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パレスチナ暫定自治区ガザ地区では11日、イスラエル軍の特殊部隊が侵入して現地を実効支配するハマスと銃撃戦になりハマスの軍事部門の幹部ら合わせて8人が死亡しました。

これに対してハマスは12日夕方からイスラエル領内に向けてロケット弾などの攻撃で報復し、これまでに300発以上を発射しました。ロケット弾などの多くはイスラエル軍ミサイル防衛システムで撃ち落とされましたがガザ地区の周辺地域では停車していた軍用バスに着弾して激しく炎上し、そばにいた兵士ひとりが大けがをしたほか、民家などにも命中し、住民9人がけがをしました。

一方、イスラエル軍ガザ地区にあるハマスなどの軍事拠点合わせて70か所に対して戦闘機などで空爆を行い、武装勢力の戦闘員3人が死亡したほか巻き添えになった住民9人がけがをしました。

NHKガザ事務所からは1キロ離れたところにあるハマスのテレビ局が入ったビルが激しい空爆を受ける様子が確認されました。武力衝突は収束するめどが立っておらず死傷者がさらに増加することが懸念されています。

今回、ハマスは高性能の対戦車誘導ミサイルを戦闘に使いました。直前まで多数のイスラエル兵士が乗っていた軍用バスを狙ってミサイルを発射し、バスを大破させたと見られイスラエル国内で衝撃が広がっています。

ハマスは12日夜、声明を出し、コルネットと呼ばれる対戦車誘導ミサイルを使ってイスラエルの軍用バスを攻撃したと主張し、攻撃の様子を録画した映像を近く公開するとしています。ガザ地区から4キロほど離れた地点ではハマスが主張する時刻に直前まで、イスラエル兵50人が乗っていた軍用バスが、強力な攻撃を受けて激しく炎上し、そばにいた兵士1人が大けがをしました。

このため一部のイスラエルメディアは「ハマスはミサイルの性能を見せつけイスラエル側に警告を与えるために、あえて兵士たちが降りた直後を見計らって軍用バスに向けて発射したのではないか」という見方を伝えるなど衝撃が広がっています。

パレスチナ暫定自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは、イスラエル軍の特殊部隊から襲撃を受けたことへの報復として12日以降、400発以上のロケット弾を発射し、イスラエル側の民家などに命中して、2人が死亡しました。

これに対しイスラエル軍は、ガザ地区中心部にあるハマスの軍事部門が拠点を構えているとするビルなど合わせて4か所を空爆し、これまで郊外を中心に行ってきた空爆の範囲を市街地に拡大しています。

パレスチナ側は一連の空爆で5人が死亡しました。

イスラエルのネタニヤフ首相は、日本時間の13日午後4時から安全保障の閣僚会議で軍事作戦の方針などについて意見を交わしたとみられ、今後の出方が注目されています。

イスラエルハマスによる大規模な衝突は2014年以来で、双方の犠牲者が増える中で、隣国エジプトなどによる停戦に向けた働きかけは難航しているとみられ、現地は緊迫した状況が続いています。

ガザ地区と隣接するイスラエル側の地域ではふだんは見かける市民の車が路上から姿を消し、緊迫した雰囲気に包まれています。

ガザ地区の境界から1キロ離れたイスラエルの町、キスフィムにはイスラエル軍の戦車や軍用車両が展開し警戒を強化しています。

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