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韓国大統領府によりますと、10日に就任したムン・ジェイン大統領と中国の習近平国家主席の初めての電話会談は11日正午ごろからおよそ40分間にわたって行われました。


この中で両首脳は朝鮮半島情勢の緊張緩和などをめぐって意見を交わし、ムン大統領は「北の核問題の解決は圧力と交渉を並行し、制裁についても北を交渉の場に引き出すのが目標だ」と述べました。


また中国側によりますと、習主席は「中国は長きにわたり朝鮮半島について非核化を目指し、平和と安定を維持する、それに対話と協議によって問題を解決するという立場を堅持してきた」と述べたということで、双方は核・ミサイル開発を加速する北朝鮮に対しては圧力だけでなく対話も重要だという考えで一致しました。


一方、韓国大統領府によりますと、韓国への配備が進められているアメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」について、習主席は中国側の基本的な立場を説明したということで、自国の安全保障を脅かすとして強く反対する立場を伝えたものと見られます。


これに対し、ムン大統領は「中国の関心と憂慮はよくわかっており、互いの理解が進むことを希望する」と述べて、この問題などを話し合うための代表団を中国へ速やかに派遣する意向を伝えました。


さらに両首脳は早い時期に首脳会談を行うことで合意し、冷え込んだ韓国と中国の関係が9年ぶりの革新政権の誕生を機に改善に向かうのか注目されます。

韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領が、アメリカの最新の迎撃ミサイルシステム、「THAAD」の韓国への配備などについて話し合うため代表団を中国に派遣する意向を示したことについて、中国外務省の耿爽報道官は11日の記者会見で、「中国は歓迎を表明した」と述べました。


そのうえで、耿報道官は「中韓は国交樹立の初心に戻り、共通点を見つけ出して、相違点を適切に処理しなければならない。強調したいのは、両国関係を早期に健全で安定した発展の道に戻したいということだ」と述べ、冷え込んだ韓国との関係改善に前向きな姿勢を示しました。