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クリーブランド地区連銀のメスター総裁は28日、米連邦準備理事会(FRB)の政策声明文について、経済動向に関する評価などを記述するために現在よりも幾分長くすることが有益だとの見解を示した。

メスター氏は日銀金融研究所国際コンファランスの準備原稿で、「よりシンプルであることは美徳とされることが多いが、弊害にもなり得る。経済状況が予想と異なる展開になるようなショックに常にさらされている不透明な環境で政策を決定しなければならないからだ」と指摘。「短い声明文では一つ一つの言葉がより重要な意味を持つ」と語った。

FRBの政策声明はパウエル議長の下で簡素化された。

メスター氏は、短い声明文では特定の文言を変えるとシグナルを送ることになる可能性から文言修正に消極的になるという問題があると指摘。

政策当局者は経済動向の評価やそれによるFRBの見通しへの影響、見通しに対するリスクについて、より多くの言葉を用いて説明することが望ましいと述べた。

また、別のコミュニケーション改善点として、四半期ごとに公表している経済予測概要(SEP)と並行して、経済・政策見通しをまとめた「匿名マトリックスを導入することを提案。

これにより「市場参加者は各政策当局者の見通しと、それに関連する適切な金融政策についての見解との関連性を確認できる」と述べた。

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パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は5月1日の記者会見で、経済の「仮定の話」はしたくないと語った。しかし、インフレ抑制の道筋に不透明感が高まる中、議長はじめFRB高官は金融政策を語る際に、まさに「仮定の話」に軸足を転換させている。

議長らは年内の利下げ開始に関する明確なガイダンスを取り下げ、その代わり、経済がたどる可能性のあるさまざまな異なる短期的道筋と、それぞれのケースに対するFRBの反応を中心に情報発信するようになった。