米大統領の“人殺し”肯定発言にロシア反発 駐米大使を帰国 #nhk_news https://t.co/eNDBUeRdqV
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年3月21日
アメリカのバイデン大統領がテレビのインタビューでロシアのプーチン大統領について「人殺しだと思うか」と聞かれ、肯定したことなどに対してロシア政府は反発を強め、ワシントンに駐在するアントノフ大使を急きょ帰国させることを決めました。
アントノフ大使は、アメリカを出発する前にメディアの取材に対して「両国関係の状況を分析する必要がある」と述べ、関係機関と対応を協議する考えを示しました。
ロシアメディアによりますと、アントノフ大使は21日、モスクワの空港に到着しました。
バイデン大統領の発言のあと、プーチン大統領はアメリカとの協力関係は限定的になるという考えを示していて、アントノフ大使との協議を通じてアメリカに対する外交方針の見直しも検討するとみられます。
一方、ロシア外務省は、ラブロフ外相が22日から中国を訪れ、王毅外相と会談することを明らかにしました。
ロシアは、アメリカとの関係が一段と冷え込む中で、中国との関係を重視する動きを見せています。
ロシア国営テレビは21日、プーチン大統領が休日をシベリアの森林地帯、タイガで過ごす様子を放送しました。
この中でプーチン大統領は、ショイグ国防相とおそろいの防寒具に身を包んで散策したり、雪深い山の中で大型の車両をみずから運転したりしていました。
プーチン大統領は、アメリカのバイデン大統領による「人殺し」をめぐる発言に対して「彼の健康を願う」と述べて切り返し、バイデン氏の判断力に問題があるという見方を示唆したとみられています。
こうした中、国営テレビは、タイガで過ごすプーチン大統領の映像を繰り返し放送し、バイデン氏と比べて健康だとアピールした形です。
ロシア 中国 両外相会談へ 関係強化で米に対抗するねらいか #nhk_news https://t.co/uqwHqZ58yq
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年3月22日
ロシアのラブロフ外相は22日、中国に到着し、23日までの滞在期間中、南部の観光地 桂林で王毅外相と会談します。
王外相は先週行われたアメリカと中国の外交トップによる会談の内容を伝えるとともに、中ロ両国の協力関係の強化を確認するものとみられます。
中国外務省の華春瑩報道官は22日の記者会見で「中ロ関係の発展の勢いをさらに強固なものにし協力を密接にするものだ」と述べて期待を示しました。
中国は、アメリカが今月、日本、オーストラリア、インドとともに4か国の枠組みによる初めての首脳会合を開催したのに続き、バイデン政権の高官が同盟国の日本や韓国を相次いで訪問するなどインド太平洋地域での中国包囲網ともいえる動きを進めていることに神経をとがらせています。
また、ロシアはバイデン大統領がプーチン大統領を「人殺し」だとする発言を行ったことなどに反発を強めていて、中ロ両国としては協力関係を強化してアメリカに対抗するねらいがあるとみられます。
ロシアのラブロフ外相は中国訪問を前にモスクワで中国メディアのインタビューに応じました。
この中でラブロフ外相は「ロシアと中国の関係は新たな時代を迎えている。両国の関係は変革が進み、経済、金融、政治的影響力の新たな中心として強化されつつある」と述べました。
その一方で「アメリカに代表される欧米諸国の一部は世界経済と国際政治を支配したいのだ。そのために自分たちの意思と要求をあらゆる場面で押しつけようとしている」と欧米諸国を批判しました。
そのうえで「ロシアにとって中国は真に戦略的なパートナーで本当の意味での『同志』だ」と述べ、今後も両国の関係を強化する方針を強調しました。
中国外務省の華春瑩報道官は、先週行われたアメリカのバイデン政権と中国の習近平指導部の外交トップによる初めての対面での会談について、22日の記者会見で「双方は率直に長時間にわたって建設的な意見交換を行った。対話は有益であり、相互の理解を深めるものだった」と述べ、改めて評価しました。
そのうえで「中国はアメリカとは衝突・対抗せず、互いに尊重し協力を実現するよう努力する一方、主権や安全、発展の利益は断固として守る」と強調しました。
一方で華報道官は、世界の多くの国は、アメリカが普遍的な価値や国際世論を代表するとは認めていないと指摘したうえで「アメリカには大国としての自信や風格を持ち、他の国に対してアメリカに追随するよう脅迫しないことを望む」と述べ、けん制しました。
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