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アメリカのトランプ政権は先月28日、イスラエルパレスチナの長年の紛争を解決するためとして独自の中東和平案を発表しましたが、国際法に違反して建設されたユダヤ人入植地のほとんどをイスラエルの領土にするなど、イスラエル寄りの姿勢を鮮明にした内容になっています。

パレスチナ側は、この和平案を断固拒否するとして31日、イスラム教の金曜礼拝に合わせて各地で抗議行動を行い、パレスチナ暫定自治区ガザ地区では、およそ5000人が抗議集会に参加し、トランプ大統領の写真や星条旗を燃やして、「和平案は必ず失敗する」などと怒りの声をあげていました。

また、自治区ヨルダン川西岸でも、ラマラ近郊やヨルダン渓谷など6か所でデモ隊が投石を繰り返し、イスラエル軍が実弾や催涙弾を発射しておさえ込みを図り、ガザ地区を含めた一連の衝突で合わせて20人以上がけがをしました。

一方、パレスチナの指導者のアッバス議長は1日、エジプトで開かれるアラブ連盟の外相会議に出席しますが、アメリカとの関係を重視する同胞のアラブ諸国が和平案に前向きな姿勢を示す中、具体的な支援を得られるかが注目されます。

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