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香港では、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正をめぐって、7日、これに反対する若者たちがSNSなどを通じてデモ行進を呼びかけ、主催者の発表で23万人の市民が参加しました。

デモはこれまでとは異なり、政府庁舎や議会がある香港島ではなく、中国本土との間を直接結ぶ高速鉄道が発着する九龍半島の西九龍駅周辺で行われましたが、大きなトラブルもなく終わりました。

しかし、デモ終了後に若者ら数千人が、日本からの観光客も多く訪れる有数の繁華街、ネイザンロードに場所を移して抗議活動を続けました。

そして警官隊とにらみ合いとなり、深夜になって警官隊が警棒を使って強制排除に乗り出し、数か所で若者らと衝突しました。

現場では頭から血を流し、仲間に介抱される男性もいたほか、地元メディアによりますと数人が警察に拘束されたということです。

香港政府は8日未明、コメントを発表し、「デモ行進は平和的かつ理性的に行われた。自由な意見の表明は尊重する」とした一方、「夜になって一部のデモ隊が繁華街の道路を占拠して交通や商業活動などに不便を強いたことや警察と対峙したことは遺憾だ」と批判しました。

条例改正をめぐる抗議活動は連日続いていて、場所も香港の各地に拡大しており、混乱が収束に向かうかは見通せない状況です。

中国の北京では8日、各国の学者や外交関係者が集まって安全保障問題などについて話し合う「世界平和フォーラム」が始まりました。

開幕にあたり王岐山国家副主席が演説し、保護主義的な政策を進めるアメリカを念頭に「われわれは揺らぐことなく経済のグローバル化を進め、より公正で安定した国際秩序を作る必要がある」と強調しました。

そのうえで「中国は市場の開放を続けてグローバル経済の潮流に乗り、各国とウィンウィンの関係を求めていく」とアピールしました。

一方、王副主席は「高い水準の開放的な世界経済を作り上げるべきで、国家の安全を名目にした保護主義に反対する」と述べ、中国からの幅広い輸入品に対し関税の上乗せを続けているアメリカを改めててけん制しました。

先月のG20大阪サミットに合わせて行われた米中首脳会談では、こう着状態にあった貿易交渉を再開することで合意しましたが、中国はアメリカと協調する姿勢を見せながらも、一方的な妥協はしない考えを示しています。

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