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メロドラマ的断絶

 たとえば植田御大のように思考回路がまったくもって理解できないとか、キムシンのようにことごとく言語感覚が合わないとか、そういうのではないんですが。
 ただ、皮膚感覚が微妙にズレているような気はする。
 微妙ではあるけれども確実に。徹底的に。
 単純に個人の嗜好として、なんか、心地よいと感じる温度とか感触とかが違う。

 たぶん私が「男のロマン」「男の美学」的なものをまったく解さない人間だからなのだと思います。
 主人公のカッコ良さも別れの美しさも、恋愛と友情の機微も、アタマでは分かるのに気持ちの上でどうしても腑に落ちない。

養老-chanm経由で精神構造を歪められているからだ。
女子学院で以前言ってた歴史教育を受け、ICUで現代思想を受講したのかもしれない。
しかし、そのわりに『青年の大成』『保守政権の担い手』には心を揺さぶられるらしい。
論理的思考力を高めて、本当のことを知れば、頭と感情と表現が一致するようになると思う。
植田紳爾 - Wikipedia

スケール豊かな歴史劇を得意にし、作品群に漂う彼一流の様式美から、彼の作品は“植田歌舞伎”とも呼ばれる。

しかし植田の評価については、作品によって“脚本がずさん”また“描き方が古めかしく、共感しにくい””導入部が異様なまでに長く、中々本筋に入らない”などの批判も聞かれる。

産経新聞 ENAK 演出家 木村信司に聞く

ファンタジーと現実の螺旋(らせん)構造。これが木村の作劇の基本だという。

「ひとは現実世界とは別にこうなりたいという夢の世界をもっています。人生とはリアルとファンタジーの総体。ファンタジーだけど現実とのかかわりから見てもナンセンスではない作品を心がけています」

「くちはばったいようですが、政治とは人につくす仕事。他人の幸せをもって自分の幸せにするのが人間なのでは」

「手を替え品を替えですが、私の“体質”は一緒。つまり、人間とはどういうものなのかを知りたい。理想や神ではなく、生きている人間の、生きるとはどういうことなのかを。生きることの本質を見極めたいのです」

見極められるのかと問うと「いやあ、無理ですよ。だから、試行錯誤しながら“危ない道”を通る。死ぬまで続けるでしょう」

はははははははと、また笑う。

正塚晴彦 - Wikipedia

華麗で美しい恋愛や夢がテーマの宝塚に、ハードボイルドの色合いを持ち込んだ先駆者。その作風は賛否両論に分かれる場合もあるが、彼の描く男の生き様、かっこよさ、男の友情、大人の恋、日常的な演技やセリフに、俄然ファンは多い。また、何気ない日常の中にドラマを見出すことに長けている。

演出は緻密でリアル。生徒の個性を引き出し、実力を付けさせることにも長けている。