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ソビエトベラルーシの当局はギリシャからリトアニアに向かっていた旅客機を自国に着陸させ、乗っていた反政権派の男性を拘束しました。ベラルーシ当局は、爆発物が仕掛けられたという情報があったため緊急着陸させたとしていますが爆発物はみつかっておらず、国際社会からは当初から男性の拘束が目的だったのではないかとして批判が高まっています。

ベラルーシの当局は23日、領空を飛行していたギリシャリトアニア行きの旅客機を首都ミンスクの空港に着陸させ、乗っていた反政権派のロマン・プロタセビッチ氏を拘束しました。

ベラルーシの国営メディアは、この旅客機に爆発物が仕掛けられたという情報があったため当局が緊急着陸させたと伝えています。

ただ爆発物は見つかっていないということです。

ベラルーシの反政権派は、当初からプロタセビッチ氏の拘束を目的として強制的に着陸させたものだと強く非難しています。

民間の航空機に関するルールを定める国連の専門機関、ICAO=国際民間航空機関は、ツイッターに「非常に懸念している」と投稿しました。

また、EUヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長は「ハイジャック」だと強く非難したほか、アメリカのブリンケン国務長官も「乗客の命を危険にさらす衝撃的な行為だ」と非難するなど、国際社会の批判が高まっています。

旅客機が発信する情報をもとに飛行コースなどを公開している民間のホームページ「フライトレーダー24」によりますと、ライアンエアーの旅客機は、日本時間の23日午後4時半ごろ、ギリシャアテネ国際空港を離陸し、目的地だったリトアニアの首都ビリニュスに向かって、まっすぐ北上していました。

しかし、離陸からおよそ2時間後、ベラルーシの上空を飛行中、あとわずかで隣国リトアニアの領空に入るというところで、急に東の方角に方向を転換し、ベラルーシの首都ミンスクの空港に向かい、着陸したことが確認できます。

この旅客機の乗客は「とても疲れた。機内に8時間いて、その間、何の情報もなかった。連行される際、プロタセビッチ氏は抵抗はしていなかった」と話していました。

また別の乗客は「機体の進行方向が変わり、ほどなくして、機長が理由を告げずに『わたしたちはミンスクに向かいます』とアナウンスした。その後、技術的な問題が理由だと説明されたが、テロ攻撃とか爆発物という説明はなかった」と話していました。

ベラルーシ当局の措置に対し、国際社会からは批判の声が高まっています。

EUのミシェル大統領は「最も強いことばで非難する。EU首脳は24日、この前代未聞の事件を協議する。ただでは済ませない」とする声明を発表し、プロタセビッチ氏の解放を求めました。

また、NATO北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長も「深刻で危険な事件で、国際的な調査が必要だ」とツイートしました。

アメリカのブリンケン国務長官は声明を発表し「プロタセビッチ氏の逮捕を強く非難する。直ちに釈放するよう求める」としたうえで「今回の衝撃的な行為で、アメリカ人を含む120人以上の乗客の命が危険にさらされた。ベラルーシの治安当局が関与し、旅客機を誘導するのに軍用機が使われたと聞いており、深く憂慮している。徹底した調査が必要だ」と指摘し、ICAOの理事会を早期に開催するべきだという考えを示しました。

加藤官房長官は、午前の記者会見で「本件については、事実関係の詳細を確認中だが、ICAO=国際民間航空機関は、国際民間航空条約に反しうる強制着陸とみられるとして、強い懸念を表明しているところだ。今般の強制着陸が条約の目的と合致せず、航空機の運航や着陸指示と無関係な理由による航空機の乗客を拘束するという対応であったとすれば、これは強く非難されるべきものだ」と述べました。

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