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小沢一郎が吼えている、ああどんどん吼えろ!吼え続けろ!

完全なる政権交代の理想へと突き進む民主党小沢幹事長。ガチンコ官僚批判だ。検察庁宮内庁。ある意味保守中の保守の牙城である。戦後天皇統帥権は剥奪され憲法的には単なる象徴となってしまったが、役人の間では今でも天皇崇拝がすごい。統帥権のあった時期は、内閣が軍部に方針を示した後は天皇統帥権をタテにしてある程度自由裁量で軍部が動けたわけだ。そのときの認識が今でも残っているのだろうか。

あなたしかいない。参院選過半数を確保したのちのあなたのライフワークを完璧なる司法制度改革に絞って欲しい。鳩兄など首にしてしまえ。俺はあなたの突破力に期待している。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20091220#1261297056

鳩山内閣の支持率の低下を勘違いする人々 - 保坂展人のどこどこ日記

そもにしても、口汚く鳩山内閣をこきおろす人々の顔をよく見ると、自民党べったりの人たちだった。この数カ月、居場所が定まらなくて、右往左往していたが、ようやく出番とばかりに出てきて騒いでいるが、はっきり言って「時代錯誤」だとしか言いようがない。

 鳩山内閣の最大の謎は、今日に至るまで「国家戦略局(室)」の具体像が見えないということだ。

長い目で評価したい鳩山政権

メディアがこの政権に対する姿勢も、かなり近視眼的のように思える。特に、基地移設問題について県内移設で早く決着せよと大合唱である。12月上旬にアーミテージ、グリーンなどの「知日派が訪日し、恫喝を繰り広げた。これに対して内政干渉という批判を行ったメディアは、琉球新報を除き、皆無であった。知日派といえば日本のことを心配してくれる友人のように聞こえるが、英語で言えばジャパン・ハンドラー、つまり日本対策屋である。日本をアメリカの都合のよいように操ることが彼らの本国における権力と利権の源泉である。政権が代わり、日本が言うことを聞かなくなると、あわてて飛んできて日本人を恫喝する。朝日から産経まで、不見識な日本のメディアはこれを批判するどころか、お先棒をかついで日本政府を揺さぶりにかかる。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20091221#1261374332

ここはどこの国?

 先週は、アーミテージなどの「知日派」が、海兵隊基地の移転問題を早く決着させろと、日本を恫喝しにきた。彼らが谷垣自民党総裁と会見したのは醜悪の極みであったが、これを内政干渉と批判したメディアが皆無だったことは驚きであった。それどころか、ほとんどのメディアは彼らの提灯持ちをして、基地移設が片付かなければ日米同盟が崩壊すると騒いでいた。

?だらけの日本のメディア

 普天間基地の問題で駐日米国大使が日本の外務大臣に対し「顔を真っ赤にして怒った」との報道があった。もしもそれが事実なら、「アメリカは日本を従属国と見ている事が証明された」、「駐日米国大使には外交官の資質がない」と解説するのが普通である。外交の儀礼上考えられない事実だからである。外交は二枚舌、三枚舌の世界だから、嘘をつく事はあるだろうが、主権国家外務大臣に「激怒」する外交官は異常である。


 そこで「主権国の外務大臣に非礼だ」と批判するのかと思ったら全く逆で「だから日本はアメリカの言う事を聞け」と言うのである。これは一体どういうことか。どこの国のメディアでも外国との問題では主権を主張するのが普通である。ところがこの国のメディアは外国の非礼を批判しないどころか、外国の言うままに国民を洗脳しようとする。いかに「恫喝に怯むDNA」が埋め込まれているとは言え、こんなメディアは?である。

亀井大臣の「財務省主計局長のクビを切れ」は正解

「亀井大臣も言っていたが、麻生内閣が編成した09年度予算と補正予算で、財務省特別会計から11兆円を回しています。08年度は7兆円です。当時の与謝野財務相は“埋蔵金なんて幻想だ”と言っていたが、選挙が危うくなり、補正が必要となったら、財務省はスッと差し出した。幻想どころか、埋蔵金はいくらでもあるのです。09年度決算の推計でも、剰余金が16兆円、積立金が52兆円の70兆円弱はあります。15兆円くらい簡単に出てくる。自公政権のために出せたものを、鳩山政権で拒む理由は何もないのです」
こう語る日本金融財政研究所の菊池英博所長は、今月初め、鳩山首相と面会している。

政権交代と同時に、局長以上を交代させなかったから、政治主導が進まず、相変わらずの財務省支配続いているのです。アメリカのようにサッサと幹部官僚は総入れ替えすべきです」(エコノミスト紺谷典子氏)

題名:No.503 報道の自由

 世界の歴史における今日のアメリカにおいて、報道の自由などというものは存在しない。あたなはそれを知っているし、私も知っている。あなた方のうち、誰一人として正直な意見を書けるものはいないし、もし書いたとしても、それが決して新聞に載ることはないことを知っている。私は私の正直な意見を新聞に書かないことで給料をもらっている。あなたがたも同じことをして給料を得ている。もし正直な意見を書こうなどという、愚かな考えを持つ者がいれば、すぐに失職して別の仕事を探さなければならないだろう。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20091221#1261374331

弁護士からコンサル、一流営業マンまで続々参加。高いスキルを“無償で提供”する「プロボノ」な人たち | 『社会貢献』を買う人たち | ダイヤモンド・オンライン

「公共のために」を意味するラテン語なのだそうだ。

社会起業家が注目される時代になって、社会に関われる仕事に関心が高まっています。しかし、会社を辞めて社会起業家になる、NPOを立ち上げるというのは誰もが真似できるわけではありません。そこで、仕事を続けながら自分のスキルを社会の役に立てることのできるプロボノというスタイルに注目があつまるようになったのでしょう」

「また、自己研鑽の意識もあると思います。自分のスキルがジェネラルに通用するのか? 社会的に通用するのか? 優秀なビジネスパーソンほど、常にそのことを自問しているでしょうが、プロボノは社外のネットワークで、普段の仕事とは別の文脈、別のスタイルを持った人たちと共同作業をするわけですから、異種格闘技戦でもあり、アウェイで戦うことでもある。そこで、自分のスキル、能力をベンチマークできるのです」

「自分を社会のために有効に使ってもらう。MAXに使ってもらう。そのことで、自分の社会に対する付加価値を確認できること。そして同時に、仕事のスキルを磨くこともできます。プロボノのプロジェクトは、参加しているメンバーのスキルレベルも、キャラクターも、背景にある企業文化も分からないところからスタートします。そんなチームが、ボランティアという制約の中で、一定期間で成果を出していく。その経験から学ぶことは多いですし、スキルを磨くことにもつながります」

プロボノ特集は、本当は半年前にやってもおかしくないような企画なんです。このタイミングでは遅すぎるくらい。それほどプロボノへの関心は高まっています。プロボノは本業をアクセラレートしますし、ワークライフバランスの新しいスタイルだとも言える。しかし、本当の意味はそこにあるわけではない。自分のビジネススキルや職業経験というのは、自分1人だけの財産ではない。社会共有のものなんです。社会を変えていくための共有財産なんです。プロボノ活動を行なっている人たちは、直感的にそのことに気づいている。もっと多くの人にも気づいて欲しいですね」

「普天間」で米国に従順すぎると、 日本は利益を得られない | 政局LIVEアナリティクス 上久保誠人 | ダイヤモンド・オンライン

 その気になれば、日本は米国に対してドル基軸体制を揺さぶることも可能な強い交渉カードを持っているのだ。鳩山首相はそのことをよく自覚して、日米交渉に臨むべきだろう。

長谷川参院議員、自民離党へ 茨城県選出

 茨城県選出の参院議員、長谷川大紋氏(66)が自民党を離党する意向を固めた。22日にも党本部に離党届を提出するとみられる。10月、党本部が8月の衆院選で茨城7区から当選した中村喜四郎氏(60)の所属する改革クラブ衆院統一会派を組んだことに反発、離党を検討していた。茨城は東京都に次ぐ党員数を誇る、いわば自民の牙城(がじょう)。長谷川氏は茨城自民の黄金時代を築いた県連最高顧問・山口武平氏(88)の右腕ともいえる存在だけに、県連の痛手は大きい。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20091220#1261315216

小沢氏が積極的な言動、西松事件捜査に対抗?

こうした発言には、識者などから「陛下のご意向を忖度(そんたく)することは天皇の政治利用につながりかねない」との批判も出ている。

宮内庁幹部「内閣が動かす」は思い上がり

「『責任を負うのは内閣』というのはその通りだが、内閣が陛下を意のままに動かすことができると考えているとしたら、思い上がりだ」

日本国憲法

  日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

第一条  天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

第三条  天皇国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。

第四条  天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。

第九十八条  この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。

第九十九条  天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

小沢氏、首相就任の可能性を否定せず

「形式的ポジションにあまり関心はないが、総理大臣になって、本当にみんなのためにやれると皆さんが思ってくださるときがあれば、拒む必要はないとは思っている」

「幹事長は実務だが、大臣は形式的なことが非常に多い。だからあんまり僕は好きじゃない」

民主党:小沢幹事長 普天間で日本の自己主張が必要と指摘

「一番の問題点は日本政府が米国にモノを言えないことだ。自民党はずっとそうで、何も言えないことに米国はイライラしている」

「米軍の基地の前線にいっぱい兵隊がいる必要はないということなら、(米国に)きちんと言って、自分たちは国の守りをちゃんとやりますとか、国際貢献しますとか、そういうことを言えばいい」

西尾幹二のインターネット日録 » 坦々塾(第十六回)報告

特にわが国の特徴として、国龍会玄洋社といった民間団体が活躍した例は珍しく、同様の組織はイギリスにもあったが、その規模、質において他国をはるかに凌駕するものであり、誇るべき内容である。

 そこに見られるのは、高邁な理想、天下の義に突き動かされる志である。地位も名誉も求めず、海を越えて大陸浪人となり、本気で中国を良くしようと行動した。自分の理想を中国革命で達成しようとした。これが当時の右翼であった。

 同じように日本も投資立国を目指してはどうか。投資情報を収集、分析することは政治力、外交力を必要とする。
 世界の重要課題である環境問題では、植生の減少が挙げられる。現在わが国は国内に市場はない。第三世界の開発は、乱伐を引き起こしている。そこで、わが国は植林を行い底から利益を得る。満州の歴史とは、インフラを整備し、近代化を進め、教育を普及した。
 同じことを他国に対してもやってよいのである。他人を豊かにして、自分も豊かになるのである。アングロサクソンの海賊的強奪とは手法を変えるのである。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20091215#1260843032

逐条解説 資金決済法

逐条解説 資金決済法

NHKニュース 米 夜のキャスター2人女性に

アメリカでは、ABC、CBS、NBCの3大テレビ局の夜のニュースが、ウォルター・クロンカイトさんやピーター・ジェニングスさんなど男性の有名キャスターの下、長年、強い影響力を誇ってきましたが、3年前にCBSが女性キャスターのケイティー・クーリックさんを登用したのに続いて、今回、ダイアン・ソイヤーさんの登場で、アメリカの夜のニュースの顔は、3人のうち2人まで女性が占めることになりました。

『月刊日本』新春号刊行と日本政治刷新のゆくえ

「古の武士道を存して全き者は、独り君有るのみ」

「兆民は当時、勝海舟と親しく交わり、薩摩・城山で自刃して果てた西郷隆盛の第二維新に賭けた夢を知り、西郷こそ抜山蓋世(ばつざんがいせ)の英雄と高く評価した。西郷が生きていたならば、彼を担ぎ出してクーデターを断行し、西郷・勝連合政権を樹立、第二維新を成就したかったと慨嘆した。幸徳秋水は『兆民先生』にこう書いている。

「先生又海舟翁の談に依て、西郷南洲翁の風彩を想望し、欣仰措(きんぎょうお)かず、深く其時を同じくせざるを恨みとせり。西郷南洲をして在らしめば、想うに我をしてを其材を伸ぶるを得せしめならん。而(しこう)して今や即ち亡し」

洋学紳士君は、民主共和・軍備廃止・戦争放棄など進歩主義を主張する民権論者、一方の東洋豪傑君は欧米の侵略勢力に抗して、目本の自尊自立を主張する国権論者である。而して、兆民は分身たる南海先生に「いかなる知識も学説も、品質高尚なる人間の作用を助けるときには価値高きものとなるが、品質低劣なる人間と結びついたのでは、なんらの価値なきものとなる」草津珍彦著『武士道』)と論じさせる。兆民は南海先生の口吻を借りて、如何に優れた知識や学説であっても、それを実践する人間が人格低劣であっては、全くの没価値であると喝破したのだ。」

三酔人経綸問答 (岩波文庫)

三酔人経綸問答 (岩波文庫)

一年有半・続一年有半 (岩波文庫)

一年有半・続一年有半 (岩波文庫)

西郷南洲遺訓講話

西郷南洲遺訓講話

追撃コラム&取材メモ : 展望なき民主党批判はするな!

いまの自民党はすっかりやる気をなくし、うらぶれている。

鳩山首相は日本で一番か二番にお金持ちの政治家だ。この政治家を金の問題で首相の座から引きずりおろしたら、そのかわりなんていませんよ。

メディアの平和ボケや無知が憲法精神を破壊する

これらの見解の裏側には、ある種の国体論(君主国体説の意味)が形を変えて存在しているかのような印象を強く感じる。


そこで、これらがいかに危険な見解で、我が国の憲法秩序に反するかを考察する。

憲法象徴天皇制(1条)を定め、国政に関する権能がないと明記(4条)し、唯一例外として、明文で定められた国事行為が、内閣の助言と承認を必要とする(3条)とするとした趣旨は、国民が主権者であり、天皇は国民の決定に従う者ということを明確にする点にある(渋谷p151)。

30日ルールに依拠し、内閣の意思から自立した宮内庁の自主的判断を認めるべきという主張は、国民主権の原理に反する。

ましてや、天皇に自律的に判断させるべきとするのは、国民主権そのものを否定する現行憲法の根本を否定する危険な発想である。

お手紙ありがとうございます: 石破茂(いしばしげる)ブログ

 憲法も理解せず(一知半解も甚だしい)、天皇陛下に対する畏敬の念も持たず(私にはとても理解しがたい)、己の立場もわきまえない総理や民主党幹事長の発言は絶対に看過できません。

 民主党の心無い人たちは(全部がそうだとは言いません。渡辺周総務副大臣のように見識と勇気のある人は民主党の中にも確かにいると思いますが、ほとんどの人たちは沈黙を守ったままなのがとても残念です)、自民党こそ、この問題を大きくして陛下を政治利用しようとしている」などと言い出しかねません。本当は、与野党共に考えなくてはならない大問題なのです。

 中でも羽毛田長官に対する小沢氏の罵詈雑言はもっての他と言わねばなりません。陛下の最もお近くに仕える人が、何故あそこまで言わねばならなかったのか、そのことに思いを致さなければなりません。「ナントカいう役人が・・・」という尊大かつ傲岸不遜な態度は、政治家というより人間としての資質を疑わざるを得ません。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20091222#1261434178
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20091218#1261089348
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20091221#1261347075
国事行為 - Wikipedia

憲法 第四版

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法律学講座双書 憲法

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憲法

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日本国憲法 第3版

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租税争訟セミナー

調査担当者は,課税庁内部で課税処分に逡巡があっても,顔には出しませんので,納税者としては,「更正処分を待つ」か「修正申告に応じる」かの見極めが肝心となります。課税庁側からみると,処分を出すかどうか迷っているときに,修正申告に応じる弱気な納税者が多いように感じます。

不服申立てをしたからといって将来の税務調査が厳しくなることはない。

逆に,修正申告の慫慂に応じたり,課税処分に対する不服申立てをしなかったりといった経歴は課税庁に残っていますので,次の税務調査のときに,調査担当者が強気に出てくる可能性はあるそうです。

核密約文書、佐藤元首相邸に…初の存在確認

 佐藤家で発見されたのは、ワシントンで行われた日米首脳会談で極秘に交わされた「合意議事録」の実物。

 文書は2通作成され、1通は日本の首相官邸、もう1通は米国のホワイトハウスで保管するとしてある。佐藤氏は首相退陣後、自宅の書斎に私蔵していた。

 佐藤氏が75年に死去した際、東京・代沢の自宅にあった遺品を遺族が整理していたところ、書斎机の引き出しから見つかった。

関係者によると、元首相は生前、文書の存在について寛子夫人(故人)も含めて家族に漏らしたことはなかった。

「角」から見る日本・その2「持たざる国」日本が、いま角栄から学べること

 歴史のひとつの転回点は、田中角栄の登場した73年前後にあったのではないか。その時代の課題は、いまだに引き継がれ、角栄の愛弟子、小沢一郎民主党政権のプロデューサーとなった今、新たな解決策を求められている。

独立国としての日本の急所は、エネルギー資源のほぼすべてを海外からの輸入に頼っていることです。

 でも、エネルギー資源は「価格次第でどこからでも買える」単なる経済商品ではない。戦略商品であり、政治商品です。

 エネルギー資源の獲得と地球温暖化問題への対応、そして軍事戦略は明らかに連携しています。

青森県六ヶ所村には核燃サイクル施設がありますが、ここのフランスやスペイン出身の外国人研究者の子ども7人の授業を受け持つ民間団体に、年間約1億円が払われているんですが、ご存じですか?

で、日本はどうなのでしょうか。「エネルギー資源の安定供給」のためには「供給源の多角化」と「自主開発」が不可欠です。しかし、先ほど申し上げたように、資源には経済だけでなく政治も軍事も絡んで、なかなか手を出せない。だからついつい商社におまかせになる。最近、外務省は三井物産伊藤忠商事三菱商事などのOBを中東やアフリカ、東ヨーロッパの国々の大使に起用していますが、ベースは「商売」ですよね。

―― その状況に戦後、初めて挑んだのが・・・ということですね。

ええ。総理大臣として資源の「川上を攻めろ」と突っ込んでいったのが、田中角栄です。

 田中の発想は単純明快です。供給源を多くし、自主的に資源開発するには、首相の自分が相手の川上である首脳に直接交渉する、というものでした。英国の北海油田ソ連のチュメニ油田、インドネシアの油田、そしてフランスの濃縮ウラン、オーストラリアとのウラン資源開発、ブラジルのアマゾン開発……すべて、自ら相手国のトップに交渉しました。

 政治や外交の専門家は、あまり指摘しませんが、核廃絶を訴えたプラハ演説で、オバマは「各国が核の平和利用の権利を享受できるように『国際核燃料銀行(an international nuclear fuel bank))といった民生分野の原子力協力の新しい枠組みを構築すべき」と語りました。国際核燃料銀行は、IAEA(国際原子力機関)の管理下で、各国に濃縮や再処理技術を移転させない代わりに供給を保証するシステム。ウラン資源や濃縮、再処理技術を一元的にコントロールするしくみです。

 だからイランは、オバマがいかに甘い言葉で囁きかけてこようが、ウラン濃縮施設を手放そうとはしない。

 田中が自主油田を確保しようとイギリスやロシア(旧ソ連)と「密使」を含めて、どれだけ大変な資源外交を展開したか、政策担当者は振り返ったことがあるのでしょうか。田中が、資源派財界人のサポートを得ながら、各国首脳と膝詰めで石油の交渉をした時代から現在まで、自主油田の比率はほとんど変わっていません。

民主党小沢幹事長は「オヤジ」と慕った角栄の「川上を攻めろ」という教えを守って、選挙を戦いました。会社や団体という川下ではなく、どぶ板選挙で直接川上の有権者を攻めて勝ちました。ならば、国民生活の川上であるエネルギー資源はどうするのか……。対米関係にも波及する問題なので、いまはじっとようすを見ていますね。

 管副総理が率いる「国家戦略局」には、エネルギー資源の確保と地球温暖化問題への対応、そして国防問題をリンクさせた青写真を示してほしい。それが、本来の国家戦略でしょう。そのとき、もっとも大きな課題として浮上するのが、アメリカとの同盟関係です。田中角栄の資源外交が突き当たった壁も、そこだったのです。

―― 実は私、小学校のころ、『坂の上の雲』単行本版を枕元にならべて毎晩読んでいたんです。とても満ち足りた読書時間でしたが「あれが史実そのままではないんだ」と気づくのに、ずいぶんかかりました。

『氷川清話』は編者によって、話がねじ曲げられた部分があるんですよ。

この本の編者の松浦玲さんが後書きで書いていますけれども、明治期に吉本襄という勝海舟のマニアックな研究者がいて、彼が『氷川清話』を編集したときに、勝の政権批判を当たり障りのないような表現にしたり、チョチョッと変えたりしているわけです。

改ざんとまではいかないんだけれども、自分の好みで言い方を変えたりもしていると。「これはちょっとおかしいだろう、勝がしゃべった原本に近いものにしたい」ということで編んだのがこの講談社学術文庫なんですね。

司馬遼太郎の小説はそこが巧みだから、我々は気持ちよくなっちゃうんですよ。

勝のリアリティーはすごい。勝は歴史の当事者であるんだけれども、権力側に入らなかった。しかも時代を見ている。歴史を写す鏡みたいな感じがしますよね。ある種の客観性が担保できるんじゃないですかね。

勝っちゃって、やっぱりど真ん中に入っちゃうとなかなかね、相対化しにくいですよね。

氷川清話 (講談社学術文庫)

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城下の人―石光真清の手記 1 (中公文庫)

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曠野の花―石光真清の手記 2 (中公文庫)

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望郷の歌―石光真清の手記 3  (中公文庫 (い16-3))

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誰のために―石光真清の手記 4 (中公文庫 (い16-4))

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医療のこと、もっと知ってほしい (岩波ジュニア新書)

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田中角栄 封じられた資源戦略

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後藤新平 日本の羅針盤となった男

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成金炎上

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