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ドイツの首都ベルリンではことし8月、ロシア国籍の男が、ジョージア国籍の40歳の男性を射殺したとして殺人の疑いで逮捕され、捜査当局が事件の全容解明を進めています。

この事件をめぐってドイツ外務省は4日、「ロシア側が捜査に協力しなかった」として、ベルリンのロシア大使館に勤務する外交官2人を国外に追放したと発表しました。

事件で殺害された男性は、ロシア南部のチェチェンが独立を求めた大規模な紛争で、2000年代にチェチェン側の司令官としてロシア軍と戦ったことなどから、ドイツのメディアは、ロシア当局に命をねらわれた可能性を指摘していて、ドイツの検察も「ロシア当局の関与を示す根拠が数多くある」としています。

これに対してロシア大統領府の報道官は4日、「ロシア当局は一切関係がない」と強く反発していて、今後、ドイツとロシアの関係が悪化することも予想されます。

ロシアをめぐっては去年、イギリスで起きたロシアの元スパイの暗殺未遂事件で、イギリス政府がロシアの当局者2人を容疑者と特定し、両国関係の急速な悪化につながりました。

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