「安全な場所はない」ラファに連日空爆 住民の犠牲 後を絶たずhttps://t.co/zL6JRjDj7W #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) February 21, 2024
イスラエル軍は、イスラム組織ハマスの最後の拠点があるとするガザ地区南部のラファなどに対し21日も空爆を行っていて、住民の犠牲が後を絶たない状況が続いています。
イスラエル軍がラファへの地上作戦を行う構えを示す中、被害がさらに拡大することが懸念されています。イスラエル軍は21日、ガザ地区南部ハンユニスでの作戦を強化し、地上部隊がハマスの戦闘員数十人を殺害したと発表しました。
パレスチナの地元メディアによりますと、連日のようにイスラエル軍の空爆が続いている南部ラファでは21日も空爆があり、死者やけが人が出ているということです。
ガザ地区の保健当局は21日、過去24時間にイスラエル軍の攻撃で118人が死亡し、これまでの死者は2万9313人にのぼったとしています。
21日にラファで撮影された映像には空爆で激しく破壊された住宅から家財道具を持ち出す人たちの姿が写っていて、住民の1人は「みんなラファに避難してきているが、ここには安全な場所はありません」と訴えていました。
イスラエル軍はハマスの最後の拠点があるとしてラファへの地上作戦を行う構えを崩していませんが、ラファには150万人近くが暮らしていて、住民の犠牲など被害がさらに拡大することが懸念されています。
医療支援行う医師「活動続けられなくなる」
スイス・ジュネーブに暮らす医師のラウフ・サルティ氏は、10年以上にわたってガザ地区の人たちに医療支援を行ってきました。現在はスイス政府の支援のもと、医療目的のビザの発給を受けてスイスに滞在している1歳から17歳のガザ地区出身の子ども8人の手当てを行っています。21日は、去年10月にイスラエルのミサイル攻撃で右足に大けがを負ったという17歳の少年の包帯を交換するなどして容体を確認していました。
サルティ氏は、ガザ地区の医療状況について「食料が入らず、水も不足し、壊滅的な状況だ。子どもは飢えや感染症で命を落としている」と述べ、栄養不足で子どもの死者の増加に拍車がかかっていると指摘しました。
これまで受け入れたけが人はいずれもエジプトとの境界であるラファを経由していることから「もしイスラエル軍がラファに展開すれば、私の支援活動も続けられなくなる」と述べ、ラファで地上作戦が始まった場合は、人道支援活動に大きな影響がでるとしています。
そのうえで、サルティ氏は「多くの命が失われた。いますぐ停戦が必要だ」と訴えていました。
イスラエル前国防相 “進展の兆候”示すも不透明
イスラエルとイスラム組織ハマスとの間で人質の解放などをめぐる交渉が停滞するなか、イスラエルの戦時内閣に入っているガンツ前国防相は21日「進展を示す初期の兆候がある」と述べ、交渉の進展に前向きな見方を示しました。ただ「新たな取引が成立しなければ、ラマダンの期間中も作戦を続ける」と述べ、来月10日ごろに始まるイスラム教の断食月、ラマダンまでに人質を解放しなければガザ地区南部ラファへの地上作戦を行う姿勢を改めて示唆し、ハマス側に人質の解放に応じるよう迫りました。
交渉をめぐっては戦闘休止の期間やイスラエルの刑務所から釈放されるパレスチナ人の数などについて、イスラエルとハマスの間で隔たりが大きいままで、交渉が進展するかは依然として不透明な状況です。
米国務長官、ブラジル大統領と会談 ガザ巡るヒトラー発言に「同意せず」 https://t.co/4UMegpS7dU
— ロイター (@ReutersJapan) February 21, 2024
ブリンケン米国務長官は21日、ブラジルのルラ大統領と会談した。ルラ氏がパレスチナ自治区ガザ情勢を巡りイスラエルをナチス・ドイツのヒトラーになぞらえて批判したことについて、同意しない考えを伝えた。
会談は約2時間に及んだ。米国務省高官は「率直な意見交換が行われ、ブリンケン長官は米国がルラ大統領の発言に同意していないことを明確にした」と明らかにした。
ブラジル大統領の声明によると、会談では20カ国・地域(G20)首脳会議のほか、ガザおよびウクライナにおける和平への取り組みなど、複数の議題について協議が行われた。声明は「ルラ大統領はウクライナとガザにおける平和と戦闘終結への期待を再確認した」とし、両氏が「パレスチナ国家樹立の必要性について合意した」と明らかにした。
米当局者らは、会談ではガザ情勢を含む世界の安全保障の問題について踏み込んだ協議が行われる見通しと述べていた。
ルラ大統領の発言を受け外交関係には波紋が広がっている。イスラエルは19日、ルラ氏を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」に指定し、ルラ氏が発言を撤回するまで事実上入国を禁止する方針を示した。
会談後の記者会見では、ルラ大統領は11月に迫る米大統領選に言及。ブリンケン長官はこれに対し、米国の政治は「極めて二極化」しているという認識を示した。
d1021.hatenadiary.jp
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ブラジル外相、G20会合で国連の機能不全を批判 日米も改革支持 https://t.co/epvrgGiwJk
— ロイター (@ReutersJapan) February 22, 2024
ブラジルのビエイラ外相は21日、20カ国・地域(G20)外相会合の冒頭で、国連や多国間機関は戦争や紛争の激化を止めることができず、罪のない人々を死に追いやっていると非難した。
ビエイラ外相は、現在進行中の紛争を巡って国連安保理が機能不全に陥っているように「多国間機関は現在の課題に対応するための十分な機能を備えていない。この無為無策の状態は罪のない人々の命を奪う結果となる」と指摘。今年のG20議長国としてのブラジルの最優先課題はグローバルガバナンスの「抜本的な改革」とした。
2日間にかけて行われるG20外相会合では11月に開催されるG20首脳会議(サミット)のアジェンダが準備される。
ビエイラ外相はまた、軍事力によって意見の相違が解決される世界を受け入れないと強調。「世界の大部分が平和を選択しており、他国が引き起こす紛争に巻き込まれることを容認していない」とした。
米国務省のマシュー・ミラー報道官によると、ブリンケン米国務長官がブラジルのルラ大統領と会談し、グローバルガバナンスをより効果的にするというブラジルのアジェンダに対する米国の支持を表明した。
日本の上川陽子外相も支持を表明。報道官によると、上川外相は会合で「安保理は地政学的な変化に適応し、変化する世界においてより効率的になる必要がある。国際社会は複数の危機に直面している」と述べた。
米、ICJでイスラエル安全保障の必要性強調 https://t.co/WwJ9rrJoZg
— ロイター (@ReutersJapan) February 22, 2024
米国は21日、国際司法裁判所(ICJ)はパレスチナ自治区からのイスラエル軍の無条件撤退を命じるべきではないとの見解を示した。
国連安全保障理事会は2022年、ICJに対しイスラエルによる占領を巡り拘束力のない判断を下すよう要請。ICJは占領地からのイスラエル軍の撤退について見解を表明するよう求められていないが、関与している多くの国がイスラエル軍の撤退を要請している。
米国務省を代表するリチャード・ビィセック氏はICJで「イスラエルのヨルダン川西岸とパレスチナ自治区ガザからの撤退には、イスラエルの極めて現実的な安全保障上のニーズへの配慮が必要だ」とし、「(イスラム組織ハマスによる急襲があった)10月7日にこうした安全保障上のニーズがあることを思い知らされたが、残念なことにこうしたなニーズは看過されている」と語った。
この件に関して50を超える国が26日までに弁論を行う。
イスラエルは1967年の第3次中東戦争以降、パレスチナの占領を続けていて、国連総会ではおととし、オランダ・ハーグにある国際司法裁判所に対し、占領について勧告的意見を出すよう求める決議が賛成多数で採択されました。
国際司法裁判所ICJにて中国代表:
— ShortShort News (@ShortShort_News) February 22, 2024
占領に対する武力抵抗は国際法に明記されており、テロではない https://t.co/EsxOxnqznC pic.twitter.com/ndBUiYMFuo
国連のパレスチナ被占領地問題に関するアルバネーゼ特別報告者は15日までに、ガザ地区で昨年10月7日に起きたイスラム組織「ハマス」によるイスラエルへの大規模奇襲は「21世紀の最大の反ユダヤの虐殺行為」と形容したフランスのマクロン大統領の発言を批判し「イスラエルの圧制に対する反応である」と反論した。
パレスチナ国家の承認反対、イスラエル議会が賛成多数で支持 https://t.co/94Daf5mW41
— ロイター (@ReutersJapan) February 21, 2024
イスラエル議会は21日、ネタニヤフ首相が示したパレスチナ国家の一方的な承認に反対する宣言を巡り採決し、議員120人中99人が賛成票を投じた。
宣言は、パレスチナとの恒久的な合意は当事者による直接交渉を通じ達成されるべきで、国際社会によって決定されるものではないとしている。
ネタニヤフ首相は「議会はパレスチナ国家樹立を押し付ける試みに圧倒的多数で反対した」と言明。パレスチナ国家の一方的な承認は「平和をもたらさないだけでなく、イスラエルを危険にさらす」と述べた。
パレスチナ外務省は、パレスチナ人が国家樹立を目指す領土を武力占領することで、イスラエルはパレスチナ人の権利を人質に取っていると非難。「パレスチナ国の国連正式加盟と他国による承認にネタニヤフ首相の許可は必要ないと再確認する」と表明した。
ガザへの支援物資搬入が急減、治安崩壊で配布困難に=国連 https://t.co/z2dfHkXscW
— ロイター (@ReutersJapan) February 22, 2024
パレスチナ自治区ガザに搬入される支援物資がここ2週間で急減している。国連のデータおよび当局者の話で分かった、治安の崩壊に伴い支援物資の配布が一段と困難になっているという。
ガザへの物資輸送トラックは、紛争以前は1日当たり500台、激しい戦闘があった1月でもほぼ毎日約200台が通過していた。しかし国連のデータによれば、2月9日─20日は平均で1日当たり57台まで減少。このうち7日間は20台以下、2月17日はわずか4台だった。
ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所経由の輸送はほぼ完全に停止。イスラエルとガザの境界にあるケレム・シャローム検問所経由では時折トラックが到着するものの、配布を阻止しようとするイスラエルのデモ隊によって頻繁に妨害されている。ケレム・シャローム検問所は2月8日─10日、15日─17日の期間に閉鎖された。
両検問所からガザに入る全てのトラックを検査するイスラエルは、支援物資の停滞は国連の要因とし、イスラエルには検査を早める用意があると指摘。ケレム・シャローム検問所のガザ側には支援物資を積んだ450台のトラックが待機しているとし、国連機関などによる「十分かつ効率的な働きがあれば、物資の配布は改善する」とした。
一方、国連はガザ内の治安が崩壊しているため、支援物資の配布が困難になっていると反論。
支援物資の安全な配布を確保する責任はガザの大部分を支配しているイスラエル国防軍(IDF)にあるとし、ケレム・シャローム検問所に積み上がった支援物資は安全な配布を可能にする環境が整っていない証拠とした。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、イスラエルの空爆により少なくとも8人の警官が死亡したことを受け、パレスチナ警察は輸送トラックの護衛を中止した。
ガザ内では自暴自棄になった住民が輸送トラックを襲い支援物資を奪っているという。※関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください
こうした中、WFP=世界食糧計画は20日、ガザ地区北部に食料を運ぶトラックの安全が確保されないため、状況が改善されるまでは北部への運搬を停止すると発表しました。
“CIA長官 ハマス人質解放に向けフランスで協議へ”米メディアhttps://t.co/MIMJgkb2P6 #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) February 22, 2024
イスラム組織ハマスに捕らわれている人質の解放に向け、アメリカのCIA=中央情報局のバーンズ長官は近く、フランスを訪れ、仲介にあたるカタールとエジプト、それにイスラエルの高官と協議を行うと、アメリカのメディアが伝えました。ただ、イスラエルとハマスの間で交渉が進展するかは依然として不透明です。
アメリカのニュースサイト、アクシオスは21日、イスラエル政府当局者などの話として、今月23日にCIAのバーンズ長官がフランスのパリを訪れ、人質の解放に向けて仲介にあたるカタールとエジプト、それにイスラエルの高官と協議すると伝えました。
また、複数のバイデン政権高官は、来月10日ごろに始まるイスラム教の断食月、ラマダンまでにイスラエルとハマスの間の交渉を成立させ、戦闘の休止を実現したいと話しているということです。
一方、イスラエルの戦時内閣に入っているガンツ前国防相は21日、「進展を示す初期の兆候がある」と述べ、交渉の進展に前向きな見方を示しました。
ただ、「新たな取り引きが成立しなければ、ラマダンの期間中も作戦を続ける」と述べ、ラマダンまでに人質を解放しなければ、ガザ地区南部ラファへの地上作戦を行う姿勢を改めて示唆しました。
交渉をめぐっては、戦闘休止の期間やイスラエルの刑務所から釈放されるパレスチナ人の数などについて、イスラエルとハマスの間で隔たりが大きいままで、交渉が進展するかは依然として不透明です。
米ホワイトハウスのブレット・マクガーク中東政策調整官は、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスに拘束されている人質の解放に向けた協議を継続するため、週内に現地を訪問する。バイデン政権当局者が20日、明らかにした。
当局者によると、マクガーク氏は21日にエジプト、22日にイスラエルを訪問する。
米国はまた、イスラエルとハマスの戦闘休止を呼びかけると同時に、イスラエル軍によるガザ最南部ラファへの本格侵攻に反対する国連安全保障理事会決議案を準備している。
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・137日目②)
【随時更新2月22日】米CIA長官 仏で人質解放に向け協議へhttps://t.co/2LXVEWsB6T #nhk_news
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イスラエル軍、ラファに最大級の攻撃 97人死亡 https://t.co/E7xgImEZWu
— ロイター (@ReutersJapan) February 22, 2024
イスラエル軍は22日朝にかけてパレスチナ自治区ガザ最南部のラファに「最大級」の攻撃を実施。モスクや住宅が倒壊し、死傷者が出た。
ガザ保健当局によると、爆撃で過去24時間で97人の死亡が確認され、130人が負傷した。犠牲者の大半はがれきの下に閉じ込められているか、救援が届かない場所にあるとしている。
ラファの住民は、今回の爆撃は10日前に始まったイスラエル軍の爆撃で最も激しいものだったと述べた。
ガザ当局によると、ガザ地区の中心部にある2軒の家屋も爆撃され、少なくとも20人が死亡した。