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アメリカで3年前、映画の撮影現場で、銃でスタッフを死亡させたとして俳優のアレック・ボールドウィン氏が過失致死の罪に問われていた裁判で、西部ニューメキシコ州の裁判所は、捜査当局が証拠を故意に隠していたと判断し、審理は途中で打ち切られました。

裁判所は、ボールドウィン氏が同じ罪で起訴されることはないとしています。

裁判では3年前、ニューメキシコ州の映画の撮影現場で、俳優のアレック・ボールドウィン氏が持っていた小道具の銃が発射されて、スタッフ1人を死亡させたとして、ボールドウィン氏は過失致死の罪に問われていました。

ボールドウィン氏は、銃を受け取った際に実弾は入っていないと説明を受けていたと主張していました。

裁判は7月9日に始まったばかりでしたが、12日、裁判所は捜査当局が実弾に関わる重要な証拠を故意に隠して弁護側に開示しなかったと判断し、審理は途中で打ち切られました。

裁判所の判断が伝えられると、ボールドウィン氏は右手で顔を覆って体を震わせながら涙を流しました。

裁判所は、ボールドウィン氏が同じ罪で起訴されることはないとしていて、アメリカメディアは、ボールドウィン氏が「自由の身になって法廷をあとにした」と大きく伝えています。

  • バイデン米大統領ウクライナのゼレンスキー大統領を「プーチン大統領」と言い間違えるなどしたことを、ロシア国内メディアが大きく報じている。ハリス副大統領と共和党のライバルであるトランプ前大統領の名前を混同したことも報じられた。

ロシア大統領府(クレムリン)支持派のテレビ解説者オルガ・スカベエワ氏は、バイデン氏がゼレンスキー氏とプーチン氏の名前を間違える動画を笑い泣きの絵文字とともに、自身のソーシャルメディアのフィードに投稿。トランプ氏とハリス氏の名前の取り違えの映像の下にも「ジョーのショーは続く」と投稿した。

また、ロシア外務省のザハロワ報道官はバイデン氏の失言を皮肉り、ロシアが米国政治に干渉したとする米国の主張を揶揄(やゆ)して「悪名高い『ロシアによる米選挙への干渉』はもはや隠し切れないようだ。『クレムリンの手』に操られている親ロシア派の候補者(バイデン氏)がいる」とテレグラムの公式アカウントにジョークを投稿した。

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- バイデン米大統領の11日の失言について、欧州各国首脳らは擁護に回った一方、欧州各国のメディアでは11月の米大統領選で共和党のトランプ前大統領に勝てないことを示す新たな証拠との受け止めが広がった。

バイデン氏は11日、記者会見でハリス副大統領とトランプ氏の名前を混同。ハリス氏に対する信頼について問われ「彼女に大統領になる能力がなければ、トランプ副大統領を副大統領には選ばなかっただろう」と述べた。この数時間前には北大西洋条約機構NATO)首脳会議関連会合でもウクライナのゼレンスキー大統領を「プーチン大統領」と言い間違えたばかりだった。

首脳会議に出席した欧州各国首脳からは擁護する声が相次いだが、英紙デイリー・テレグラフなど欧州メディアは「バイデン氏は終わったようだ」と結論付けた。

ドイツのショルツ首相は、バイデン氏がゼレンスキー氏とプーチン氏を混同したことに関する質問に対し、「失言は起こるものであり、あらゆる人を常に監視していれば、十分な量の失言が見つかるだろう」と述べた。

フランスのマクロン大統領とオランダのシューフ首相も同様の意見を表明した。

スペインのサンチェス首相は、バイデン氏は「元気そう」で、他の首脳らとは異なり全ての会合に出席したと言及。イタリアのメローニ首相は控えめながらもバイデン氏による「非常に良い首脳会談」を称賛した。

これとは対照的に、英紙タイムズは「疑念を抱く人たちを納得させるチャンスだったが、バイデン氏はそれを逃した」と報道。イタリア紙イル・ジョルナーレも「バイデン氏の道は終わった」と伝えた。

独紙フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングはバイデン氏の記者会見について「屈辱的だ。厳しい言い方をすれば、大統領の威厳は取り返しのつかないほど傷つけられた」と評した。

英紙ガーディアンも同様に、記者会見について「見るに堪えず、ブラッドスポーツ(闘牛や闘鶏など動物の血が流れる競技)のようだ」とした。

スイス紙ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥングは11月の米大統領選で民主党共和党のトランプ氏に勝利できる唯一のチャンスはバイデン氏が選挙戦から撤退することだと断言。「年老いた男が政治的な力を誇示し、か細い声を張り上げても力強さは伝わらない。バイデン氏は2期目にふさわしくない」とした。

民主党の主要献金者の一角はバイデン大統領支持派のスーパーPAC(政治活動委員会)「フューチャー・フォワード」に対し、バイデン氏が11月の選挙戦にとどまるようであれば、約9000万ドルの資金提供を保留するよう促した。米紙ニューヨーク・タイムズが12日、関係筋の情報として報じた。

またバイデン氏の出馬を懸念視する声が止まらない中、下院民主党のジェフリーズ院内総務は議員連盟に宛てた書簡で、バイデン大統領と11日夜に非公式会合を行い、民主党としての「今後の道筋」を巡り協議したと明らかにした。

ジェフリーズ氏は「バイデン大統領との対話で、議員連盟が共有する今後の道筋を巡る幅広い洞察や率直な見解、結論を直接伝えた」と述べた。

民主党の有力議員2人は12日、バイデン大統領が11月の大統領選にとどまることに支持を表明した。一方、これまでに少なくとも19人の民主党議員が撤退するよう公に訴えており、バイデン氏出馬を巡る混乱は収まる様子をみせていない。

黒人有権者の支持を集める重鎮のクライバーン下院議員は米NBCの番組「トゥデイ」で、「バイデン氏がどの方向に進もうとも支持する」と述べた。

83歳のクライバーン氏は30年以上にわたり議会で活動するベテラン。2020年のバイデン氏の大統領選での勝利に主導的な役割を果たした。

民主党ホープと目されるカリフォルニア州のニューサム知事(56)もバイデン氏に対する支持を表明。CBSが公開したインタビューの抜粋で「(バイデン氏に)全てを賭けている」と語った。

一方、11日夜に少なくとも3議員、12日には新たに2議員がバイデン氏に選挙戦から撤退するよう呼びかけ、バイデン氏への撤退圧力は続く。

うちレビン下院議員は「新たなリーダーとともに前進する時だ」と呼びかけた。
側近らによると、バイデン大統領は12日、「バイデン離れ」阻止に努める中、ヒスパニック系、アジア系、中道派議員らと個別に電話会談を行った。ヒスパニック系議員グループの指導部2人はバイデン氏を支持しているものの、他のメンバーは立場を明確にしていない。

下院民主党のジェフリーズ院内総務は議員連盟に宛てた書簡で、バイデン大統領と11日夜に非公式会合を行い、民主党としての「今後の道筋」を巡り協議したと明らかにした。書簡で「バイデン大統領との対話で、議員連盟が共有する今後の道筋を巡る幅広い洞察や率直な見解、結論を直接伝えた」と述べた。

こうした中、民主党の主要献金者の一角が、バイデン氏支持派のスーパーPAC(政治活動委員会)「フューチャー・フォワード」に対し、バイデン氏が選挙戦にとどまるようであれば、約9000万ドルの資金提供を保留するよう促したと、米紙ニューヨーク・タイムズが12日、関係筋の情報として報じた。

また、バイデン大統領の11日の失言について、欧州各国のメディアでは11月の米大統領選で共和党のトランプ前大統領に勝てないことを示す新たな証拠との受け止めが広がった。

バイデン氏は11日、記者会見でハリス副大統領とトランプ氏の名前を混同。ハリス氏に対する信頼について問われ「彼女に大統領になる能力がなければ、トランプ副大統領を副大統領には選ばなかっただろう」と述べた。この数時間前には北大西洋条約機構NATO)首脳会議関連会合でもウクライナのゼレンスキー大統領を「プーチン大統領」と言い間違えたばかりだった。

アメリカのバイデン大統領に対して選挙戦からの撤退を求める声が相次ぐ中、民主党の下院トップがバイデン大統領と面会し、聞き取りを続けてきた議員たちの考えを直接、伝えたと明らかにしました。バイデン大統領がどのように応じたのかは明らかにされておらず、事態の推移が注目されています。

アメリカのメディアによりますと秋のアメリカ大統領選挙で再選を目指すバイデン大統領に対し、選挙戦からの撤退を公然と求める民主党の議員は上院では1人、下院では18人と増え続けています。

こうした中、民主党の議会下院トップのジェフリーズ院内総務は12日、声明を発表し、前日の11日夜にバイデン大統領と面会したと明らかにしました。

ジェフリーズ氏はこれまで議員からバイデン大統領への懸念の聞き取りを続けていて、発表によりますとジェフリーズ氏は「議員たちから共有された今後の道筋についての幅広い意見や心のこもった見方、それぞれが出した結論をバイデン大統領に直接伝えた」としています。

バイデン大統領がどのように応じたかは明らかにされていません。

バイデン大統領は12日にも激戦州の1つである中西部ミシガン州で選挙集会に出席するほか、週明けの15日にはNBCテレビのインタビューに応じることになっていて、引き続き事態の推移が注目されています。

アメリカ大統領選挙で選挙戦からの撤退圧力にさらされているバイデン大統領は、激戦が見込まれる中西部ミシガン州で演説し、選挙戦を継続する考えを重ねて示しました。選挙集会などを通じて、自身に対する懸念を払拭(ふっしょく)したい考えです。

11月の大統領選挙に向けて、与党 民主党内から撤退を求める声が相次いでいるバイデン大統領は、12日に共和党のトランプ前大統領との激戦が見込まれる中西部ミシガン州で選挙集会を開きました。

演説でバイデン大統領は「最近、さまざまな臆測が飛び交っている。『バイデンはどうするのか。選挙戦に残るのか。撤退するのか』と。私は選挙戦を続け、勝つつもりだ」と述べて、選挙戦を継続する考えを重ねて示しました。

また、前日の記者会見で、ハリス副大統領をトランプ氏と言い間違え、大きく報じられたことを念頭に「人々は、私がいかに名前を混同したかを話したがる」と述べたうえで、トランプ氏もかつてヘイリー元国連大使ペロシ元下院議長とを言い間違えたと指摘しました。

バイデン大統領の陣営によりますと、この日はおよそ2000人の支持者が集まり、会場からは「やめるな」という声が繰り返し上がりました。

一方、会場の外には、バイデン大統領に撤退を求める民主党支持者もいました。

バイデン大統領は、この日の演説では声を張り上げる場面も目立ち、選挙集会などを通じて、自身に対する懸念を払拭したい考えです。

集会の会場前には撤退求める民主党支持者も

バイデン大統領の集会に参加した男性は「バイデン大統領は能力の高い人物だ。撤退する必要はないし、トランプ氏を倒すことができる」と話し、選挙戦の継続を支持しました。

一方、集会の会場の前には、バイデン氏に撤退を求める民主党支持者の男性が来ていました。

この男性が持っている横断幕には「パス・ザ・トーチ、ジョー」「バイデン大統領は後継者にバトンを渡せ」と書かれていました。

この男性は、テレビ討論会でのバイデン大統領の様子を見て、トランプ氏には勝てないという思いを強くしたといい、「バイデン大統領が大統領候補であり続けるならば、大敗するだろう。これまで50年間、民主党の大統領候補を支持してきたが、このままなら支持しない」と話していました。

米資産家イーロン・マスク氏は、トランプ前大統領のホワイトハウスへの返り咲きを目指すスーパー政治活動委員会(PAC)に献金した。

  事情に詳しい関係者によると、マスク氏はアメリカPACと呼ばれる知名度の低い団体に献金した。金額は不明だが、匿名を条件に話した関係者らはその額をかなりの額だとしている。同PACは次回、7月15日に寄付者リストを開示することが義務付けられている。

  純資産2636億ドル(約42兆円)でブルームバーグ・ビリオネア指数のトップに立つテクノロジー界の大物、マスク氏の影響力の増大を映す動きと言える。また、無党派を自称し、政治に関わりたくないと語っていた同氏が自身のソーシャルメディア、X(旧ツイッター)を使って右寄りの意見を支持し、民主党議員を批判する姿勢に変化していることを浮き彫りにする。

  マスク氏はまだ、2024年大統領選挙で候補者を公に支持しておらず、トランプ氏やバイデン氏の選挙活動に資金を提供することは想定していないと今年に入り発言していたが、献金を決めたことは共和党にとって同氏が資金面で巨大な後ろ盾になる好機を示している。

  トランプ陣営はコメントを控えた。

原題:Musk Donates to Trump, Tapping Vast Fortune to Swing 2024 Race(抜粋)

アメリカのメディア・ブルームバーグは、アメリカの大統領選挙についてこれまでどちらの候補を応援するか明確な姿勢を示してこなかった実業家のイーロン・マスク氏が、トランプ前大統領を支援する団体に献金したと報じました。

アメリカのメディア・ブルームバーグは12日、関係者の話として実業家のイーロン・マスク氏がトランプ前大統領を支援する選挙資金集めの団体に献金を行ったと伝えました。

金額はわからないものの関係者によると「かなりの額」だとしています。

マスク氏はことし3月にはSNSのXに「念のためはっきりさせておくが、私はアメリカ大統領のいずれの候補者にも献金を行わない」と投稿していました。

ブルームバーグの取材に対し、マスク氏とトランプ陣営のいずれもコメントしていないということです。

ブルームバーグは「世界で最もリッチな人物が、アメリカの政界にみずからの足跡を刻み込もうとする大きな一手」だと伝えていて、マスク氏の今後の動向が注目されます。

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