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人民元 2日連続で「基準値」大幅引き下げ NHKニュース

中国の通貨・人民元の為替レートは取り引きの目安として日ごとに「基準値」が定められています。
中国の中央銀行中国人民銀行は11日、基準値をドルに対して前日より1.8%余り引き下げたのに続き、12日も1.6%余り引き下げ1ドル=6.3306人民元と設定しました。
これを受けて、12日の上海の外国為替市場では人民元を売ってドルを買う動きが進み、一時、1ドル=6.4元台で取り引きされたほか、終値も1ドル=6.3870人民元と、2012年7月以来、およそ3年ぶりの人民元安の水準となりました。

中国の通貨・人民元は、ドルに対する為替レートの1日当たりの値動きを制限する管理変動相場制を採用しています。
具体的には、取り引きの目安として日ごとに「基準値」を定め、ドルに対する為替レートの1日当たりの値動きの幅、いわゆる「変動幅」を、基準値から上下2%以内に制限しています。
その基準値は、外国為替市場で取り引きを行う数十の銀行などが、その日の妥当な水準と思われる値を中国政府に提出し、中国人民銀行が取りまとめて決めます。
ただ、このところの人民元の為替レートはドルに対して値下がりする傾向が続いているにもかかわらず、基準値は1ドル=6.11人民元近辺でほぼ固定されていました。
このため、市場関係者の間では基準値は中国の実体経済を反映しておらず、中国当局が意図的に為替相場を操作しているという指摘が出ていました。
こうした指摘を踏まえて、中国人民銀行は11日、基準値の計算の方法について、ドルに対するレートの前日の終値を参考にする方針を示し、より実勢のレートを考慮する姿勢を強調しました。