イスラエル軍は18日声明を出し、「レバノンでの攻撃の作戦計画を承認した」と発表しました。カッツ外相はXへの投稿で、「全面戦争によりヒズボラは壊滅される」と警告しました。イスラエル南部デイモナ原発地下のプルトニウム抽出工場の活動が活発化している疑いもあり核戦争の危機が高まっています。
— 矢野義昭(Yoshiaki Yano) (@LB05g) June 19, 2024
イスラエルに安全な場所ない、本格戦争勃発なら=ヒズボラ指導者 https://t.co/C1AJO7O5i5
— ロイター (@ReutersJapan) June 19, 2024
レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ指導者ナスララ師は19日、イスラエルとの間で本格的な戦争が勃発した場合、イスラエル国内のどこも安全ではなくなると述べた。また、キプロスや地中海沿岸の他の地域に対しても警告を発した。
テレビ演説で、より大規模な戦争が起こった場合、イスラエルには「われわれのミサイルやドローン(無人機)から逃れられる安全な場所は存在しない」とし、「いかなるルールも、いかなる制限もなく」戦うと表明。ヒズボラは精密照準爆撃の対象となり得る「一連の標的」を定めているとした。
さらに、キプロスがイスラエルに自国の空港や基地を軍事演習に使用することを許可していると言及。「敵国イスラエルがレバノンを攻撃するためにキプロスの空港や基地を開放することはキプロス政府が戦争の一端を担い、ヒズボラがそれを戦争の一部として扱うことを意味する」という警告をキプロス政府は受け取める必要があるとした。
キプロスのフリストドゥリディス大統領は、キプロスが何らかの紛争でどちらか一方に味方するとの見方を否定。キプロスからパレスチナ自治区ガザへの支援物資輸送について言及し、キプロスは「問題の一部ではなく解決策の一部だ」と強調した。
キプロスがイスラエル軍に施設などを提供しているとは知られていない。キプロスは過去にイスラエルによるキプロスの飛行情報区(FIR)での航空訓練実施を許可したことはあるが、紛争中に許可したことは一度もない。
これまでのところ、アメリカの外交圧力もあって、ガザ紛争がレバノンとの全面戦争に拡大するのは回避されているが、それでも「イスラエルがレバノンを攻撃するかどうか」ではなく、「いつ攻撃するか」が問われている状況にある。https://t.co/54218zDXDI
— フォーリン・アフェアーズ・ジャパン (@foreignaffairsj) June 19, 2024
イスラエル戦車、ラファ西部に進撃 住民逃げ惑う https://t.co/nZXTO5mBAi
— ロイター (@ReutersJapan) June 20, 2024
戦闘機と無人機(ドローン)の支援を受けたイスラエル軍の戦車が19日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファ西部に進軍し、8人が死亡した。住民やパレスチナ医療関係者らの話で分かった。
戦車は深夜過ぎに5地区に進入した。一部地区では激しい砲撃と銃撃が避難民のテントを襲い、多くの住民がパニックになって北へ逃げたという。イスラエル軍はこの報告を調査中だとした。
また医療関係者によるとこの日、ラファで人道支援物資を運ぶトラックの車列を待っていた民間人の集団をイスラエル軍が攻撃し、少なくとも12人が死亡した。
ガザ地区 “イスラエル軍 ラファ避難地区で空爆 7人死亡”https://t.co/VpIdXKQxU1 #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) June 19, 2024
ガザ地区では南部ラファで人々が避難生活を送っている地区が空爆を受けて7人が死亡したと伝えられるなど、イスラエル軍の攻撃による犠牲者が増え続けています。
ガザ地区では19日にかけてもイスラエル軍が攻撃を続け、ガザ地区の保健当局によりますと24時間で24人が死亡し71人がけがをしました。
ロイター通信によりますと、南部ラファでは人々がテントで避難生活を送っている地区も空爆などを受け、7人が死亡したということです。
避難者の男性は銃声を聞いてテントの外に飛び出したところ、周囲が燃えていたとしたうえで、「子どもたちはこわがって泣き叫んでいた」と話していました。
去年10月に戦闘が始まってからの死者は3万7396人にのぼっています。
イスラエルメディア 軍の同行取材記事を掲載
一方、イスラエルのメディア「タイムズ・オブ・イスラエル」などは19日、イスラエル軍が地上作戦を続けてきたラファの状況について、軍の同行取材による記事を掲載しました。
作戦によってラファにある検問所は、支援物資の搬入に使うのが難しいほど大きく破壊され、主要な建物も燃やされていたということです。
ロイター通信が提供を受け、配信した映像では建物が壊れたり、焼け焦げたりしていますが、検問所がいつ破壊されたかなど詳しい状況は明らかになっていません。
国連の主要な司法機関、ICJ=国際司法裁判所は先月(5月)イスラエルに対し、ラファでの攻撃をただちに停止することとあわせ、人道支援物資が搬入されるようラファの検問所を開放することも命じていました。
海運業界が緊急フーシ派対策を要請、紅海沈没2隻目で https://t.co/fOSGduGHeZ
— ロイター (@ReutersJapan) June 20, 2024
紅海航行中のギリシャ船籍の石炭運搬船「チューター」がイエメンの親イラン武装組織フーシ派の攻撃を受けて沈没した事件を受け、国際海運会議所(ICS)など国際海運の業界団体は19日、紅海周辺に影響力を持つ諸国政府に船員と航海の安全を確保する緊急行動を求める共同声明を発表した。
共同声明は「世界に暖かさや食糧、衣類を届けるという重要な仕事を担っているだけの罪のない船員が攻撃されているのは悲しむべきことだ」と強く抗議。その上で「今すぐに攻撃を止めなければならない。この地域に影響力を持つ国々に対し、船員を守り速やかに紅海で起きている事態が落ち着くことを求める」と緊急行動を要請した。
紅海は世界貿易の主要ルートの1つ。イスラエルとイスラム組織ハマスの武力衝突が昨年10月に始まって以降、フーシ派はパレスチナ自治区ガザのパレスチナ人との連帯を掲げ、70回以上も航行中の商船を攻撃。船員は殺害されたり、今も捕らわれたままだったりするほか、沈没に至ったのはチューターで2隻目となる。
チューター沈没で複数の情報筋は、ミサイルと爆発物を積んだ遠隔操作ボートを使った攻撃だったと明らかにしている。
こうしたことから、海運保険業界では「攻撃用ドローンボート」に懸念が高まっている。防御が難しく、喫水線を攻撃するため、従来の甲板や上部構造への攻撃よりも船舶に致命的になる恐れがあるためだ。
ペン・アンダーライティング傘下で海上輸送に関わる戦争リスクに特化した保険を扱う英ベッセル・プロテクトの業務責任者、マンロー・アンダーソン氏は「無人水上船による初めての(攻撃)成功」と指摘。商船航行に新たな難題が降りかかっていると述べた。
また複数の保険業界の関係者らによると、紅海を航行する船舶に支払われる追加の戦争リスク保険料は、最近は年初の上乗せ水準をやや下回って推移していたものの、フーシ派の攻撃で沈没した商船が2隻となったことを受けて保険料が上昇し、航海ごとに数十万ドル追加される可能性が高いという。
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・256日目②)
【随時更新】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(6月20日)https://t.co/8W6oHMRi55 #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) June 20, 2024
イランはフォードウの地下ウラン濃縮工場を米国の核合意撤退以降再開しており300ポンドの高濃縮ウランを保有し数週間以内に兵器級にできると見られています。ミサイル用核弾頭製造技術もあり、イランは目下核兵器製造計画はないとしていますが、いつでもできるとイランの専門家は表明しています。
— 矢野義昭(Yoshiaki Yano) (@LB05g) June 20, 2024
サウジアラビア メッカ大巡礼 猛暑で少なくとも500人超死亡かhttps://t.co/gKCsqQMHV5 #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) June 20, 2024
中東のサウジアラビアではイスラム教徒が聖地メッカを一斉に訪れる大巡礼の「ハッジ」が猛暑の中、行われ、ロイター通信は、熱中症などで少なくとも500人以上の巡礼者が死亡したと伝えています。
「ハッジ」は、世界中のイスラム教徒がサウジアラビア西部、メッカにある聖地を訪れる、年に一度の大巡礼で、例年およそ200万人が参加しています。
巡礼者はメッカとその周辺を数日かけて昼夜を問わず歩きますが、ことしは、メッカで気温が50度を超えるなど猛暑の中での巡礼となっています。
ロイター通信などによりますと、これまでに少なくとも500人を超える巡礼者が死亡したということで、その多くが熱中症が原因で死亡したとみられるということです。
サウジアラビア政府は死者数に関する正式な発表をしていませんが、保健省の担当者は17日までに2700人以上が熱中症の症状を訴え、治療を受けていると明らかにしていて、今後、死者数がさらに増えるおそれもあります