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イギリスの保健当局の発表によりますと、新型コロナウイルスに感染して亡くなった人は、4日までの24時間に700人近く増えて2万9427人となりました。

その結果、亡くなった人の数はアメリカに次いで2番目に多く、ヨーロッパではイタリアを上回って最も多くなりました。

イギリスでは新型コロナウイルス感染拡大のピークは過ぎたものの、介護施設で亡くなる人が増え続けていて、依然として深刻な状況です。

イギリス政府は、感染の有無を調べる検査が不十分だという批判を受けて、1日10万件を目標に検査件数を増やしていますが、政府でウイルス対策にあたるバランス首席科学顧問は5日、議会の委員会で、「検査をもっと早い段階で拡充できていたら、よかっただろう」と述べ、これまでの検査の不備を認めました。

ジョンソン首相は、1か月以上続く外出制限などの措置の緩和について今月10日に演説を行い、国民に説明する予定ですが、経済活動の再開を求めるビジネス界からの圧力も強まる中、厳しい判断を迫られています。

ヴァージン・アトランティック航空は5日、ウイルスによる危機への対応の一環として、従業員3150人を減らす計画を労働組合と協議していると発表しました。

会社側は、大幅に落ち込んだ航空需要が感染拡大前の水準に回復するまでには、最大3年かかると見込んでいて、事業の規模を縮小せざるをえないと説明しています。

ヨーロッパでは、外出や経済活動の制限の緩和に向けた動きが広がっていますが、旅行や出張などの需要がいつ回復するかは不透明なままです。

こうした中、ブリティッシュ・エアウェイズスカンジナビア航空、それに格安航空最大手のライアンエアも人員削減の方針を打ち出していて、航空各社は事業の見直しを迫られています。

#交通

イギリスとアメリカとの自由貿易協定の締結に向けた交渉はイギリスがことし1月にEUから離脱したことを受けて3月中にも始まる予定でしたが新型コロナウイルスの感染が拡大した影響を受けて、延期されていました。

1か月以上遅れて5日に始まった交渉はテレビ会議システムを使って行われ、両国は、深刻な状況に陥っている経済のためにも、自由貿易協定の締結を最優先事項と位置づけることで一致しました。

そして、貿易と投資を促進し、野心的な貿易協定を締結するとしています。包括的な貿易協定に向けた交渉は今後、およそ30のグループに分かれて2週間にわたり行われるということです。

イギリスは、EUとの間でも貿易交渉を進めていて、離脱に伴う急激な変化を避けるための「移行期間」が終了する年末までに自由貿易協定を締結することを目指しています。

ただ、交渉は新型コロナウイルスの影響で当初のスケジュールより遅れているほか、双方の立場の隔たりは大きく、難航しています。

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