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アメリカのブッシュ政権で国務副長官を務め、知日派として知られたリチャード・アーミテージ氏が13日、死去しました。79歳でした。

アーミテージ氏は、1967年に海軍士官学校を卒業して海軍入隊後、ベトナム戦争に従軍。

1980年代には共和党レーガン政権で国防次官補を務めました。

また、2001年には共和党ブッシュ政権で国務副長官に就任。

共和党政権きってのアジア通で、知日派の1人として知られ、たびたび日本を訪れ、対日外交でも大きな役割を果たしました。

2001年の9月にアメリカで同時多発テロ事件が起きると、政権が掲げた「テロとの戦い」において当時のパウエル国務長官とともに、共和党穏健派の重鎮として関係国から協力を引き出す外交交渉の前線に立ちました。

「show the flag」や「boots on the ground」といった表現で関係国に協力を迫ったと報じられました。

日本の当時の小泉政権アメリカ軍への支援を強化するため自衛隊イージス艦の派遣を決めた際には、国務副長官のアーミテージ氏が、NHKなど日本の記者に直接、電話して、「小泉総理大臣の決断を高く評価する」とみずから声明を読み上げて歓迎する姿勢を示しました。

また、2002年に当時の小泉総理大臣が北朝鮮を訪問し、キム・ジョンイル金正日)総書記と日朝首脳会談を行ったことについて、アーミテージ氏は、NHKのインタビューで、日本側から事前に連絡を受け、ブッシュ大統領とともに賛成の意思を伝えたことなどを明らかにしました。

アーミテージ氏は、近年、トランプ氏の外交や安全保障政策に反対し、2016年の大統領選挙では、ブッシュ政権の元高官などとともに民主党クリントン候補を支持する考えを表明し、その後もトランプ政権とは一貫して距離を置いてきました。

一方で、民主党クリントン政権で国防次官補を務めたナイ氏とともに「アーミテージ・ナイ・リポート」という日米同盟の強化を目指した超党派の提言書を2000年から2024年まで6回にわたって発表し、アメリカの対日政策の理論的支柱になってきたとも言われています。

アーミテージ氏は、2022年に行われたNHKのインタビューで、日米同盟の最大の課題と言える中国への対応について、次のように語っています。

「いまのアメリカとロシアの関係は「冷戦」に近い。しかし、アメリカと中国の関係は「冷戦」とは言えません。なぜなら、米中両国は互いに依存し合わなければならないからです。ただ、かなり冷え込んだ関係ではあります。中国は大勢の国民を成功裏に導くことができていません。国家の運営がうまくいっておらず、これからもっと大きな課題を抱えることになります。それに引き換え、アメリカと日本は、かつてないほど関係が深まっています。日米両国はいま、課題に立ち向かう上で、よりよい状態にあるのです。」中国に対応する上で、日米同盟の強化は欠かせないと主張し、提言し続けてきたのが、アーミテージ氏でした。

自身が設立した会社、「アーミテージ・インターナショナル」によりますと、アーミテージ氏は肺塞栓(そくせん)症のため13日、亡くなったということです。

79歳でした。

岩屋外相「長らく日米同盟に貢献」

岩屋外務大臣は、参議院外交防衛委員会で「アーミテージ氏は、長らく日米同盟の充実、強化のために多大なご貢献をいただいた方だ。心から哀悼の意を表するとともに、ご冥福をお祈りしたい」と述べました。

その上で、ことし1月にアメリカを訪れた際にアーミテージ氏と会談したことに触れ「思えばこれが最後になったが本当に残念に思う。ご遺志を継いで日米同盟のいっそうの充実、強化に努力していきたい」と述べました。

官房長官「かつてなく強固な日米同盟に大きく貢献」

官房長官閣議のあとの記者会見で「深い悲しみに包まれている。イラク戦争北朝鮮問題など、さまざまな難題に対し日本と緊密に連携しつつ、先頭に立って対日外交に取り組まれたことは今日のかつてなく強固な日米同盟に大きく貢献した。その後も政策提言や人的交流を精力的に行い党派を超えた対日理解の促進にも大きく寄与された。生前の活躍に改めて敬意を表するとともに謹んで哀悼の意を表したい」と述べました。

#外交・安全保障(250415)

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