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タイでは、2014年の軍事クーデターを主導したプラユット首相が軍を退役したあとも軍の住宅に住み続けているのは、公職につく人が政府機関から金銭的な便宜を受けることを禁じた憲法の規定などに違反するとして野党が訴えを起こしていました。

これについて、タイの憲法裁判所は2日、「国のリーダーに住居を提供するのは自然で、そのために軍が合法的に手続きを進めた」などとして、憲法違反には当たらないという判断を示しました。

違憲だとされればプラユット首相は自動的に失職するため、判断が注目されていましたが、失職は免れました。

これに対して、首相の辞任を要求するデモ隊は反発を強め、首都バンコクの中心部でデモを呼びかけていて、若者たちが続々と集まって緊迫した事態となっています。

デモに参加した男性は「この国に正義がないことに、怒りが収まりません。プラユット首相が辞めたらデモも収束するはずです」と話していました。

また女性は「違憲と判断される可能性は低いと思っていたので結果には驚きません。われわれの要求が実現するまで闘い続けます」と訴えていました。

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