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 東京証券取引所第1部に上場する自動車部品製造の曙ブレーキ工業が私的整理の一種である「事業再生ADR」を第三者機関に申請したことが29日、分かった。取引銀行に金融支援を要請し、事業を継続しながら経営再建を図る。

 既に主力銀行などに説明を始めている。米国で自動車メーカー向けの受注が減少し、資金繰りに行き詰まったのが主因とみられる。

 曙ブレーキは1929年創業の独立系ブレーキメーカー。埼玉県や福島県山形県などに生産拠点を持つ。2018年3月期の連結売上高は2649億円、純利益は7億円だった。