」と、チャットで訴えた。
イスラエル軍の攻撃強化により、すでに数十万人の住民らが避難したガザ南部ラファでは、濃い煙が立ち上るのが目撃された。
戦闘が激しさを増す中、米軍は、新しく設置した浮桟橋から人道支援物資の搬入が始まったと発表した。
米ホワイトハウスによると、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は19日にイスラエルを訪問し、ラファへの全面攻撃ではなく、イスラム組織ハマスに照準を絞った攻撃をする必要性について訴える。
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・223目②)
【随時更新】イスラエル・パレスチナ・中東情勢(5月18日)https://t.co/FwKgcZ06xY #nhk_news
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ガザ地区南北で戦闘激化 米とイスラエルの協議の行方注目https://t.co/vcORIRa76M #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) May 18, 2024
イスラエル軍は、ガザ地区で多くの避難者が身を寄せる南部ラファでイスラム組織ハマスへの攻撃を続けるとともに、北部でも再び戦闘を激化させています。
19日にはアメリカのサリバン大統領補佐官がイスラエルを訪れ、ラファで民間人を巻き添えにする大規模な地上作戦を行わないよう働きかけるものと見られ、協議の行方が注目されます。イスラエル軍はガザ地区南部ラファで地上部隊による攻撃と空爆を続けていて、パレスチナのメディアは18日、空爆で民間人2人が死亡したと伝えています。
またイスラエル軍はいったんは制圧したとしていた北部のジャバリアにハマスの戦闘員が結集しているとして攻撃を再開していて、18日、複数の戦闘員を殺害したと発表しました。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、ジャバリアでの戦闘についてイスラエル軍がこの戦争で最も激しい戦闘の一つになっていると説明していると指摘していて、ハマス側も激しく抵抗を続けているとみられます。
こうした中、アメリカ・ホワイトハウスは、サリバン大統領補佐官が19日にイスラエルを訪れ、ネタニヤフ首相などと会談すると発表しました。
イスラエル側はラファに追加の部隊を派遣して攻撃を強化する構えですが、ラファからはすでに推計で63万人以上が避難を余儀なくされていて、人道状況がさらに悪化することが懸念されています。
サリバン補佐官はイスラエルに対して、大規模な地上作戦に代わりハマスの幹部などに標的を絞った作戦を行うよう促すものと見られ、アメリカの働きかけで民間人の犠牲を抑えることができるのか、注目されます。