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ソビエトベラルーシでは、今月9日に行われた大統領選挙で、ルカシェンコ大統領が6選を決めたとしたのに対して、反政権派は「不正があった」として抗議デモやストライキを続けていて、これを支持するEUは19日、緊急の首脳会議を開いて、ルカシェンコ政権への圧力をさらに強める見通しです。

これに先立ち、選挙で反政権派の候補だったチハノフスカヤ氏はEUの首脳に宛てたメッセージを英語で発信し「ルカシェンコ大統領は正統性を失った」として、今回の選挙結果を認めないよう求めるとともに、国際的な選挙監視団のもと、選挙をやり直すために協力するよう呼びかけました。

そのうえで、チハノフスカヤ氏は市民団体の代表や有識者などで構成される「調整評議会」を創設し、平和的な政権交代を目指す考えを強調しました。

こうした反政権派の動きに対して、ルカシェンコ大統領は「権力を奪おうとする試みだ」と述べ、認めない姿勢を示しています。

先週行われた大統領選挙のあと混乱が続くベラルーシについて、日本の外務省は、2回目となる外務報道官談話を発表しました。

この中では「懸念を持って情勢を注視しており、ベラルーシ当局に対し、平和的に行われている抗議集会の参加者に対する暴力や恣意的な拘束、それに、拘束された人に対して行われているとされる不適切な扱いを直ちに停止することを求める」としています。

そのうえで「ベラルーシ国内の幅広い政治勢力の間で対話が行われ、国民の意思を反映し、法の支配と民主主義の原則が順守される形で、ベラルーシの安定と発展が確保されることを強く期待する」としています。

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