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ドイツのメルケル首相は29日、議会下院で演説し、来月7日からドイツのハンブルクで開かれるG20サミットについて、議長国としての立場を示しました。


この中で「世界の問題を孤立主義保護主義で解決できると信じる人は大きな過ちを犯している」と述べ、名指しは避けながらも保護主義的な傾向を強めるアメリカのトランプ政権を批判しました。


そのうえで「G20では開かれた市場や多国間の貿易制度の重要性について明確なメッセージを送りたい」と述べ、G20サミットを各国が自由貿易の重要性を確認する場にしたいという考えを強調しました。


またトランプ大統領地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」からの離脱を表明したことについても、メルケル首相は「地球上のすべての人が温暖化の科学的な根拠に納得するまで待ってはいられない」と述べ、アメリカにとらわれず地球温暖化対策を主導していく決意を示しました。


メルケル首相はこの日、G20サミットに出席するほかのヨーロッパの首脳とも会談し、サミットでの議論に連携して臨むことを確認しました。

#メルケル-ラガルド体制