https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

ドイツ金準備、引き続きNY連銀で保管へ−反ユーロ新党反対 - Bloomberg

ドイツでは欧州債務危機の間に通貨ユーロに対する不信感が高まり、ニューヨークとロンドンで保管されている金を移管し、ドイツの金準備1410億ドル(約14兆3600億円)相当全てを自国に戻すキャンペーンが展開されていた。だがメルケル首相率いる現連立政権は、金準備のうち半分は国外で保管するのが賢明であるとの結論に達した。


メルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)で経済問題広報を担当するノルベルト・バーセル議員はインタビューで「米国人はドイツの金を大切に保管してくれている。客観的に見て、疑念を抱く理由は皆無だ」と述べた。


ドイツの金準備の移管に関する協議が終了すれば、米独関係にとって火種となる可能性のある要因が取り除かれる。また、ドイツのユーロ圏離脱を掲げる新党「ドイツのための選択肢(AfD)」などは全ての金をフランクフルトに移管すべきだと主張しており、こうした批判に対する拒絶にもなる。


ドイツ連邦銀行中央銀行)は2012年、ニューヨーク連銀の保管庫へ代表団を派遣し、金の抜き取り調査を実施した。同中銀は金の管理当局として、安全を確認する義務がある。同中銀は緊急時により容易に金を外貨に交換できるよう、国外で金準備の一部を保管するのは賢明だとの見解を示している。


業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、ドイツの金準備は3月31日時点で3386.4トンと、米国に次ぎ世界2位。戦後の歴史的経緯から大部分はニューヨーク連銀で、残りがロンドン、パリ、フランクフルトで保管されている。 

German Gold Rests at New York Fed in Rebuff to Anti-Euro Critics: Washington Post