英首相、不法移民対策で伊と緊密に協力すると表明 https://t.co/gYySsVSn4e https://t.co/gYySsVSn4e
— ロイター (@ReutersJapan) September 16, 2024
スターマー英首相は16日、イタリアの不法移民対策の努力を称賛した上で両国が情報を共有し、密入国を手助けしているギャングを「粉砕」するためにより緊密に協力すると表明した。イタリアのメローニ首相との首脳会談後の共同記者会見で語った。
スターマー氏は、メローニ氏との会談が、小型船で不規則に到来する移民への対策に取り組んでいる英国のアプローチを進展させる手助けになるだろうと述べた。
スターマー氏は、不法移民対策に現実的なアプローチをするとし、亡命希望者をルワンダへ移送する計画を立てたスナク前政権の政策から転換させると訴えた。
スターマー氏は「私は不法移民に対処するために最も抑止力があって効果的な方法、つまり、この卑劣な取引を手がけているギャングを取り締まることに全力を注いでいる」と強調。その上で、イタリアとともに「情報を共有し、戦術を共有し、密輸ルートを封鎖し、ギャングを取り締まるために協力を深めることを喜んでいる」と訴えた。
スターマー氏とメローニ氏の会談は、英国が欧州連合(EU)との関係を改善する計画の一環。スターマー氏は今年7月に英議会下院総選挙で勝利して政権を奪取後、ドイツとフランス、アイルランドを訪問したのに続いてイタリアを訪れた。
ドイツ、不法移民抑制へ国境管理強化 専門家は効果疑問視 https://t.co/1MPNg5aRZc https://t.co/1MPNg5aRZc
— ロイター (@ReutersJapan) September 16, 2024
ドイツ政府は16日、フランスやオランダなどとの国境での検査を再導入した。今回の入国管理強化は、不法移民や国境を越えた犯罪への取り組みの一環。ドイツへの移民急増に伴い、極右政党などへの支持が拡大していることを受け、移民問題での対応強化を目指すものの、専門家の間では長期的な有効性を疑問視する声が上がる。
新たに導入された入国管理制度は、主に近隣の欧州連合(EU)諸国から移動してくる難民が対象。難民申請は最初に到着したEU加盟国で処理されることを義務付けるEUのダブリン規則に基づいた対応となる。
ドイツで今年1─8月の難民申請件数は21.7%減少。フェーザー内相によると、減少は昨年導入された管理措置によるもので、3万人超の不法入国が阻止された。一方、ロイターの取材に応じた移民問題の専門家は、減少が管理措置の直接的な結果だと証明するのは難しいと指摘した。
ドイツの統合・移民問題に関する専門家会議の議長を務めるハンス・フォルレンダー氏は今回導入された措置に関し「抑止力として、行動するということを示そうとするものだ」と指摘。ただ国境管理は短期的な抑止効果につながる可能性がある一方、密輸ネットワークは新たなルートを探し出すことが多いとし、効果的な解決策は、EUの国境で難民申請を処理することだと言及した。
ドイツ統合移民研究センター(DeZIM)の研究員マーカス・エングラー氏は、移民の増減などは母国の政治情勢や政策の変化などが絡み合うため「国境管理が不法移民の流入に与える影響を科学的に評価するのは簡単ではない」と述べた。
既に実施されていたポーランド、チェコ、オーストリア、スイス国境に加え、今回の措置で北西部のベルギー、ルクセンブルク、デンマークが追加された。この動きに対しては、EU内の自由な移動の原則を危うくし、ブロック内の結束も損ないかねないとの批判も出ている。
欧州委の委員候補発表、新設の防衛担当はリトアニアの欧州議員 https://t.co/nmlCJJWu2n https://t.co/nmlCJJWu2n
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欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は17日、閣僚に相当する欧州委員の候補を発表した。新設の防衛担当には欧州議会の中道右派「欧州人民党(EPP)」所属のアンドリウス・クビリウス議員(リトアニア)を起用した。ロシアの侵略も想定し軍事生産能力強化に取り組む。
独禁問題担当にはスペインのエネルギー・環境相のテレサ・リベラ氏、外相に当たる外交安全保障上級代表にはエストニア首相を務めたカヤ・カラス氏を指名した。
ブルトン委員(域内市場担当)の辞任を受け、フランスが候補に擁立したセジュルネ外相は産業戦略を担当する。
通商担当にスロバキアのマロシュ・セフコビッチ氏、予算担当にポーランドのピョートル・セラフィン氏を指名した。
欧州委員ポストは、各加盟国から1人ずつ選出される。候補者は、欧州議会での公聴会を経て承認を得る必要がある。
フォンデアライエン氏は記者会見で「欧州委は競争力の強化に取り組んでいる」とし、「競争力のある脱炭素化循環型経済の構築」を目指すと表明。「ロシアによるウクライナ戦争で引き起こされた安全保障の問題に加え、競争力を巡る問題も大きな影響を及ぼすようになっている」と述べた。
フォンデアライエン氏が発表した候補のうち女性は11人にとどまり、同氏が目指した目標を下回った。
次期欧州委員会は年末までに発足する見通し。
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