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〈この度の新型コロナのパンデミックは、何を示唆しているのでしょうか。私は、歴史家、歴史人口学者としてグローバリズムに対する最後の審判だと捉えます。

 ただ、新しい何かが起きたのではなく、このパンデミックが、すでに起きていたことを露見させ、その変化を加速させている、と見るべきでしょう〉

〈この点、フランスは、興味深い典型例を示しています。グローバリズムのゲームのルールを忠実に実行してきた国として、フランスのエリートたちは、工業で稼ぐのも、観光業で稼ぐのも、その良し悪しを問うことなく、同じようにGDPに換算できるという態度を30~40年にもわたって取ってきました。その結果どうなったか。

 今回の新型コロナではっきりしたのは、モノの生産に関しては、フランスはもはや“先進国”ではなく“途上国”だということです。フランス人は、人工呼吸器もマスクも医薬品もつくれない自国の現実を突きつけられました。それらは、中国やインドで製造され、国内にはもはや技術や生産基盤がない。国内最後のマスク工場は、2年前に閉鎖されていたのです〉

 欧州では、EUとユーロ創設という形で「グローバリズム」が貫徹されました。とくにユーロがフランスの国内産業を破壊したのです。対照的にドイツは“単独通貨マルクよりもはるかに安いユーロ”によって、EU域内貿易でも、EU域外貿易でも恩恵を受け、巨額の貿易黒字を積み上げました。(略)

 ユーロは、主にフランスの政治家たちが中心となって考案したものですが、“フランスの政治家が犯した史上最悪の失敗”と言って過言ではありません〉

〈こうして自国産業が壊滅し、ウイルスの防御手段が何も残されていないフランスには、「ロックダウン(都市封鎖)」しか選択肢がありませんでした。(略)

 こうして約2カ月もの「自宅隔離生活」を強いられたフランス人が、見たくもないのに自宅のテレビで連日、見せられたのは、マクロン大統領、フィリップ首相、ベラン保健相といった政治家や官僚たちの虚偽ばかりの発表や会見です〉

〈例えば、必要なマスクが国内になかった、というのが真実なのに、当初は、「効果がないからマスク着用は無意味だ」と言っていました。その後は、「マスクを製造する」と。しかし、そもそも国内の生産基盤がすでに失われているので、そのうち「中国に注文する」と言い始めた〉

〈最大の嘘は、新型コロナは、少なくとも現時点では、高齢者や持病のある人でなければ、リスクは小さいのに、「集中治療室の入院患者の平均年齢が下がってきている」というニュースを流し、「若者」や「現役世代」のリスクを誇張し、「外出禁止命令」を守らせようとしたことです〉

グローバリズムの恩恵を最も受けてきたのは、現在の高齢者、戦後のベビーブーマーの世代で、最も犠牲を被ったのは、「先進国の若い世代」です。あくまで冗談めいた比喩ですが、死者が高齢者に集中しているのは、あたかも「グローバル化のなかで優遇されてきた高齢者を裁くために、神がウイルスを送り込んだ」と見えなくもありません。

 ただその一方で、高齢者たちが、依然、力関係で優位にあることも示されました。全人口にロックダウンを強制して、低リスクの「若者」と「現役世代」に犠牲を強いることで、高リスクの「高齢者」の命を守ったからです。もちろん、「老人を敬う」のは、健全な社会の証なのですが〉

#神罰

世界的な建築家、アントニオ・ガウディの代表作でスペイン有数の観光名所、サグラダ・ファミリア教会は4日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて閉鎖されたことし3月以来、114日ぶりに内部を公開しました。

今回は最前線でウイルスと闘ってきた人たちに感謝と敬意の気持ちを表そうと、市の病院で働く医師や看護師、その家族、そしてNGOや人々の生活を支えた商店主などを特別に招待したということです。

招待された女性医師は「この数か月の努力に対する贈り物のようなもので、とても感謝しています」と話していました。

スペインは夏のホリデーシーズンを前に主にヨーロッパの国々からの観光客の受け入れを再開し、深刻な打撃を受けた観光関連産業の復興に取り組む一方、感染の再拡大をどう抑えるかも課題となっています。

サグラダ・ファミリア教会は今月後半から市民を対象に無料での公開を予定していますが、その他の地域の人々への公開時期は未定だということです。

スペイン北東部のカタルーニャ州は4日、内陸部にあるリェイダ県の一部について、仕事などやむを得ない理由を除いて、出入りを原則禁止すると発表しました。

また、10人を超える人の集まりも禁止しました。

州によりますと、およそ20万人が暮らすこの地域では、農場や高齢者施設などで感染が広がり、先月28日までの1週間に確認された感染者が前の週の倍に増えたほか、今月2日には、この日だけで128人の感染が確認されたということです。

これに伴って医療機関の負担も高まっていて、地元メディアは、「感染者向けのベッドは、ほぼいっぱいだ」という、地域の病院の医師のコメントを伝えています。

スペインでは、この地域と隣接するアラゴン州でも先月、農場などで感染が広がり、一部の地域ではレストランなどの営業について制限を再び強化しています。

スペインは先月、EUヨーロッパ連合の域内の国から観光客の受け入れを開始したのに加え、今月4日からは日本を含むEU域外の12か国からも観光客の受け入れを始めました。

こうした中、一部の地域で感染が再び拡大していて、本格的な観光シーズンを前に政府や自治体は警戒を強めています。

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