「友人や国家を救うといったときに、いま、わたしのように生活している者と君が幸福と呼ぶように暮らしている者と、どちらがこれに適応する余力があるだろうか。また、ぜいたくな食べ物がなくては暮らせない者と、あるもので満足できる者と、どちらが戦場の艱難(かんなん)を楽にこなすことができるだろうか」(クセノフォン『ソクラテスの思い出』)
「いまは戦時と仮定してみよう。そこでわれわれ自身が救われ、かつまた敵を撃退することを最も確実に実現してくれる大将を選ぼうとしたとき、われわれは、胃袋や酒、色欲、惰眠の奴隷となっている人物を選ぶであろうか」