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15日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、国の予算や法律の改正、国家機関の人事などを決める最高人民会議が、来年2月6日にピョンヤンで開催されると伝えました。

最高人民会議の開催はことし9月以来で、議題について、内閣が行ったことしの事業の状況や来年の国の予算などを挙げています。

ことし9月の会議ではキム・ジョンウン総書記が演説し、北朝鮮と韓国をつなぐ連絡ルートを復旧させる考えを明らかにするなど、これまで重要政策が打ち出されてきました。

会議では、北朝鮮に対して対話を呼びかけるアメリカや、来年3月に大統領選挙が行われる韓国との関係について、何らかの方針が示されるかが焦点です。

また北朝鮮では、今月30日にキム総書記が軍の最高司令官に就任してから10年の節目となり、新型コロナウイルスへの感染対策に伴う国境の封鎖で経済が打撃を受ける中、北朝鮮指導部は経済の立て直しを図るものとみられます。

15日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ヨンジュ氏の死去を受けてキム・ジョンウン金正恩)総書記が「深い哀悼の意を示した」と、1面で伝えました。

韓国統一省の資料によりますと、キム氏は、キム・ジョンウン総書記の祖父、キム・イルソン主席の弟で、1920年に生まれたということです。

キム氏は1960年代から70年代にかけて、朝鮮労働党の組織指導部長や副首相などの要職を務めましたが、北朝鮮の報道を分析している「ラヂオプレス」によりますと、キム氏の動静は、1975年から18年間にわたって公式報道で伝えられませんでした。

北朝鮮では1974年にキム・イルソン主席の後継者として息子のキム・ジョンイル金正日)総書記が内定したことから、韓国の通信社、連合ニュースは、キム・ヨンジュ氏は後継者争いで敗れ、その後、実質的な権限を失っていたとの見方を伝えています。

北朝鮮の「労働新聞」は、キム・ヨンジュ氏の死因や死亡した日については伝えていません。

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