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アメリカと中国は、20日までの2日間、ワシントンで次官級の協議を行いました。

協議では中国がアメリカ産の大豆を大量購入するなど農産品の分野での妥結を優先する暫定的な合意案を探ったとみられます。

アメリカ通商代表部は「今回の議論は生産的なものだった」という声明を出しましたが、協議を終えた中国の代表団が来週予定していた中西部のネブラスカ州モンタナ州の農家への視察を突如取りやめたことが分かり、交渉が進展しなかった可能性が指摘されています。

一方、トランプ大統領20日の記者会見で「部分的な合意ではなく完全な合意、大きな取り引きを求めている」と述べ、中国による知的財産権の侵害の問題などを含め、あくまでも包括的な合意を目指すことを示唆しました。

米中の貿易交渉をめぐっては双方が歩み寄ったかに見えて、その後停滞する事態が繰り返されているだけに、来月はじめの閣僚級の交渉で進展があるかは不透明な情勢です。

台湾の国防部は20日アメリカ海軍の艦艇1隻が台湾海峡を北から南に向けて通過したと発表しました。

アメリカ海軍第7艦隊はNHKの取材に対して、通過したのはイージス巡洋艦「アンティータム」であると明らかにしたうえで、「アメリカが自由で開かれたインド太平洋に関与する姿勢を示すものである」とコメントしています。

アメリカ海軍の艦艇はことしに入ってほぼ決まったペースで台湾海峡を通過していて、今回で8回目となります。これは去年までを上回るペースで、トランプ政権としては台湾に圧力をかける中国へのけん制を続けるねらいがあるものとみられます。

台湾海峡は今月上旬、カナダ海軍の艦艇も韓国からタイに向かう途中で通過していて、アメリカと連携する動きもでてきています。

台湾をめぐっては、今週、南太平洋のソロモン諸島キリバスが相次いで外交関係を断って中国と国交を結ぶことを決め、台湾では中国軍が南太平洋で活動範囲を広げるねらいがあるという見方が広がっています。

今後、中国をけん制するアメリカの動きがさらに強まることも予想されます。

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