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アメリカのポンペイ国務長官は4日、ロシアに対して60日以内にINFを順守する対応を取らなければ条約を破棄する手続きを正式に始めると表明しました。

これに対しロシアのプーチン大統領は5日、ロシアのメディアに「アメリカ側からは違反だとする証拠が何も示されていない」と述べ、条約違反はしていないと改めて主張しました。

そのうえで「私たちは条約の破棄に反対しているが、もしそうなるのであれば、ロシアもそれに応じた対応を取る」と述べ、ロシアも中距離核ミサイルの保有を進める考えを示しました。

プーチン大統領は先週、G20サミットの場でトランプ大統領と会談してINF全廃条約に関する協議をしたい意向でしたが、ウクライナ情勢を理由にアメリカ側が会談を中止したことなどで、条約が破棄されて新たな核軍拡競争が始まるのではないかという懸念が強まっています。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/12/05/200252アメリカ ロシアに対し60日以内にINF順守の対応求める)

アメリカ太平洋艦隊は声明を発表し、ロシア極東の日本海で現地時間の5日、横須賀基地に配備されているイージス駆逐艦「マッキャンベル」が「航行の自由」作戦を実施したことを明らかにしました。

声明によりますと、マッキャンベルはウラジオストク周辺の「ピョートル大帝湾」付近を航行したということです。

ピョートル大帝湾をめぐっては、ロシアは旧ソビエト時代から国際法で領海として認められる沿岸から12海里を越えて主権を主張していますが、アメリカはこれを認めておらず、太平洋艦隊は「ロシアによる過度な海洋権益の主張に対抗するものだ」としています。

アメリカ軍は中国が管轄権を主張する南シナ海でも「航行の自由」作戦を実施しており「日本海であれ、他の海域であれ、国際法が許す場所であればどこでも飛行し、航行する」と強調しています。

ロシアがウクライナ海軍の艦船を拿捕(だほ)した事件をめぐって米ロの対立が深まる中、ロシアをけん制するねらいがあるとみられ、アメリカのメディアは黒海でも同様の作戦を軍が計画していると伝えていて、ロシア側の反発が予想されます。