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シリア国営テレビは8日夜、軍の情報として、首都ダマスカスの郊外でミサイル2発を防空システムを使って撃ち落としたと伝えました。


現場付近で撮影されたという映像には、暗闇で炎が激しく燃え上がる様子が映っていますが、詳しい被害の状況は明らかにされていません。


国営テレビはイスラエルがミサイルを発射したとしていますが、イスラエル側は今のところコメントしていません。


イスラエルは敵対するイランが隣国シリアの内戦に介入して軍事的な存在感を増していることを警戒しており、これまでにシリア国内にあるイラン関連の施設をたびたび攻撃していると見られています。


シリアのアサド政権は8日、国営テレビを通じて声明を出し、首都ダマスカス郊外で、隣国イスラエルから発射されたミサイル2発を撃ち落としたと主張しました。


これについてシリア内戦の情報を集めている「シリア人権監視団」は9日、ミサイルの標的となったのは、アサド政権の後ろ盾になっているイランが築いた軍事施設だと見られると発表しました。


また今回の攻撃によって、イランが派遣している精鋭部隊、革命防衛隊か、民兵組織の少なくとも9人が死亡したとしています。


これに対しイスラエル側は、攻撃に関与したのかどうかについて明らかにしていません。
ただイスラエルは、敵対するイランがシリアで軍事的な存在感を増していることを警戒し、これまでもたびたびシリア国内にあるイランの軍事施設を攻撃してきました。


イスラエルのネタニヤフ首相は、9日にロシアを訪問してプーチン大統領と会談する予定で、アメリカがイラン核合意からの離脱を表明したことを踏まえ、地域情勢について意見を交わす見通しです。


アメリカのトランプ大統領がイラン核合意から離脱すると発表したことを受けて、アメリカが後ろ盾となっている中東のイスラエルでは、敵対するイランからの報復を警戒する動きが広がっています。


イスラエルの占領地、ゴラン高原ではイスラエル軍が隣国のシリアに展開するイランの勢力が、報復のミサイル攻撃を行う可能性があるとして警戒態勢を強めています。


ゴラン高原の広場には臨時の軍事施設が設けられ、軍事用のテントが多く設営されているほか、日頃は見られない戦車や装甲車、合わせて20台以上が集結していました。その周辺には多くの乗用車が止まっていて、日頃は会社勤めなどをしている予備役の兵士が緊急の招集命令を受けて、駆けつけたものと見られます。

ゴラン高原にある人口8000人の町カツリンでは、イランによるミサイル攻撃に備えて、住民や地元自治体が避難用シェルターの準備を急いでいます。


町内には避難用のシェルターが240か所あり、このうち行政機関とイスラエル軍が利用する地下シェルターでは、緊急時に住民の避難誘導の指揮が執れるようにコンピューターや電話などの通信手段の確認を行っていました。


担当者の女性は「昨夜、トランプ大統領の会見の直後にシェルターの準備をするよう指示があり、ずっと準備にあたっています。今のところ市民生活は通常どおりですが、中には不安を募らせている人もいるので、万全の態勢で対応にあたりたいです」と話していました。


また、別の場所にある住民が避難するための地下シェルターでは住民の男性が、緊急時に水やトイレが使えるかどうか確認していました。


この男性は「不安を感じている人もいますが、私たちにはイスラエル軍がいるので大丈夫だと思います」と話していました。

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