中国の李克強首相は、４日午後、日本と中国の有識者が幅広い分野で議論し、政府に提言を行う「新日中友好２１世紀委員会」のメンバーと会談しました。
この中で、李首相は、日本側座長の東芝の西室泰三相談役ら委員に対して、「委員の皆様とお会いできてうれしく思う。中国と日本の関係は、両国にとっても、地域にとっても重要だ」と述べ、日中関係を重視する姿勢を示しました。そのうえで、李首相は、「委員会は、両国関係の改善発展のために大いに努力し、積極的な貢献をしてきた。今回の会合でも突っ込んだ議論をしているし、皆様は中日関係を改善したいという願いを持っている」と述べて、委員会が重要な役割を担っているという認識を示しました。
この会談に先立って、委員会は、日中関係を幅広く議論する正式会合をおよそ３年ぶりに開いています。
日中関係を巡っては、先月、およそ２年半ぶりの日中首脳会談が行われたことで、両国間のさまざまなレベルの対話が再開し始めており、両国関係が改善に向かうのか注目されています。
