米ロ核軍縮条約 交渉は依然難航 #nhk_news https://t.co/cSssYEozFw
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年8月18日
アメリカとロシアの核軍縮条約「新START」は、来年2月に有効期限が迫っていて、条約の延長を巡って、アメリカのトランプ政権で軍縮問題を担当するビリングスリー特使と、ロシアのリャプコフ外務次官が、2日間にわたってオーストリアの首都ウィーンで協議を行いました。
協議を受けビリングスリー特使は18日、電話で記者会見を行い、ロシアが現在の条約では対象とされていない射程の短い戦術核兵器を増強しているとして、こうした戦術核を含めすべての核弾頭を制限する新たな枠組みが必要だと提案したということで「一致した点もあるが、多くの溝が残されている。ボールはいまロシア側にある」と述べました。
これに対してロシアのリャプコフ外務次官は「いかなる代償も払うつもりはない」として、条約を現状のまま延長するよう求めていて、交渉は難航しています。
一方、アメリカは核兵器を増強している中国も含めた核軍縮の枠組みが必要だと訴えてきましたが、ビリングスリー特使は「中国もいずれは新たな枠組みに加えることができる」と述べるにとどまり、当面はロシアとの交渉を優先する姿勢を示唆しました。