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激戦必至の代表選で 民主党は生まれ変わることができるか|田中秀征 政権ウォッチ|ダイヤモンド・オンライン

 どうやら消費税発言と同じように、菅首相には、大きな勘違いや判断ミスがいくつもあったようだ。

(1)「政治とカネ」の問題を抱え、3ヵ月前に辞めた小沢一郎氏が、代表選挙に立つはずがないと思い込んでいたのではないか。


(2)万が一、小沢氏が出馬した場合でも、鳩山氏が全面支持に回るとは考えていなかったのではないか。


(3)世論調査で示される「続投支持」が積極的支持と錯覚しているのではないか。これは(1)自民党を復活させたくない、(2)小沢氏を復権させたくない、(3)首相がころころ代わるのはよくない、という消極的支持に過ぎないから、「世論は菅氏の味方」と断言することはできない。


(4)世論が反小沢だと、民主党議員、特に若手は、小沢氏を離れると思っていたのではないか。比較的世論の動きに敏感な党員・サポーター票は、菅氏支持に流れると甘く見ていたのではないか。

 おそらく、小沢・鳩山両氏を結びつけたのは、菅首相特有の「あざとさ」だろう。2人は、菅氏に対する深い不信感を共有しているのではないか。

 この代表選の期間は、2週間と異常に長い。血で血を洗うような権力抗争に発展する恐れもある。民主党にとっては深刻な事態であろう。


 しかし、私はあえて激しい選挙を期待し、歓迎している。

 小沢氏は、「百術は一誠にしかず」と言っている。菅氏に対する精一杯の皮肉だろう。菅氏も続投しようとするなら、政略や術策を捨てて「一誠」を本気で心がける必要がある。世論の目は節穴ではない。