アメリカ議会の上院本会議は１２日、オバマ大統領にヘーゲル国防長官の後任として指名されたカーター氏の人事案について採決を行いました。
その結果、賛成多数で人事案が承認され、カーター氏が近く国防長官に就任することになりました。
カーター氏は６０歳。
おととし１２月まで国防総省のナンバー２の副長官として国防費の削減を担当するなど、３０年以上にわたり国防総省に関わった、実務経験が豊富な人物として知られています。
ヘーゲル長官の辞任を巡っては、「イスラム国」への対応など安全保障政策に関してホワイトハウスと国防総省の間で意見の違いがあったと指摘され、オバマ大統領が人事の刷新を図った事実上の更迭とも受け止められていました。
オバマ大統領は１２日、「カーター氏は現在続けているテロのネットワークとの戦いや軍の新たな能力への投資などを行い、強いアメリカ軍を担っていく」と声明を発表しました。
今後、カーター次期国防長官は「イスラム国」への対応など難しいかじ取りを任されることになります。
