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天皇陛下は、1日、即位から1年を迎えられました。

天皇陛下はこの1年、即位に伴う一連の儀式などに臨むとともに、各地への訪問を通じて国民との触れ合いを重ねられました。

去年10月の「即位礼正殿の儀(そくいれい せいでんのぎ)」では、即位を内外に宣言し、国民に寄り添いながら象徴としてのつとめを果たす決意を述べられました。

また、皇后さまとともに、上皇ご夫妻から受け継いだ毎年恒例の行事で3つの県を訪問したほか、年末には、台風19号による大雨などで大きな被害を受けた宮城県福島県を訪れ、被災者を見舞われました。

しかし、ことしに入り、新型コロナウイルスの感染が拡大すると、両陛下でのイギリス訪問が延期になるなど、活動は大幅に縮小されてきました。

天皇陛下は、国民が置かれている困難な状況を深く案じるとともに、国民生活の多方面に大きな影響が出ていることを受けて、さまざまな分野の専門家から説明を受けられています。

4月10日、政府の専門家会議の副座長から説明を受けた際には、「今後、私たち皆がなお一層心を一つにして力を合わせながら、この感染症を抑え込み、現在の難しい状況を乗り越えていくことを心から願っています」などと述べられました。

宮内庁は、この時の天皇陛下の発言の要旨を、両陛下のお気持ちを踏まえ、今週からホームページに掲載する異例の対応を取っています。

天皇陛下は、去年5月1日に即位し、象徴として歩み始められました。

この日、皇居 宮殿で、歴代天皇に伝わる三種の神器のうちの剣と曲玉(まがたま)などを受け継ぐ儀式に臨まれました。

続いて、皇后さまとともに即位後初めて国民を代表する人々と会う「即位後朝見の儀(そくいご ちょうけんのぎ)」に臨まれました。

3日後の5月4日、即位を祝う一般参賀が皇居で行われ、天皇皇后両陛下は、皇族方とともに宮殿のベランダに立って、14万人余りの祝意にこたえられました。

5月27日には、国賓として来日したアメリカのトランプ大統領夫妻を歓迎する行事に臨むなど、豊富な海外経験を生かして国際親善に努められました。

終戦から74年を迎えた8月15日。天皇陛下は、初めて全国戦没者追悼式に臨み、戦争が繰り返されないことを願うおことばを述べられました。

天皇陛下のおことばは、上皇さまのこれまでのおことばをほぼ踏襲し、戦争の歴史と平和への思いを受け継がれるものとなりました。

10月22日、天皇陛下は、「即位の礼」の中心となる「即位礼正殿の儀(そくいれい せいでんのぎ)」に臨んで即位を内外に宣言し、国民に寄り添いながら象徴としてのつとめを果たす決意を述べられました。

翌11月には、祝賀パレードにあたる儀式が行われ、両陛下は、沿道に集まった大勢の人たちの祝意にこたえられました。

こうした儀式や行事に臨む一方で、天皇陛下は国民との触れ合いも重ねられました。

上皇ご夫妻から受け継いだ毎年恒例の行事で、皇后さまと3つの県を訪問するなど、行くさきざきで多くの人たちと交流されました。

年末には、両陛下の強い希望で、去年10月の台風19号による大雨などで大きな被害を受けた宮城県福島県を日帰りで訪問し、被災者を見舞われました。

ことし2月、天皇陛下は、60歳、還暦の誕生日を迎えられました。

これを前に、天皇として初めての記者会見に臨み、「常に国民を思い、国民に寄り添いながら、象徴としての責務を果たすべくなお一層努めてまいりたいと思っております」と述べられました。

しかし、新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、天皇陛下の活動も大きく縮小されていきます。

天皇誕生日一般参賀は取りやめられ、両陛下でのイギリス訪問や、秋篠宮さまが皇位継承順位1位の「皇嗣(こうし)」になられたことを内外に広く伝える「立皇嗣の礼(りっこうしのれい)」も延期されました。

天皇陛下は、国民が置かれている困難な状況を深く案じ、できるだけ早く感染の拡大が収まることを願うとともに、国民生活の多方面に大きな影響が出ていることを受けて、さまざまな分野の専門家から説明を受けられています。

4月10日、政府の専門家会議の尾身茂副座長から説明を受けた際には、日夜、医療などに携わる多くの関係者の努力をねぎらう気持ちをあらわしたうえで、「今後、私たち皆がなお一層心を一つにして力を合わせながら、この感染症を抑え込み、現在の難しい状況を乗り越えていくことを心から願っています」と述べられました。

退位した上皇さまは、皇位継承後の天皇ご一家とのお住まいの入れ代わりのため、ことし3月末、上皇后さまとともに東京 港区の仮住まい先「仙洞仮御所(せんとう かりごしょ)」に移られました。

ここでも日課としてきた朝の散策を続けるなど、規則正しい生活を送りながら、上皇后さまとお二人で静かな時間を過ごされています。

上皇さまは、当初は、皇居に通って魚類に関する研究を続けたり、上皇后さまと皇居 東御苑(ひがしぎょえん)を散策したりすることも検討されていましたが、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、外出を控えられています。

側近によりますと、上皇ご夫妻は、テレビや新聞を通じて事態の推移を見守るとともに、犠牲者や感染者が増えていることに心を痛められているということです。

そして、医療関係者や感染症対策にあたる人たちの懸命な努力に目を留めるとともに、社会生活を維持するために働くなどしている人たちへの心配りも大切ではないかと話されているということです。

天皇皇后両陛下のこの1年の歩みについて、上皇さまの退位に向けた政府の有識者会議で座長代理を務めた東京大学名誉教授の御厨貴さんは、「非常に初々しい感じでいろんな活動に出られたという印象です」と述べました。

そして、両陛下のこの1年の活動には、上皇ご夫妻の姿勢が受け継がれているとしたうえで、「それ以外に、世界に対してあるいは日本に対して、もっと新しいメッセージを流したいというお気持ちがあるのだろうけれど、まだ具体化はしておらず、上皇ご夫妻の時と同様、少し時間はかかると思う」と話しました。

また、象徴としての国民との関わり方について、「御簾の内(みすのうち)に隠れていては、今の天皇制は務まらず、国民に対して自分たちがやっていることをきちんと見せる、また、見せ方を考えることが必要とされている。『平成流』というのがあったとすると、『令和流』というのは何だろうかというのを、ご自身で新しく考え出していくことに尽きるのではないか」と述べました。

そして「日常、感じておられることでも何でもいい。メッセージでも、つぶやきのようなものでもいいから、国民とのつながりが出てくるようなことを両陛下にはどんどん発信してほしい」と期待感を示しました。

さらに、新型コロナウイルスの感染の拡大が活動に与える影響について、「コロナはすぐに感染するから、国民と天皇との間が近くなるのを阻む。なかなかつながりが持てなくなっている」と指摘しました。

そして、外部の専門家からたびたび説明を受けられていることを評価したうえで、「受信するだけでなく、適宜適切な時に発信していただけると、新しい天皇陛下はこういうことを言ってくださるんだというよいイメージになると思う」と述べました。

 以上のように、「平成流」を継続させつつ、「令和流」をも模索している1年だった、と言えるのが2~3月くらいまでの状況だったのかもしれない。

 ところが、新型コロナウイルスの状況が、こうした皇室のあり方を変えたようにも思われる。天皇皇后が外へ出て人と会えば、感染の可能性もある。また、彼らが外へ出ればそこに人が集まり、感染拡大の危険性も増大する。そうすると、これまでのように人と会って様々な影響を与え、それを報道によって人々に知らせていた「平成流」のあり方は、変更を迫られざるを得なくなってくる。天皇皇后は表へ出なくなり、そして報道されなくなる。そうすると、人々の関心が次第に薄れてくる。そうした状況に今、なっているのではないか。

 立皇嗣の礼の延期、園遊会の中止などが報道されるものの、それは感染拡大を防止するための自粛の一環であり、被災地のことを配慮して祝賀御列の儀が延期されたこととは、おそらく同列には思われないだろう。その意味では、積極的な延期や中止の判断だとは人々には受け止められないように思われる。新型コロナウイルスに関する報道が数多く出ている状況の現在、皇室に関する報道はどんどん減少しており、人々は皇室への関心よりも日々のニュースに興味関心を寄せているのではないか。

 私は昨年6月の「新天皇と雅子さまに『どのような感じをもっていますか』――日本人が皇室に抱く“好感”と“無感情”のサイクルとは」という記事のなかで、以下のように記した。

《現在、令和の天皇・皇后と人々の関係は「蜜月状態」のようにも見える。しかしそれは、「自粛」からの影響という違いはありつつも、平成の初期のころと相似する部分も多い。つまり、ある種の「ご祝儀」の時期が終わった時、人々は平成の時のように「無感情」になる可能性もある。その時こそ、令和の天皇・皇后の本領が発揮されるのかもしれない。》

 とはいえ、天皇自身はただ単に傍観しているのではなく、積極的に動いているようにも見える。

 象徴天皇日本国憲法の規程・理念上、イギリスのエリザベス女王が行った国民を鼓舞するようなテレビ演説をすることはなかなかに難しい。「おことば」が政治の対応を左右したり批判したりすることにつながらないようにする必要があるなど、その配慮はかなり大変でもある。

 とはいえ、この新型コロナウイルスが人と会うことを難しくさせ、それゆえに今までのいわゆる「平成流」の継続だけでは難しくなっている今、新しい「令和流」のあり方を模索する必要に迫られているようにも思う。そしてそれは、アフターコロナウイルスの皇室のあり方に、新たな路線が生まれる可能性をも示唆しているように思われるのである。

即位から1年を迎えた天皇陛下は1日、皇居で宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)に臨まれました。

天皇陛下は午前8時半すぎ、マスク姿で車内で会釈をしながら半蔵門から皇居に入られました。

このあと装束に着替え、宮中三殿宮中祭祀の一つ「旬祭」に臨まれました。

旬祭」は、元日を除く毎月1日などに国の安寧や国民の幸せを祈る儀式で、天皇陛下宮中三殿を回り、玉ぐしをささげて拝礼されたということです。

天皇陛下は、新型コロナウイルスの感染の拡大で活動が大幅に縮小する中、宮中祭祀や、政府から送られてきた書類に署名や押印を行う国事行為を続けながら、感染拡大の状況や影響について、さまざまな専門家から説明を受けられています。

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令和になってから良い事ばかり起こるようになっている。

#天皇家