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北朝鮮金正恩朝鮮労働党総書記は15日、戦争を戦う能力を強化するよう軍に求めた。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が18日に伝えた。

金氏は平壌で開催された軍の大隊司令官や政治指導者を集めた会議で演説し、軍隊が戦争に対処できるよう、軍事力を強化し戦闘効率を高めるよう呼びかけた。

米国とその同盟国である韓国などからの脅威やそれらの国々との対立が朝鮮半島の緊張を「史上最悪の段階」にまで高めていると述べた。

KCNAは「金氏は参加者全員に対し、実際の戦争を戦う能力を大幅かつ根本的に向上させるため全力を尽くすよう強く求めた」と伝えた。

米韓やウクライナによると、北朝鮮はロシアのウクライナ侵攻を支援するため、1万人超の兵士を派遣。一部はウクライナ国境付近のロシア西部クルスク州での戦闘に参加している。

KCNAによると、会議の一環として、大隊の強化、戦闘効率の向上、「現状と現代の戦争で求められる戦争準備の完結」を目的とする研修も軍将校を対象に開催された。

KCNAはまた、ロシアのコズロフ天然資源環境相が率いる代表団が貿易・経済協議のため、17日に北朝鮮に到着したと伝えた。

北朝鮮金正恩朝鮮労働党総書記は、米国とその同盟国による安全保障パートナーシップがもたらす脅威に対抗するため、自国の核能力を「際限なく」強化すると表明した。国営メディアの朝鮮中央通信(KCNA)が18日に報じた。

  金総書記は朝鮮人民軍大隊長らとの会議で、ウクライナとの戦争を支援するため兵士数千人をロシアに派遣した軍に戦争準備を完了するよう要請。米国がウクライナ支援で武器を供給することで紛争が長期化していると批判した。

  さらに、アジア版NATO北大西洋条約機構)と称されるパートナーシップに言及し、「米国と日本、韓国は、朝鮮半島および地域の平和と安定を破壊する加害者としての責任から決して逃れることはできない」と指摘。「わが軍にとって最も重要かつ重大な任務は、戦争への備えだ」と強調したとKCNAは伝えた。

  金総書記の発言に先立ち、ペルーの首都リマでバイデン米大統領石破茂首相および韓国の尹錫悦大統領と会談した。バイデン大統領は「北朝鮮とロシアの危険かつ不安定化を招く協力関係に対抗するため」協調した取り組みが不可欠だと述べた。

  金総書記は米国がウクライナに武器を提供してウクライナでの戦争を長引かせており、さらに多くの国々を紛争に巻き込んで第3次世界大戦の懸念を浮上させていると指摘した。ただ、プーチン大統領の戦争努力を支援するためロシアに派遣した北朝鮮の戦闘部隊については言及しなかった。

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原題:Kim Jong Un Vows to Boost Nuclear Capabilities ‘Without Limit’(抜粋)

北朝鮮キム・ジョンウン金正恩)総書記は、軍の集会で演説し、日米韓の3か国の軍事協力が地域の平和と安定を脅かしていると非難して、核抑止力を強化していく姿勢を改めて強調しました。

北朝鮮の国営メディアは、キム・ジョンウン総書記が、15日に首都ピョンヤンで開かれた軍の大隊長らの集会で演説したと18日伝えました。

この中でキム総書記は、日米韓の3か国の軍事協力が地域の平和と安定を脅かしていると非難し、「核武力を強化する路線はすでにわれわれにとって不可逆的な政策になって久しい」と主張しました。

その上で「いま残っているのは、直ちに核武力が戦争抑止と第2の使命を遂行できるよう、完璧な稼働態勢を整えることだけだ」とし、核の先制使用も辞さない構えを示し、核抑止力を強化していく姿勢を改めて強調しました。

韓国の専門家からは、トランプ氏が大統領となるアメリカの次期政権に対して、核兵器の開発は後戻りできない状況だと強調し、従来の非核化を求める政策を転換させたい狙いがあるとの見方も出ています。

北朝鮮の国営メディアは、キム・ジョンウン金正恩)総書記が軍の集会で演説し、ウクライナ情勢について「アメリカと西側が軍事的な介入の範囲を全世界に拡大するための戦争だ」と主張したと伝えました。一方で、ロシアへの兵士の派遣について、言及したのかは伝えられていません。

北朝鮮の国営メディアは、キム・ジョンウン総書記が、今月15日に、首都ピョンヤンで開かれた軍の大隊長らの集会で演説したと18日、伝えました。

この中でキム総書記は、ウクライナ情勢についてアメリカと西側が実戦経験を増やして軍事的な介入の範囲を全世界に拡大するための戦争と見なければならない」と主張しました。

そのうえで「多くの国が巻き込まれ、第3次世界大戦が起きかねないという不安を増大させている」などと非難し、戦争への備えを急ぐよう強調しました。

一方で、演説でキム総書記が、ロシアへの兵士の派遣について、言及したのかは伝えられていません。

韓国の通信社、連合ニュースは、専門家の話として「ロシアへの派兵などについて、一線にいる将校たちの不満や動揺を事前にコントロールする意図が読み取れる」と伝えています。

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