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トルコがシリア北部で行ってきたクルド人勢力に対する軍事作戦をめぐっては、トルコとアメリカが軍事作戦を5日間、停止することで合意し、この間にクルド人勢力が国境沿いから撤退すれば停戦が実施されると17日に発表しました。

この合意から19日で2日がたちましたが、現地の情報を集めている「シリア人権監視団」によりますと、19日もシリア北部の国境沿いにあるラス・アルアインでは、クルド人勢力と、トルコに協力する勢力との間で激しい戦闘が続いているということです。

トルコの国防省は19日、声明を発表し、クルド人勢力が攻撃を続けていると主張した一方、クルド人勢力は、トルコ軍とこれに協力する勢力が激しい攻撃をやめていないと主張し、非難の応酬となっています。

クルド人勢力の司令官はAFP通信に対し、「トルコ側がわれわれの部隊の撤退を妨げている。義務が果たされないのなら、これまでに起きたことはアメリカとトルコとの間のゲームだったと考えなければならない」と述べ、トルコとアメリカの合意に沿って撤退することを見直す可能性を示唆しました。

トルコは、期限までにクルド人勢力が撤退しなければ軍事作戦を再開する構えで、それまでに撤退が完了し停戦が実現するかは不透明な状況です。

シリア北部に侵攻したトルコとシリアのアサド政権の仲介にあたるロシアはこの問題を担当するラブレンチェフ大統領特別代表などをシリアの首都ダマスカスに派遣し、18日、緊張の緩和に向けた今後の方針についてアサド大統領と協議しました。

シリア国営通信などによりますと、この中でアサド大統領は「トルコは軍事作戦をやめ、トルコやアメリカなどの軍はシリアの領土からすべて撤退すべきだ。シリア国民は、彼らに立ち向かう権利がある」と述べ、シリアの主権と領土保全の必要性を強調したということです。

これに対し、ロシア側は「シリアの領土がすべてシリア政府の管轄下に戻ることが、長期的な安定につながる」と述べ、アサド大統領を支持する考えを改めて示しました。

ロシアはアサド政権の後ろ盾としてシリアとトルコの仲介に乗り出し、22日には、ロシア南部のソチでプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領が会談することになっています。

トルコがシリア北部で進めてきたクルド人勢力に対する軍事作戦をめぐっては、トルコとアメリカが、17日、軍事作戦を5日間、停止することで合意しましたが、その後も一部で戦闘が続き、トルコとクルド人勢力が互いに相手が攻撃をやめていないと非難し合う事態となっています。

こうした中、アメリカがシリア北部から軍を撤退させたあと、トルコとクルド人勢力、それにシリアのアサド政権とそれぞれ関係を深めるロシアが仲介に乗り出し、プーチン大統領とトルコのエルドアン大統領が22日、ロシア南部のソチで会談する予定です。

これを前にエルドアン大統領は19日、プーチン大統領との会談で打開策を見いださなければならない」と述べて、ロシアの仲介に期待を示しました。

一方で「打開策が見つからなければ引き続き作戦を実行する」と述べて強硬な姿勢を崩していません。

トルコはシリア領内の国境からおよそ30キロ圏からクルド人勢力を排除し、トルコが管理する「安全地帯」を設置することを目指していて、ロシアの仲介で事態の打開につながるのか依然として見通せない状況です。

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