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アメリカの連邦最高裁判所は8日、声明を発表し、連邦最高裁では最高齢となる85歳のギンズバーグ判事が執務室で転倒し、ろっ骨3本を折るけがをして病院に入院したことを明らかにしました。

ギンズバーグ判事は、1993年に当時のクリントン大統領から指名を受けて就任したリベラル派の判事で、おととしの大統領選挙中には、メディアのインタビューに対しトランプ氏を批判する発言をしたことでも知られています。

連邦最高裁の判事をめぐっては、トランプ大統領から指名を受けたカバノー氏が先月就任したことで、判事9人のうち、5人が保守派、4人がリベラル派で構成されています。

連邦最高裁は、最終的な憲法判断を示すことで銃規制や妊娠中絶など社会を二分する問題の行方に大きな影響を及ぼします。

このためリベラル派のギンズバーグ判事が今後、職務を続けられなければ、トランプ大統領が後任として保守派の判事を指名することができることから、連邦最高裁の保守化がさらに進む可能性があるだけに、健康状態が注目されています。

アメリカの有力紙ワシントン・ポストなどは、8日、ホワイトハウスのサンダース報道官がツイッターに公開した、記者のふるまいを映した映像は、元の映像が、一部、改ざんされた可能性があると伝えました。

それによりますと、映像の専門家は、記者が女性に伸ばした手が実際よりも速く動いたように改ざんされていると指摘し、その結果、記者が女性の腕をたたき落としたように見えると伝えています。

これについて、サンダース報道官は、「問題は記者が女性に触れたかどうかだ」と述べるにとどまっています。

トランプ政権は、日頃、CNNテレビなどを「フェイクニュース」呼ばわりして敵視しているだけに、アメリカ国内では、改ざんされた映像をホワイトハウスの報道官が公開したのは問題だとして物議を醸しています。

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