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トランプ氏が大統領に就任する前から、保守的なキリスト教福音派エルサレムの首都認定を求め、ロビー活動を展開していた。

 ユダヤ系米国人の間では、エルサレムの首都認定では賛否が分かれている。これは、パレスチナ側とのいかなる和平合意にも多大な影響を及ぼす政治問題となる。エルサレムの首都認定は、聖書の指示だと多くの福音派教徒が考えており、福音派指導者はほぼ一様に首都認定を支持している。

 多くのユダヤ系米国人は現状に満足し、米国の曖昧な姿勢が和平交渉に役立つとみていた。米国ユダヤ人協会(AJC)が9月に実施した調査によると、大使館を直ちにテルアビブからエルサレムに移転することを希望したのは全体の16%に過ぎない。和平交渉と合わせてのみ移転するべきだと回答したのは35%。全く移転するべきではないと回答したのは44%だった。


 リベラル派ユダヤロビー団体「Jストリート」のジェレミー・ベンアミ代表は、出口調査によると多くのユダヤ系米国人は政治的には左寄りで、トランプ氏に投票したのは23%だけだと指摘。エルサレムを直ちに首都と認定することを推したのはキリスト教福音派と少数のユダヤ系米国人だと語った。


 ベンアミ氏は「外交政策を不必要に逸脱させ、抗議行動をもたらしかねない無謀な決定だ」と指摘。その上で「圧倒的多数のユダヤ系米国人が求めたことではない」と話した。


 ただ、エルサレムの首都認定を後押しするユダヤ系団体の中には、共和党に多大な影響力を持つものもある。カジノ業界の大立者で共和党候補への超大口献金者であるシェルドン・アデルソン氏は、在イスラエル米国大使館の移転を長年求めてきた。アデルソン氏の広報担当者はコメントの要請に応じなかった。


 正統ユダヤ教の指導者もお概ね移転を支持している。正統派はユダヤ系米国人の1割程度を占める。米国イスラエル公共問題委員会(AIPAC)の関係者によると、AIPACもこれ以上遅らせないようにトランプ氏に圧力を掛けていた。

 大使館移転はユダヤ人にとっては一般的に政治問題だが、多くのキリスト教福音派には信仰上の問題だ。2013年のピュー研究所の調査によると、白人の福音派の8割超は、イスラエルは神がユダヤ人に与えた土地だと信じていた。一方、この割合はユダヤ系では4割にとどまった。


 大統領選で圧倒的にトランプ氏に投票した福音派は、トランプ氏のコアの支持層でもある。トランプ氏は宗教的保守派との数々の選挙公約を実行に移している。


 そうした公約には連邦最高裁判所判事に保守派のニール・ゴーサッチ氏を指名したほか、信仰に基づいて活動する個人や企業への法的保護の拡大に動いたことなどが挙げられる。そこに今回、エルサレムの首都認定が加わった。

 エルサレムを巡る福音派の動きを非難する向きは、福音派ユダヤ人のためではなく、イエスの復活にはユダヤ人がエルサレムを支配しなければならないと黙示録が説いていると信じているからだと指摘する。


 福音派のテレビ伝道師、パット・ロバートソン氏は5日放送された番組で「最後の戦いは聖地エルサレムを巡るものになる」と語った。また「エルサレムの解体に賛成するか、イエスが直接伝えた言葉、数百年前から存在する預言に反対するかだ」と語った。


 トランプ氏の福音派助言者はこの説明を退けた。


 ファースト・バプテスト・ダラス教会の牧師でトランプ氏の福音派助言団体のメンバーを務めるロバート・ジェフレス氏は創世記を引用し「神はユダヤ人にイスラエルを与え、3000年前にエルサレムイスラエルの首都に決めた」と語った。「神がイスラエルを愛するから、われわれもイスラエルを愛する」と話した。

Armageddon? Bring it on: The Evangelical force behind Trump's Jerusalem speech - Israel News - Haaretz.com

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171207#1512642885
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171206#1512558099(Trump’s Biggest Donor Pushed for Jerusalem Embassy Move )
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171204#1512384204
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