“中国に圧力を” 天安門事件 元学生リーダーが米議会で訴え #nhk_news https://t.co/iIZrXPA6pH
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年6月4日
アメリカ議会は4日、複数の委員会が合同で天安門事件の公聴会を開き、中国に民主化を求めた当時の学生リーダーたちが出席しました。
このうち、事件のあと中国を逃れ、台湾などで活動するウアルカイシ氏は「世界の指導者は中国市場へのアクセスを求め、事件に言及しなくなった。世界が中国の問題に立ち向かわなければ、犠牲者は報われない」と訴えました。
そして、中国は今も、ウイグル族を拘束するなど少数民族への抑圧的な政策をとっているとして、アメリカが中国の習近平国家主席などに制裁を科すよう求めました。
中国との貿易摩擦が激しさを増す中、アメリカでは、中国の人権状況を追及する声も高まっていて、出席した議員からは改善を強く求めるべきだという意見が相次ぎました。
また、議事堂の前では、元学生リーダーや議員など約300人が犠牲者を追悼する集会を開き、演説した議員などが事件の遺族への支援や民主化を求める活動を続けようと訴えました。
集会に参加した近くに住む男性は「アメリカや世界には人権問題の追及を通じて中国がより開放的になるよう働きかけてほしい」と話していました。
米 レアアース確保へ 対策まとめた文書公表 #nhk_news https://t.co/lqcsGy7J8a
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年6月5日
アメリカと中国の貿易摩擦が激しさを増す中、中国では希少な資源のレアアースについて先月、経済政策を統括する国家発展改革委員会がアメリカへの輸出を制限する可能性を示唆しました。
こうした中、アメリカ商務省は4日、レアアースの78%が中国からの輸入に依存するなど、経済や安全保障にとって重要な鉱物資源35のうち31について、海外に依存しているとして、その対策をまとめた文書を公表しました。
文書は、アメリカ政府がこれまで支援してきた、石炭からレアアースを抽出する技術や、海水からリチウムを抽出する技術などの研究開発を加速させるとしています。
さらにカナダやオーストラリアなどの同盟国からの輸入やアメリカ国内での資源開発などを推進することで、中国などへの依存を減らしていく方針を示しています。
ロス商務長官は声明で「重要な資源の供給が断たれないようアメリカ政府はかつてない措置を取っていく」としていますが、専門家の中には時間がかかり対策が遅いという意見も出ています。
アメリカのCSIS=戦略国際問題研究所の専門家、マーク・キャンシアン氏は、NHKの取材に対して「アメリカでもレアアースは採掘可能だが、安く調達できるという経済的な利点からアメリカはこれまで中国からの輸入に頼ってきた」と述べ、アメリカの対策が遅れてきたという見方を示しました。