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アメリカは今月2日、毎年春に行ってきた韓国との大規模な合同軍事演習を実施せず、代わりに規模を抑えた部隊レベルで合同訓練を行うことを発表しました。

合同演習の終了についてトランプ大統領は4日、ツイッターキム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長との会談では話し合われていない。私はずっと前に決めていた」と書き込み、先月末の米朝首脳会談の前から決定していたことだと明らかにしました。

そのうえで終了の理由について「こうした『ゲーム』のためにあまりに多額の費用がかかっているためだ」と投稿し、費用を削減するためだったと改めて強調しました。

春の大規模演習を終了したことをめぐっては、北朝鮮がこれまで強く反発してきたことから、アメリカ国内では「北朝鮮に譲歩しすぎだ」との批判も上がっています。

トランプ大統領としては、演習の終了はあくまでも費用の問題で、首脳会談とは関係ないと強調することで、こうした批判をかわすねらいがあると見られます。

IAEAの定例の理事会は、オーストリアのウィーンで4日に始まり、天野事務局長は冒頭の演説で、入手した衛星写真などで分析を続けている北朝鮮の核開発について言及しました。

この中で天野事務局長は、ニョンビョンにある核施設で、2月末の時点で、軽水炉の建設に関わる動きと、ウラン濃縮施設の稼働を示す兆候が確認されたと指摘しました。

その一方で、黒鉛減速型の実験用原子炉が去年12月以降、稼働している兆候はなく、使用済み核燃料の再処理を示す動きもなかったと述べました。

天野事務局長は「何を目的とした活動かはわからない」としていますが、北朝鮮が2回目の米朝首脳会談と同じ時期に、核関連施設での活動を続けていたことになります。

一方、天野事務局長は演説後の記者会見で、米朝首脳会談の結果について触れ、「いずれは合意に至ると期待したい」と述べたうえで、米朝の合意に基づく北朝鮮の査察の再開に向けて、引き続き準備を進めたいと強調しました。

ロシア外務省は4日、アメリ国務省北朝鮮問題を担当するランバート特使がモスクワを訪れたことを明らかにしました。

ランバート特使は、ロシアのブルミストロフ特任大使とモルグロフ外務次官に対して、先週行われた2回目の米朝首脳会談の結果について説明したということです。

また、ロシア政府は4日、北朝鮮のキム・ヨンジェ対外経済相など政府代表団を招き、このあと貿易・経済や科学技術分野の協力に関する政府間協議を開くほか、議会下院は来月12日から議員団を北朝鮮に派遣する計画で、議員交流を進めることにしています。

このようにロシアとしては、プーチン大統領キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長の初めての首脳会談の実現をにらんで、朝鮮半島情勢への関与を強めています。

ベトナムを訪問していた北朝鮮キム・ジョンウン委員長は、2回目の米朝首脳会談と公式訪問の5日間の日程を終えて、今月2日、ベトナム北部を専用列車で出発して、中国経由で帰国の途につきました。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は5日午前6時、キム委員長が午前3時にピョンヤン駅に到着したと伝えました。

公開された写真では、花飾りを手に持った大勢の市民がホームで出迎え、赤いじゅうたんの上に立ったキム委員長が、右手を挙げて応えているのがわかります。

国営メディアはアメリカとの首脳会談とベトナム訪問を成功裏に終えて帰国したキム委員長を迎えるために、駅には多くの人たちが駆けつけた」とキム委員長をたたえています。

また「祖国の繁栄や人民の平和と未来のため、遠い道のりを不眠不休で精力的に活動し、無事に帰国したキム委員長に対して、党と政府の幹部たちも熱烈に祝福した」としています。

北朝鮮の国営メディアが最高指導者の動静を、およそ3時間後に速報するのは異例のことで、米朝首脳会談が事実上、物別れに終わる中で、あくまで成功だったと強調するねらいがあるものとみられます。

アメリカのトランプ大統領北朝鮮キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長は先週、ベトナムの首都ハノイで2回目の首脳会談を行いましたが、非核化の進め方をめぐる交渉で双方の要求が折り合わず、合意に至りませんでした。

これについて、会談に同席したアメリカのポンペイ国務長官は中西部アイオワ州で4日、市民との集会に参加し、「これまでのやり方では北朝鮮が10年、20年、30年先まで持続可能とは言えない。キム委員長の戦略的な決定が必要だが、今回の会談では実現できなかった」と述べ、経済発展と引き換えに核を放棄するよう求めたものの、合意に至らなかったと説明しました。

そのうえで「約束はできないが、今後数週間をめどにピョンヤンにチームを派遣し、交渉を続けることを期待している」と述べて、非核化に向けた交渉を近く再開したいという考えを示しました。

首脳会談では非核化の進め方をめぐって米朝の立場の違いが鮮明になりましたが、交渉そのものについてはアメリカ・北朝鮮ともに継続していく姿勢を示していて、アメリカとしてなるべく早く交渉再開につなげたいねらいがあるとみられます。

先週ベトナムで行われた2回目の米朝首脳会談では、ニョンビョン(寧辺)の核施設の廃棄だけで制裁の解除を求める北朝鮮側と、ニョンビョン以外の核施設の廃棄も必要で、非核化が実現するまで制裁は解除しないとするアメリカ側との間で主張の隔たりが埋まらず、合意には至りませんでした。

これについて韓国の情報機関、国家情報院は5日、非公開で開かれた国会の情報委員会で報告を行いました。出席した議員によりますと、この中で国家情報院は北朝鮮内部で当初、今回の会談での成果に相当な期待があったものの、結局、合意できなかったことに失望感が広がっているという見方を示しました。

そのうえで北朝鮮の今後の戦略の練り直しには、多少時間がかかる可能性があるという分析を明らかにしました。

また、韓国政府が来月までに実現することを期待していた、キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長の韓国訪問について、ソ・フン(徐薫)国家情報院長は「急いで時期を議論するものではない」と述べ、タイミングが遅れる可能性があることを示唆しました。

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