トランプ政権 イランに新制裁科す一方 市民向けに医薬品送る #nhk_news https://t.co/Ub3cjNLPXL
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年1月31日
アメリカ国務省でイラン政策を統括するフック特別代表は30日、記者会見し、イランが低濃縮ウランの貯蔵量を増やすなど核開発を活発化させていると改めて批判しました。
そのうえで、核開発を主導するイラン原子力庁と原子力庁のサレヒ長官を対象にアメリカ人との取り引きなどを禁じるアメリカ独自の新たな制裁を科すと発表しました。
一方、フック特別代表はアメリカの制裁の影響でイラン国内で入手が困難になっているとされる医薬品について、ガンなどの医薬品をイランに送ったことを明らかにしました。
スイス政府の協力を得てイランの市民に直接、医薬品を渡せる仕組みを築いたとしていて、イラン政府が介入して人道支援の資金や物資を横取りする懸念を払拭(ふっしょく)したと強調しています。
フック特別代表は「イランの人々は医薬品が市民に届かない責任はアメリカの制裁ではなく、イランの政権だと分かっている」と発言していて、医薬品を送ることで市民の不満や批判の矛先をイラン政府に向けたいねらいがあるとみられます。
イラン原子力庁のカマルバンディ報道官は、地元メディアに対して「こうした制裁はアメリカによる政治ゲームであり、何の価値もない子どもじみた措置だ」と述べてアメリカを非難しました。
また「核合意から離脱したアメリカは、イランの対応をとやかく言う立場にない。こうした措置はイランの核計画に何の影響もない」と述べ、今後も必要性に応じて核開発を進める考えを強調しました。
US slaps new sanctions on Iran's nuclear agency https://t.co/JfXouyImcl
— NHK WORLD News (@NHKWORLD_News) 2020年1月31日
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