ロシア メドベージェフ首相 内閣総辞職表明 #nhk_news https://t.co/EF3Wh5pHLR
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年1月15日
ロシアのプーチン大統領は、15日、政府や議会の代表らを前に年次教書演説を行い、今後、国民投票を実施して憲法を改正し、首相や閣僚の任命をめぐる下院の権限を強化し、大統領が議長をつとめる「国家評議会」の地位を高めるなど、国の権力機構を大きく変える方針を示しました。
演説のあと、メドベージェフ首相は、プーチン大統領も出席した政府の会議で、「大統領は憲法を根本的に変えようとしている。大統領が必要な決定をすべて行えるようにする」として、内閣の総辞職を発表しました。
プーチン大統領は「ソビエト崩壊後のロシアで、最も長い期間、首相として政府を率いた」として、メドベージェフ氏をねぎらったうえで、外交や軍事などの重要政策を扱う「安全保障会議」に新たに副議長職を設け、メドベージェフ氏に就任するよう提案しました。
一方、後任の首相候補には、連邦税務庁のミシュースチン長官を提案し、プーチン大統領が直接、本人と会談して、首相への就任を打診しました。
プーチン大統領は、現在の憲法の規定では2024年の任期満了後に大統領職を続けることはできないため、退任後を見据えて影響力を維持するための布石を打ったとの見方が出ています。
新たな首相候補のミシュースチン氏はモスクワ出身で1966年生まれの53歳です。
財務省が所管する省庁でキャリアを積んだ財務官僚で、2010年からは連邦税務庁の長官をつとめ、税務行政のデジタル化などに取り組んだとされています。こうした行政手腕が評価され、首相候補に抜てきされたと見られています。
ミシュースチン氏は、下院議会の承認を経て新しい首相に就任することになります。
プーチン大統領が行った年次教書演説を受ける形でメドベージェフ首相が内閣総辞職を発表するという一連の動きは、大統領の任期が2024年に切れることを見据えたプロセスの一環とみられます。
プーチン大統領は、演説の中で、大統領の任期について2期を越えて連続して務めることを禁じた憲法の条項から「連続」という部分を削除する考えを改めて示しました。
こうした発言についてロシア国内では、プーチン大統領は2024年に退任し、そのあとも大統領職への復帰は考えていないことを示唆したという見方が出ています。
一方で権力を維持できる何らかのポストに就くのではないかという見方も大勢を占め、プーチン大統領が政府や議会の権力構造にどのようにメスを入れ、大統領の去就がどうなるのかに注目が集まっています。
またプーチン大統領は、15日の演説の中で「私たちの社会は明らかに変化を望んでいる」と指摘しています。
プーチン大統領の長期政権が続き社会に閉塞(へいそく)感が漂う中、国民からの支持率が30%台にとどまるメドベージェフ首相のポストを替えるなど、人事を刷新することで、プーチン政権への支持をつなぎとめる思惑もあるとみられます。
今回の内閣総辞職についてインターネット上で行われた世論調査では、54%の国民が「賛成する」と答え、「反対する」と回答した5%を大きく上回っています。
日本との関係については、プーチン大統領が権力を掌握している以上、当面、大きな方針変更はないとみられますが、平和条約交渉の窓口を務めるラブロフ外相や、経済協力を進めているオレシュキン経済発展相の去就なども注目されます。
Russian government, PM Medvedev resign https://t.co/Nk8YBxDun7
— NHK WORLD News (@NHKWORLD_News) 2020年1月15日
Russian govt. resigns, Putin to reform structure https://t.co/nWLYxz42cc
— NHK WORLD News (@NHKWORLD_News) 2020年1月15日
Putin,in annual report to Parliament, begins reapportionment of state powers w/view to end his presidency in 2024:(1)no new president will serve more than 2 terms;(2)future PM will be named,&govt be confirmed,by Duma;(3)State Council,that P chairs,will get constitutional status.
— Dmitri Trenin (@DmitriTrenin) 2020年1月15日
プーチン 大統領、安全保障会議副議長に任命したメドベージェフ氏に安全保障と国防を所管するよう指示。 https://t.co/pROF4Otn7z
— Akiyoshi Komaki 駒木明義 (@akomaki) 2020年1月15日
大統領辞任後、安全保障会議議長として実権を握り続けているのが、カザフスタンのナザルバエフ氏。プーチン 氏も同じようなシナリオを描いているのかも。
— Akiyoshi Komaki 駒木明義 (@akomaki) 2020年1月15日
ナザルバエフ・カザフスタン大統領退任 ユーラシアの国際関係図はどう塗り替えられるのか? https://t.co/JpiN2AVfOk
ロシア当局 漁船を連行と発表 「不申告の漁獲物見つかった」 #nhk_news https://t.co/UOkFMAzeAE
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年1月15日
北方領土周辺の海域で15日、北海道根室市の漁協に所属する漁船1隻がロシアの当局に連行されました。これについてロシアの国境警備局は、漁船を検査したところ、「申告されていない漁獲物が見つかった」として国後島の港に連行したと発表しました。
連行されたのは6人が乗った根室市の歯舞漁協所属のマダラ底はえなわ漁船「第68翔洋丸」です。
外務省などによりますと、この漁船はロシア200海里内でロシア側から許可を得てマダラやカレイを取っていたということですが、15日午後、漁を終えて、根室に戻る途中、北方領土周辺の海域でロシア側の検査を受け、連行されました。
これについて、ロシア極東・サハリン州の国境警備局は「第68翔洋丸」を検査したところ、「申告されていない漁獲物が見つかったため、必要な手続きをとる」として、北方領土の国後島に連行したと発表しました。
ロシアの当局は、国後島の古釜布港で漁船についてさらに詳しい検査を行うものとみられます。
北方領土周辺の海域では、ロシアの国境警備当局が日本の漁船に対して取締まりを強化していて、先月にも根室市の漁船5隻がロシアの当局に拿捕(だほ)され、罰金の行政処分を受けています。
ロシア側に連行 根室の漁船が国後島へ 当局が聴取始める #nhk_news https://t.co/Lg5JZLFyyB
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年1月16日
連行されたのは、6人が乗り組む根室市の歯舞漁協所属のマダラ底はえなわ漁船、「第68翔洋丸」です。
外務省などによりますと、この漁船は、ロシア200海里内でロシア側から許可を得てマダラやカレイをとっていましたが、15日午後、漁を終えて根室に戻る途中、北方領土周辺の海域でロシア側の検査を受け、「申告されていない漁獲物が見つかった」との理由で連行されました。
NHKが国後島の住民から入手した映像では、「第68翔洋丸」が16日朝、国後島の古釜布の港に到着した様子が確認できます。
船には「第68翔洋丸」の登録番号が記載され、船の上には乗組員とみられる日本人の姿も確認できます。
また、ロシア極東のサハリン州の国境警備局は、漁船の船内から見つかったカレイなどの漁獲物の写真を公表しました。
国境警備局は「必要な手続きをとる」と発表していて、未申告だとする船内の漁獲物について、国後島で船長などから詳しい聴取を始めたことを明らかにしました。
Russia authorities: Undeclared catch on Japan boat https://t.co/YWjeF53ouZ
— NHK WORLD News (@NHKWORLD_News) 2020年1月16日
ロシア連行の漁船 操業日誌に記載せず 罰金の行政処分か #nhk_news https://t.co/t2C2VScn1E
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年1月16日
連行されたのは6人が乗り組む、北海道根室市の歯舞漁協所属のマダラ底はえなわ漁船「第68翔洋丸」です。
外務省などによりますと、この漁船はロシア200海里内でロシア側から許可を得てマダラやカレイをとっていましたが、15日午後、北方領土周辺の海域でロシア側の検査を受けたあと、詳しく調べるために国後島に連行されました。
ロシア極東のサハリン州の国境警備局は16日、この漁船を詳しく調べた結果、操業日誌に記載されていないエイ、714キログラムが見つかるなど、日本とロシアの漁業協定への違反が確認されたと明らかにしました。
そのうえで、ロシアの法律に基づく行政事件として捜査が行われ、「第68翔洋丸」の船長は裁判を経て罰金の行政処分が科されるとの見通しを明らかにしました。
これに対して日本政府は、人道的観点から乗組員や漁船の早期の帰港をロシア側に求めています。
Russia to fine Japanese fishing boat for its catch https://t.co/OI1maYkbBz
— NHK WORLD News (@NHKWORLD_News) 2020年1月16日
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