「大嘗祭」で使う米を収穫する2つの地方 栃木県と京都府に #nhk_news https://t.co/PMfVW6nAuT
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年5月13日
天皇陛下の即位に関する儀式の1つ「斎田点定の儀」は、13日午前10時から、皇居の宮中三殿にある、国内の神々をまつる神殿で行われました。
この儀式は、亀の甲羅をあぶってひびの入り具合で物事を定める「亀卜」と呼ばれる宮中に伝わる占いを行い、ことし秋の「大嘗祭」で使う米を収穫する東の「悠紀」地方と、西の「主基」地方という2つの地方を選ぶものです。
神殿の前には「斎舎」という「亀卜」を行うための幕で覆われた建物が設けられ、儀式には宮内庁の幹部が参列しました。
はじめに宮中祭祀をつかさどる掌典長らが「柳筥」という「亀卜」の結果を納める箱を持って「斎舎」に入りました。
そして「火鑽具」という道具を使っておこした火で亀の甲羅をあぶり、ひびの入り具合から結果を定めたということです。
一方、天皇陛下は、午前11時半すぎ、半蔵門から車で皇居に入られました。
そして、宮殿で「亀卜」の結果を受けて選ばれた「悠紀」地方と「主基」地方について、山本長官から報告を受けられました。
その後、宮内庁の西村次長が、栃木県と京都府の知事に連絡したということです。
宮内庁は、今後、栃木県や京都府と協議し「大嘗祭」で使う米を収穫する田んぼの「斎田」と「斎田」の所有者の「大田主」について、地元の農業団体から推薦を受けるなどして選ぶことにしています。
「斎田」では、秋には新米を収穫するための儀式が行われ「大田主」は「大嘗祭」の中心的な儀式にも臨むことになります。
栃木県の福田知事は「大変ありがたくうれしいことで県民の大きな励みになる。今後は関係者と連携して、県としてできるかぎりの対応をしていきたい」と述べました。
また、栃木県産の米について「良質な水があることに加え、律儀な県民性の農家が、誠意をもって勤勉に生産しているので、どこでも自慢のできるおいしい米だと思う」と述べました。
京都府の西脇知事は記者団に対し「京都の農業振興においてもうれしく思うし、大変名誉なことだと思う。京都の農家の皆さんは、日々、品質の高い米づくりに励んでいる。農家とともに秋にはしっかりとお納めできるように取り組みたい」と述べました。
栃木県は「大嘗祭」で使う米を収穫する地方の1つに、今回初めて選ばれました。
一方、京都府には、かつての「丹波国」が繰り返し選ばれてきた歴史があります。
栃木県は「大嘗祭」を初めて行ったとされる天武天皇以降、平成の「大嘗祭」まで記録が残っているなかでは、かつての「下野国」も含めて選ばれたことはなく、今回初めて選ばれました。
一方、京都府には、かつて府内の中部や周辺を含む地域にあった「丹波国」が、繰り返し「主基」地方に選ばれてきた歴史があります。
平安時代から室町時代にかけては「丹波国」と岡山県西部にあった「備中国」が、交互に「主基」地方に選ばれた時期もありました。
d1021.hatenadiary.jp
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